3・11と20世紀少年

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

あの日から4年。
昨日はわたしなりに震災で亡くなられた方々の御冥福をお祈りさせていただきました。

たくさんの悲しみとともに、日本も世界も、あの日、どこかに向かい大きく舵を切った。
その行き先が、光に向かっていることを祈らずにはいられない。

わたしの人生もあの日を境に大きく変わった。
わたしの周りでも3・11で人生が変わったという人がたくさんいる。
そういう方たちとお話をしてみると、大体同じルートを辿っているようだ。

あの日を契機にあっちこっち調べまくった結果、日本や世界の置かれている現状に驚き、茫然となる。
今まで教えられていたことや信じていたものがガラガラと音を立てて崩れていく感覚を覚える。
慌てふためいた挙句、何とかせねばとバタバタするも、理解のない周囲に失望感を味わい、空回りする。
時間の経過とともにやっと平常心を取り戻し、現実的な方向性を見つけることになる・・という感じ。

わたしなんか、どれだけふんどし息子や娘に心配かけたことか・・。(遠い目)
人間、年を取ってからあまりに沢山の情報を受け取ると、処理能力が追い付かず、ショートしちゃうんですね。

今にして思うと、ネット初心者のわたしは、たくさんのガセネタや釣りに引っかかり、とても「イタイ」状態だったに違いない。
(今もたいして変わらんだろ、の声あり)

免疫、なかったもんね。
うぶな男子中学生が突然女風呂に迷い込んじゃったようなものだよね。(あれ?違うか)

それはともかく。

先日、浦沢直樹の『20世紀少年』を読み返してみて驚いた。

以前読んだときは、わたしが主人公のケンヂたちと同年代ということもあり、懐かしさと共に物語の面白さ、謎解きに夢中になった。

でも、これって見方を変えて読んでみると、まったくの別物になるんですね。
この作品、1999年から2006年までに連載されたというのに、現代の日本をしっかり描いている。

マジである意味『よげんの書』じゃないですかぁぁ!

“ともだち”という組織が新興宗教のように信者を集め、政治政党を作る。
徐々に市民の支持を得て、連立内閣に組み入り、結果“ともだち”は政治的権力をも持つことになり、警察内部や政府の上層部にまで触手を伸ばしていく。
結果、徹底した言論統制が行われるようになり、巨大化した“ともだち”は次々とよげんの書通りに世界各地で多くの人類の命を奪っていく。

自作自演、 なりすまし、細菌研究所、ウィルスの開発。
薬物を使用した信者のマインドコントロール。

羨望と嫉妬。
強烈なコンプレックスと復讐心。
幼児性の自己顕示欲。
ニセモノのニセモノ。

刃向かう者を絶交と称し粛清する。
警察内部まで“ともだち”が牛耳り、不審な事故死が続く。

そして犯行の規模の大きさと凶悪さとは裏腹に、団体のトップの言動が極めて幼稚であり、子供の遊びのような感覚で大それたことを軽々とやってしまうというギャップがオソロシイ。

人々を恐怖に陥れ“血の大みそか”で東京を蹂躙した巨大な二足歩行ロボットは、内部に入ってみると「ロボットとも呼べないようなもの」であり、空気を詰めて巨大に見せているだけで、駆動機構も「二足歩行」とは名ばかりで、ブリキのおもちゃのようにすり足で動くだけという代物。

が、そんな張りぼてのようなロボットでも、下部にはウイルスの噴霧装置を備えており、これで一般人や出動したSAT及び陸上自衛隊の隊員を出血死させる。

“ともだち”の思いつきで狂わされていく世界。

そんな絶望的な世界に立ち向かっていくのは、冴えないサラリーマン生活を送っていたヨシツネ であり、食いしん坊で文房具屋を経営するマルオであり、店を放り出してクラブで遊んでいるダメ親父であったケロヨンであり、コンビニの店長として平凡な生活を営んでいたケンヂなのだ。

怖気づく自分自身を叱咤激励しながら、“ともだち”に立ち向かっていくケンヂ達。
市井の人々がいろいろなものを乗り越えヒーローになっていく。

結局、わたし達一人ひとりが立ち向かっていくしかないのだ。この世界は。
絶望せず、命あるわたし達が自分に恥じない生き方をしていくしかないのだ。

ケンヂが“血の大みそか”の際に、巨大な二足歩行ロボットに必死でしがみついたように。
ケンヂの作った歌が人々の希望となり、徐々に人々を変えていったように。


さあ、肩の力を抜いて、歌を歌おう。
そして先に逝った方々の分も頑張ろう。


つづく


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気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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