ふんどし息子への応援歌

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

我がふんどし息子が開業して早半年が過ぎようとしている。
「で、営業的にどうなの?」という興味本位のご質問にお答えさせて頂くと。

はい、もちろん人生そんな甘いハズはなく、それなりに苦戦しておるようです。

自営業って、一見すると派手に見えるし、自分の好きにスケジュールを組めるし、やりたいことをやれるように思えるけれど。
そういった利点を凌駕するような、お金に対する不安だとか将来に対する心細さがあるワケで。

けっけっけ。
息子よ、人生の苦水をよーーく味わうがいいわっ!

わたしゃこう見えて、そんな不安と30年以上付き合ってきた。

夫婦で会社を辞め塾を始めた時も、キャンプ場を作り始めた時も、どんだけ不安に苛まれたことか。
だからその心細さは、骨の髄まで知っている。

このキモチとのお付き合いが進むと、いろいろな症状が現れてくる。

パートナーとつまらないことでいがみ合うようになるとか。
ふさぎ込むようになり、じっと爪を見つめようになるとか。
口数が少なくなり、居たたまれなくなってどこか遠くに行きたくなるとか。
何か黒っぽいモノに追いかけられる夢を見るとか。

まるで停まると倒れてしまう自転車のペダルをこぎ続けるように、何かをし続けていないと不安に押し潰されそうになってしまうものなの。

ふんどし息子もこの半年、自分なりに頑張ってきた。
開院時のチラシ撒きやら、恩師による講演会やら、温熱治療器スマーティの導入やら。

その甲斐あってか、年末まではかなり順調にお客様の数を増やしていたが、ここに来て客足がぱったり途絶えてしまっていた。

ちょっと客足が遠ざかっただけで、蒼ざめ悩み、不安を口にする息子。
そのうち不安さえ口にしなくなり、ふさぎ込むようになってきたと思いきや、ネット情報を真に受けたらしく、突然やけに熱心にトイレ掃除をし始めた。

ぷぷぷ。
アホですな。

その一挙手一投足を面白がる母。

大丈夫だ、息子よ。
別に命を取られるわけじゃなし。

君は妻子を養っているわけでもないし、ボロいけれど雨風をしのげる家もあるじゃないか。

人生、山あり谷あり。
その谷底には二番底もあるかも知れないぞ。
そしてその底にこそ、人生のお宝が眠っているかも知れない。

傷を負うなら若いうちがいい。
だって傷を癒すには時間が必要不可欠なんだから。
年を取ってからの傷は治りが悪いし、痕が残ってしまうことがある。

とにかく、命に別状なければたいしたことじゃない。
それが二番底を見た時の、母の感想です。
(まあ、わたしの垣間見た二番底なぞ大した底ではないんですが)

不安に足を掬われないように走り続けるのもいいけれど、時には周りの景色を眺めておくのもいいと思うよ。
そしてその風景を心に刻み込んでおくといい。

いや、ホントに経験は宝ですな。

それはともかく。

流れというものは面白いもので、息子の確定申告が終わった翌日、何故か立て続けに初診の方がお見えになった。

おおー、まるで神様が「お前は不器用で一つのことにしか集中できないから待っていてやったぞ。」と仰って下さっていたかのよう。
(ちっ、これだから思い込みの強い人間ってヤツは・・・)

そのうちのお一人が「わたしは鍼治療を受けて30年になります。東京でやって頂いていた先生はとってもお上手ですごく効いたんだけど、お年だから仕事を辞めてしまわれたの。それで大船の駅前の鍼灸院に行っていたけれど、全然よくならないからチラシを見て、ここに来てみました。」と仰っていた。

ほほう、チラシも役に立つじゃないか。
早起きしてのポスティングも無駄じゃなかったのね。
うん、ちょっとウレシイ。

診療が終わってその方にご挨拶をすると「すごく気持ちがよかったわ。鍼を受けていてこんなに気持ちがいいなんて。こんな経験初めて。」と、とっても嬉しそうなお顔でお話してくださった。
さらに「ここに伺った時はこの階段を上るのが大変だったのに、今はとっても楽。ありがたいわぁ。」と仰った。

やるじゃないか、息子よ。
うん、もんのすごくウレシイ!!

つらつら考えるに、わたしが余裕をぶっこいて「大丈夫だ、息子よ。」などと言えるのも、息子の腕に絶対的な信頼があるからかも知れぬ。

いくら身内贔屓とはいえ「こいつに友達や知り合いを紹介して大丈夫か?信用をなくしちゃうんじゃないか?」と思うような技術しか持っていなかったら、こんな呑気にはしていられず「独立なんてとんでもない。とにかくお勤めしてお給料をもらいつつ技術を磨け。」と、ハッパをかけていたに違いない。

客観的に見て、息子は技術はあるが経営的センスはあまりなさそう。
なんの計算もせず全力で治療に当たるし(経営を考えて治療を引き延ばす治療院も多い)、患者さんを本気で助けたいと思っているよう。

若さゆえの思い込み、傲慢さも含め、その志や、よし。
悟り澄ました人間より、痛い目にあったり恥ずかしい思いもするだろうが、わたしにとってはそんな不器用さが好もしい。

頑張れ、ふんどし息子!!

・・・はっ!
初めのうちこそいい話風だったのに(そうか?)、こりゃただの親バカですな。
それも恐ろしい程。
自分の振り切れた親バカぶりがコワいよう。

それはそうと。

息子の仕事を心配して、娘が「エキテンっていうサイトがあるから登録してみたら?」と教えてくれたので、無料会員になってみました。

エキテン みち鍼灸治療院

今まで営業の方以外からのご連絡はありませんが(むしろ営業以外は誰も見ていないと思われる)、有料会員のサイトと無料会員のサイトは、当たり前だけど雲泥の差。
お客様やお金は、あるところにより流れるように出来ている。

この世の中、トランプの「大貧民」に似ている。
当たり前に行けば、大富豪に良いカードが集まり、大貧民には浮かぶ瀬がない。
けれど時として、運や知恵や度胸やはったりで状況が大きく動く時がある。
それがこのゲームの醍醐味であり、コワいところでもある。

息子よ。
運と度胸とはったりだけで生きてきた母の血を継いではいるが、どちらかというと違うタイプのお前には、このゲームの勝機があると思うぞ。

トイレ掃除もいいけれど、とにかく自分を信じて頑張って頂きたい。
なんせわたしの老後がかかっておるのだからして。


つづく
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気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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