54年ぶりの雪の日は(2)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

一昨日、今年のマキオカの営業が終わりました。
今年も楽しいことがたくさんあったマキオカネイチャークラブ。
また来期に向け、英気を養います。

それはともかく。

季節外れに降った雪に大はしゃぎして、夜中に4人で雪をかけ合った翌朝。
「大丈夫だと思うけど、まさかね」と、恐る恐る窓の外を見てみると。

うそ・・。

辺り一面銀世界。

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夜中5センチほどだった雪は、すでに15センチほどになり、しかもまだ降り続いている。
天気予報では、降ってもみぞれじゃなかったのか?

マキオカの白い世界は幻想的で美しい。

はっ、いかんいかん。
雪景色に見惚れているしている場合じゃなかった。

前日、お客様が泊まられるかもと思い、トレーラーハウスをセッティングし、タープを張っていたんだった。
もしかしたら雪の重みでタープを支えている支柱が壊れてしまうかもしれない。

AさんとBさんに一緒に雪かきをしてくださるよう、お願いする。
サイトに行ってみると、ティピィにもトレーラーハウスにも雪が降り積もり、案の定タープは雪の重さでたわんでしまっている。

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11月の雪は、ずっしりと重い。
ベランダに出してあった冷蔵庫をトレーラーに入れてもらい、炊飯テントをたたみ、タープを下げ、熊手や箒で雪を下してもらう。
タープを巻き上げようとするが、着雪でうまくいかない。

ああ、なんで夜中に雪が積り出した時、まず片付けようとしなかったんだろう。
はしゃいで雪のかけっこをしている場合じゃなかった。
バカバカ、わたしのバカ。

しかも「雪など積もるはずはない」と信じ込んでいたわたしは、チェーンを持ってきていない。
(持っていたとしてもつけられないんだけど)

東京からレンタカーでいらしたAさんが「チェーンを買ってきました」とおっしゃった時は「こんな時期にチェーンが必要になるワケないのに。しかもレンタカーに着けるチェーンなんか買って、もったいない」と思い、あまつさえチェーンが7000円近くしたことを聞き及び、「使わなかったら(使わないだろうから)わたしが返品しますっ!」と叫んだほど、雪が積もるなんて想像もしなかった。

わたしが悪うございました。
ぜんっぜん危機管理ができていませんでした。

Aさんがチェーンの取り付けの準備に入った。
流石だな、Aさん。

危機管理のプロのAさんは、日本中で講演活動をしている。
雪の中、Aさんのチェーンの取り付けを手伝っているBさんは、某一流企業でかなり偉い役職についていた方。

雪はしんしんと降り続き、20センチ近くになっている。
わたしは今日は鎌倉へ帰れないだろう。

雪を見ているとむくむくと遊び心が湧いてくる。

チェーンと格闘している男達の横で佇んでいるAさんの奥様に「そり遊びをしませんか?」と、お誘いしてみると「やりましょう!」と二つ返事が返ってきた。
早速、物置から子ども達が小学生の時に使っていたプラスチック製の小さなそりを出してきた。

入口の斜面でお尻の下にプラスチックの板を当て、坂を滑り降りてみる。

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おお、結構楽しい!!

次にAさんの奥さまも滑り降りる。

チェーンを付け終えた男たちが坂の方にやってきた。
何事も器用なAさんが、上手に滑り降りていく。
Bさんは坂の途中で止まってしまい、納得がいかなかったようで再挑戦する。

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そこにふんどし息子も加わり、歓声を上げる。

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まるで雪の日の小学校の校庭のよう。
社会的な地位も年齢も関係ない。
キャッキャと騒ぎまくるいい年した大人5人。

こんな得難い時間を過ごしている時、わたしは思う。

年齢を重ねたわたし達は、冬の天の川だ。
天の川銀河の中心方向を見ている明るくて太い夏の天の川に比べ、天の川銀河の外側方向を見ている暗く細い、冬の天の川。

若い頃には、あって当然と思われている好奇心や稚気が、年を経たわたし達の中にも眠っている。
暗く細くなってはいるが、夜空をじっと眺めていると、確かにそこに存在している。

冬の夜空を横切るように存在する雲状の光の帯は、街中では人工の光源のためにその姿を現すことができないけれど。

その後、Aさんはレンタカーにチェーンをして東京に、スタッドレスタイヤを付けていたBさんは北杜市に、無事お帰りになられた。
わたしとふんどし息子は久しぶりに薪ストーブを楽しみつつ、マキオカで一夜を過ごした。

翌朝は、一転見事な青空。

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眼下に雲がたなびいているのが見える。

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ベランダに積もった新雪に顔をうずめてみる。

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おお、親子の見事な顔型が取れた!

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アホですな。

神様の恩寵のようなよき時間でした。
今年の初め、何故よりによって「11月23日にしましょう」と言い出したのかと、我とわが身を悔やんでいたけれど。

やっぱり雪は楽しい。
そして人生も、面白い。


つづく






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気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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