南の国の誕生日。115年ぶりの雪、そして虹。

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

先日、ふんどし息子と共に、奄美、加計呂麻の旅に行ってきました。

が、出発前日の1月23日の予報は「日本列島の上空には、非常に強い寒気が流れ込んでいて大雪。空の便は欠航が相次いでおります。」というもの。

な、なんですとっ!!
ふざけるんじゃない。

ふるさと割りを利用すると半額になるという朗報を聞きつけ、「奄美に行きたい!」という強い思いを胸に、なけなしのお金を絞りに絞って、やっとぽっちり出てきた絞りかすのような小銭をかき集め、やっと手にしたJALのチケット。
とーーっても楽しみにしているのに。

いやいや、天はそんなむごいことをされるはずはない。
わたしゃ信じるよっ!

翌朝24日、天に祈りが通じたか、鎌倉のお天氣は、晴れ。
うっうっうっ、神様、ありがとうございますっ!!

念ずれば通ず。
わたし達は喜び勇んで、羽田に向かったのでした。

わたし達が乗るのは、12時10分発のJAL659便。
西に向かう便は欠航が相次いでいたが、何とか出るらしい。
ただし「着陸ができず羽田に引き返す場合もあります。」という但し書きが付いている。

ま、まあね。
但し書き付きとはいえ出発するんだから、大丈夫なんだよね。
だってジェット燃料だってお安くないんだし、JALだってプロなんだから、戻るくらいなら最初から出さないよ、うん。

一抹の不安を感じながらも、うきうきと座席に座りこむわたし達。
羽田を立ち、暫くすると、美しい富士山の姿が。

                                   IMG_1074_convert_20160131132210.jpg


おおー、素晴らしいじゃないか!
わたし達の奄美行きを寿いでくださっているような、富士山!!
写真をパチパチ撮るお上りさんのようなわたし。(いや、お下りさんか?)

わたしは3人席の真ん中だったのだが、左隣の中年女性は旅慣れた様子で「こんな富士山に大喜びして写真を撮っているなんて、このおばさん、だっさーい!」とでも言いたげに、チラッと一瞥してアイマスクをして寝てしまった。

ダサくたっていいんだもんね。
いい歳をしてはしゃいでいるわたし、可愛いじゃないか。

窓側の男性は、ひたすら雑誌を読んでいる。

搭乗から2時間が過ぎた頃「間もなく着陸態勢に入ります。」とのアナウンスがあった。
眼下には奄美大島の景色が見える。

が、14:35着なのに、いつまでたっても着陸する気配がない。
しばらくすると「奄美空港は強風のため、しばらく上空で待機しております。」というアナウンスが。

まさか、ここまで来て羽田に引き返すなんて、あるわけないよね。

20分ほどグルグル上空を旋回していたが、やっと「これから着陸態勢に入ります。」というアナウンスが聞こえた。
真っ青な奄美の海には、かなりの白波が立っている。

だ、大丈夫か?

皆の少し緊張した空氣が伝わってくる。
飛行機が下降し始める。

が、雲の中に入った途端、機体がガタガタ揺れだし、ふわっと持ち上がったような感じがした。
機内で「キャッ」という短い叫び声が聞こえる。

さっきまで取り澄ましていた隣の女性が、不安そうな声で「揺れますね。」と話しかけてきた。
「そうですね。」と、平静を装いつつ返事をするが、暗雲のように不安が胸に広がる。

窓側の男性はと見ると、雑誌をしっかり握りしめ、不安そうに窓の外を凝視している。

窓から見える飛行機の翼がブルブル震え、機体が左右に大きく揺れる。
「おおー!」という男女入りまじった声が上がる。

「だ、大丈夫。だって富士山だって、寿いでくださったもんね。・・ね?」根拠のないことに縋り付きたくなるほど、機体の揺れは激しくなってきた。

わたしはオトナの日本人。
ゆえに、そう簡単にはポーカーフェイスを崩すわけには、いかん!

が、あまりの揺れに、思わず心の中で「奄美の神様、どうか無事着かせてくださいっ。ご先祖様、神様、仏様!とにかく何でもいいからお願いしますっ!!」と、何回も呟いてしまう。

隣の女性はしっかりと前の座席につかまり、胴体着陸に備えたような態勢をとっている。
わたしもつられて上体を低くし、万が一に備えた。

ギギギギッ、キュキュキュッという音を立て、機体をミシミシ震わせながら、なんとかJAL659便は奄美空港に降り立ったようだ。
とたんに機内から小さな拍手が上がった。

やっぱり皆さんも相当コワかったのね。

わたし、スチュワーデスにならなくて、ホント、よかった。
なれないけど。

隣の女性は「わたしは長いこと、月に何度も東京と奄美を行き来していますが、こんなことは初めてです。」と、ホッとしたように言い、そそくさと出口に向かっていった。

わたしもふんどし息子も初めての奄美に、先ほどまでの恐怖はすっかりと忘れ、うきうきと窓越しに外の景色を興味深げに眺める。

さ、寒い。
あれ?雪?

ここは南の島。
なのに、みぞれ混じりの雪が飛行場を覆っている。

初めての奄美でわたし達を迎えてくれたのは、115年ぶりに降ったという、奄美の雪でした。


つづく
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気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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