四次元パーラー「あんでるせん」に行ってきた(6)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

いよいよ長崎の旅の最終日。
朝食を終えた頃、雨が止んだ。
オランダ坂を上り、グラバー園、大浦天主堂を巡る。

「グラバー園の入園料の610円に比べて大浦天主堂の600円は高過ぎるよね。ものの5分で観終っちゃうんだから。外から建物を見るだけでもよかった」だの「グラバー邸にあったグラバーの妻ツルの部屋の廊下の天井にある隠し部屋って、すぐバレちゃいそうな場所だけど本当に隠し部屋?」とか「グラバーとツルの間に生まれた長男トマスの日本名、倉場富三郎ってパンチきいてるよね」などと下らないことを話しつつ、路面電車で平和公園へ。

有名な観光地のご多分にもれず、たくさんの外国人観光客で溢れかえっている。
「原爆の犠牲になられた方の冥福を祈る場所だ」と声高に言うつもりはないが、あまりの騒々しさに愕然とする。
そんな状況に辟易としたらしい中年女性に「まったくどこの観光地も同じですよね。この先日本はどうなっちゃうのかしら」と話しかけられた。

ホントにいったいどうしちゃったんだろう、この国は。
いつの間にか年寄りばかりになり、町は落書きやゴミに溢れかえっている。
「我が意を得たり」とばかりに見知らぬ者同士、しばしおしゃべりをし、溜飲を下げる。

それにしてもあの女性、なんでよりによってわたし達に話しかけてきたんだろう。
よっぽど暇そうに見えたのであろうか。

そんなことをしているうちに御湯神指し(おんゆかみさし)に向かう時間になった。
そう、定休日にもかかわらず何故かふんどし息子が「あんでるせん」で電話をし、行けることになった温泉だ。

それにしても名前からしてスゴイじゃないですか。

何でも社長さんが神の啓示を受けて、山の中を掘削したところ、良質の温泉が出たんだそう。
水道が引けないと業者に言われるほどの山の中、また啓示を受けてそこを掘ったら、今度は良質の水が出たという。

神様が指し示す、という意味で「御湯神指し」という名前になったんですね。
わたしはこういう日本昔話的な話が大好き。

期待に胸が高鳴る。

諫早市飯盛町をナビを入れると、かなり山奥だと分かる。
昨日じゃなくてよかったよ。
あの豪雨だと無理だったかもしれない。

うおー、なんだか全てがいい方向に行っている!
きっと神様が「こっちおいで」と指し示して下さっているに違いないっ!
(ご存じの方もいらっしゃると思いますが、わたしはこういう風に我田引水的に考えるのが好き。かなりウザいけどお許しください)

12時半過ぎに「御湯神指し」に到着。
さすが定休日だけあって、駐車場には猫が数匹ゴロゴロしているだけで、車が一台もない。

恐る恐る建物に入っていくと、田中真紀子さんに似た女性がお茶を出してくれ、1時まで待つように言われる。
それまで、御湯神指しがマスコミに取り上げられた過去の番組を繋ぎ合わせたビデオを観せて頂く。

実はここは温泉もあるけれど、メインは中島社長が長年の研究を経て、莫大な費用をかけて作った日本初の本格的石室サウナ來磊(らいらい)らしい。
15世紀の李氏朝鮮で作られ、今も韓国で美容と健康のために親しまれている韓国式サウナ汗蒸幕(ハンジュンバク)を基に、土建屋だった中島社長が私財を投げ打ち、さらに3億の借金をして作り上げたもので、その工法は特許も取っているんだとか。

ここのサウナは大変高価な麦飯石を100トンも使い、本場韓国にもこれほどの設備は珍しいといわれるほど本格的なものなんだそう。
だから別名『いのちのサウナ』と呼ばれ、癌を始めとして、いろいろな病氣で苦しむ方が全国から訪れているとのこと。

スゴイじゃないですかぁ!!
やりおる、中島社長。
すると、さっきの田中真紀子似の女性が奥様なのね。

マキオカネイチャークラブの造成をしてくれた親戚のお金持ちの社長、虎男と似たようなタイプとみた。
家族を巻き込んでグイグイ引っ張っていくブルドーザーのようなお父さん。
人のできないようなことをやっちゃうから傍から見ていると痛快で「スゴイ人」なんだけど、家族はついていくのが大変なんだよね。

あまり来れるところではないので、今回はこのサウナと「燻蒸」をセットでお願いする。
ふと待合室の壁にある写真を見ると「お別れ会」の文字が。

え?
ここを作った名物社長の中島さんは去年お亡くなりになったの?

うーむ、残念!
お会いしたかったのに。

中には「そんなにいろいろな病氣に効果があるというなら自分も治せるはずなんじゃないの?」という人もいるかもしれないが、わたしはそうは思わない。

虎男も一代で会社をいくつも作り、皆から恐れられるほど仕事をし、十数億のお金を稼いだオトコだった。
「あんなパワフルな人はいない」といわれていたのに、急に病を得てあっという間に亡くなってしまった。

まるで盛大に燃えている焚火が、突然の雨で消えてしまったかのように。
大木が雷に打たれ、倒れたかのように。
命を振り絞って生きたものは、意識せずとも自分の天命を悟り、人より早く天にその命を返すのかもしれない。

きっと中島社長も同じようにこの世のお仕事を終えられて、あちらに旅立たれたのだろう。

1時になり数人のお客様がいらした。
後から聞いたところによると、定休日にしか来れない人や遠くから間違えてこの日に来てしまった人のために、従業員は使わずに奥様だけで1時から営業しているんだそう。

それじゃ奥さんはいつ休んでいるんだ?

サウナの料金2500円と燻蒸の料金800円を支払い、ロッカーの鍵をもらい息子と別々の入り口に入っていったのでした。

つづく


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気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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