南の国の誕生日。115年ぶりの雪、そして虹。(5)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

加計呂麻島の「高千穂神社」でのご神事を終え、車は再び海岸線沿いを走り出す。
しばらく走った後、車は細い道に入っていった。

草むらに車を停めたMさんは、さらに細い道をどんどん歩いていく。
わたし達も遅れまいとついていくと。

のどかな川沿いの道端に、なんとも立派なガジュマルの樹がすっくりと立っていた。

                        IMG_1130_convert_20160210133448.jpg


このガジュマルは加計呂麻で一番大きい樹なのだという。
中に入れるというので、よじ登ってみた。

中には大きな穴が開いていて、そこに立つことができる。
ガジュマルに抱かれるようにして見上げてみると、なんとも不思議な感覚がある。

                         IMG_1129_convert_20160210133537.jpg

そっと磐笛を吹いてみると、かなり響く。

ガジュマルの木を住処とする木の精霊、ケンムンやキジムナーが今にも出てきそう。
「もしかしたら木の上で、足をブラブラさせながらこちらを眺めているかもしれない。」と本氣で思わせる。

再び5マイルに戻り、、奄美に帰るため港に送って頂いた。
港が近づくと「あ、また。」と息子が呟いた。

見ると、またしてもうっすらと虹が。
今日、4度目の虹。

加計呂麻の皆さんと別れを告げ、船が出港する。
虹はその頃には見えなくなっていたが、わたしには加計呂麻の神様がにっこりと微笑まれ、ご挨拶をして下さったように思えた。
空には光芒が輝き、ご神事を終えた皆さんをねぎらわれているようにも感じられる。

                               IMG_1134_convert_20160210133622.jpg


古仁屋港まではあっという間だった。
そこから車に同乗させて頂き、途中地元のスーパーやホームセンターに寄りつつ、今日の宿「なべき屋」さんまで送って頂いた。
思った以上に距離があるし、初めての土地で同乗させて頂いて、本当に助かった。

大きな窓からは海が一望できるが、強い風に紛れて、時折砂が窓を打ち付ける。
温かいお部屋で戴くモズクのそうめんや尾頭付きの大きな鯛の美味しかったこと!

                                    IMG_1137_convert_20160210133655.jpg


お風呂に入り、ホッと一息つく。

昨日羽田を立ったばかりというのに、随分長い時間が経ったような氣がする。
あまりに濃い時間だったものだから疲れが出たらしく、二人してベッドにゴロリと横になる。

わたし達でさえそうなんだから、前日ワークショップをされていた鶴先生ご夫妻や、よしえさん達もさぞお疲れだろう。
お別れする際「夕飯を召し上がって落ち着いたら、うちにいらっしゃい。」と言って頂いたが、お邪魔をしたら申し訳ない氣分。
本当にいいんだろうか?

お電話させて頂くと「ご遠慮なく。」とのお言葉を戴いたので、お邪魔することにし、これから伺う旨お伝えした。

宿を出ると、南の島に似つかわしくない冷たい風が吹いている。
家々の合間に夜の水平線が垣間見える。
時折波の音が響き、月明かりが屋根瓦を照らしている。

5分ほどで、鶴先生ご夫妻のご自宅に着いた。
庭先にある大きなガジュマルの樹と、南の島らしい平屋建ての木造の感じがなんともしっくりと馴染み、落ち着いた佇まいが好もしい。

ガラガラと引き戸を開けると、何か懐かしい感じがするお洒落なお部屋に皆さんが揃われていた。

和室の座卓には、席がしつらえてあり、鶴先生が、わたしに床の間の前のお席に座るよう促して下さった。
固辞したが「いいんですよ。」と、おっしゃって下さったので、申し訳なく思いつつ、座らせて頂く。

急にお部屋が急に暗くなったかと思うと、奥のお部屋から蝋燭の付いたケーキが運ばれてきた。

                              IMG_20160125_211158+(1)_convert_20160210133811.jpg

え?何?

一瞬何が起こったか、理解できずポカンとするわたし。
皆さんのにこにこ笑うお顔が眩しい。

ああ、そういえば、わたし、誕生日だったんだ。

嬉しさがお腹から胸にこみ上げる。
本当のサプライズ。
こんなお誕生日は初めてだ。

皆さんで歌を歌って下さり、蝋燭の火を吹き消すように促される。

嬉し恥ずかし。
いや、すっご―――――く、嬉しい。

もしかしたら、人様にやって頂いたお誕生日は生まれて初めてのことだ、と氣付く。

ああ、自然と顔がにやけていく。
それでなくてもぼんやりした顔なのに、さらにダラシナクなったらどうしよう、というほど緩んでしまう。

その後、可愛らしいお花と、海老原よしえさんのCDまで戴き、天にも昇る氣持ちになる。

                              IMG_20160125_224004_convert_20160210133836.jpg


ここは南の島。
だけどもしや極楽ですか?と言いたくなるほど舞い上がってしまったわたし。

きっとジャニーズ全員にお祝いしてもらっても、こんなに嬉しくなかったな、うん。

宿に帰ってからも「すっごく嬉しかった!」を連発し、「自分の誕生日って忘れていたのに、ケーキやプレゼントを用意してくださっていてビックリした。知り合って間もないのに、こんなに親切にして下さって、ホント、ありがたい。」とはしゃぐわたしに、ふんどし息子が一言。

「あのさぁ、加計呂麻に着いた時『115年ぶりの雪の時に来れるなんて、驚きました。それに今日わたしの誕生日なんですよ。』とか言ってたじゃん。あれって『誕生日祝ってくれ』って言ってるように聞こえちゃったのかもよ。」

・・・。
そ、そういえば言ったよ、そんなこと。

だってさぁ、115年ぶりの雪に驚愕し、ダブルレインボーにも興奮し、やっと渡れた加計呂麻と懐かしい皆さんにお会いできた嬉しさから、何にも考えず言っちゃったの。

言ったは言ったけれども、目まぐるしくいろいろなことがあったものだから、言ったことも忘れ、誕生日だったことすら忘れてしまっていたんだった。

んもう。
イヤだ、イヤだ。
これだから邪念だらけの人間は。

ふんどし息子ったら、何のために真冬の海で禊いだんだか。

そうじゃないもんね。
皆さんは、純粋なお氣持ちでわたしのお誕生日をお祝いして下さっただけだもんねっ。

わたしには、分かるっ!
分かるよっ!!

それにしても。

ガジュマルの樹に守られた、あの南の島の素敵なお家でお祝いして頂いた、58歳のお誕生日。
一生忘れません。

皆様、本当にありがとうございました。


つづく
スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

マキおかん

Author:マキおかん
気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR