母が冥途に行きかけた(1)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

ここのところ、病院に行かなくなって久しい。
以前は行っていた定期検診も止めたし、降圧剤も自己責任で飲むのを止めたから、薬をもらいに行く必要もなくなった。

人間いつかは必ずあの世へ行くのだから、それでいいと心に決めている。
そんなわたしの決意が正しいと思える出来事があった。

わたしは毎週金曜日、横浜の実家に行っている。
87歳になった母の様子を見るためでもあるし、実家の2階のアパートに住む娘や孫の顔を見るためでもある。

4月に入った月曜日、母に電話をすると「風邪をひいたようで食欲がない」と言う。
すぐ娘に電話をして「お粥を持って行ってあげて欲しい」と伝えた。
娘が様子を見に行くと「大丈夫。お粥もいらない。」と言っていたとのこと。
心配になって、その後も何回か電話をしていたが、徐々に声に元氣がなくなっていく。
その週の金曜日に、ホームドクターのところで9時に血液検査の予約をしてあるというので、早目に行ってお話を伺うことにした。

いつもより早く家を出て医院に行くと、すでに来ているはずの母の姿がない。
受付に聞くと、朝、診察をするとすぐに点滴をするようドクターに指示され、処置室にいると言う。
しばらく待合室で待っていると「もう一本点滴を打つから、しばらく時間がかかります」と言われる。

やっと昼前に処置室から出てきた母を見て、唖然とした。
頬がげっそりとこけ、体は二回りも小さくなっている。

たった1週間で、人間こんなに痩せちゃうものなのか?

ホームドクターの先生からお話を聞くために、母と一緒に診察室に入る。
母は足元がおぼつかず、呂律が回らなくなっている。

想像をはるかに超えた衰弱っぷり。
・・これは入院と言われるな。

案の定、ドクターは「脱水症状が酷いので、午後から入院しましょう。」と仰った。
「わかりました。で、どこの病院でしょうか?」
「K病院です。」

K病院!?
K病院と言えば、この辺りでは「あそこに行けば死んでしまう」ということで有名。

「あのー、あそこ以外で入院できるところはないんでしょうか?K病院はあまりいい噂をきかないんですが。」
「大丈夫ですよ。あそこは救急指定もされていますし、今は設備もいいんです。ともかく急な入院なので、K病院以外は引き受け先がありません。」

そこまで言われたら抗う手立ては、ない。
まあ、衰弱しているだけで手術をするワケではないし、回復するまでの数日だったら大丈夫だろう。

まさかこんな状況になっているとは知らず、娘や孫とお花見の約束をしてお弁当まで用意して来ていたので、実家に一旦帰り、入院の支度をして、姉に母をK病院に連れて行ってもらうことにした。

夕方、K病院に顔を出すと、母はベッドに横になってはいたが、点滴のお陰かだいぶ元氣になっていて、普通に会話もできたので、ホッと胸を撫で下ろした。
確かにK病院は以前よりすっかりきれいに大きくなっていて、近代的な設備も整っているようだ。

その夜、姪から電話が入った。
「病院にお見舞いに行ったら『おばあさんに拘束具を付ける可能性があるので、この書類にサインをお願いします』と言われてサインしちゃったけど、大丈夫かな」

拘束具!?


つづく
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