古事記古古道 体感ツアーに行ってきた(16)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

美味しい昼食を戴いた後、イザナギが「見てはいけない」と言われた妻であるイザナミの醜い亡骸を見てしまい、妖怪達に追われた道筋をたどる。

古事記にはいろいろな寓意が込められていると言われるのだが、単純にお話として考えると、ほんと、イザナミは可哀想。

亡くなった後、やっと諦めて黄泉の国で過ごす覚悟ができたと思ったら、夫が妻恋しさに、禁忌を犯し黄泉の国までのこのこ現れて「愛してるんだよぉ。まだ国作りも途中じゃん?戻ってきてよぅ。」と懇願。
「遅いし!あんたがなかなか来てくれないから、ここの食べ物食べちゃったし。
・・でもそんなに言うならちょっと黄泉の国の神様に相談してくるから待っててね。でも、マジ見ないでよ。見ちゃダメだからね!」と情にほだされたイザナミが念を押したにもかかわらず、待ちきれずに覗いちゃう夫。

なぜ待てないっ!
きっとイザナミの心は天国から地獄。
「見ないでって言ったのに!こんな姿見られて、アタシ死にたいっ(死んでるけど)。」と、泣きそうな気持ちだったに違いない。

そして待てないだけならまだしも、見るも無残に変わり果ててしまったイザナミを見て、何故逃げた?
人間(じゃないけど)、逃げられれば追うものと相場は決まっておる。

安珍清姫を見よ。
トムとジェリーを見よ。
(あれ?違うか)

動物(じゃないけど)は、逃げられれば本能として追ってしまうもの。

だからイザナギもあそこで踏ん張って欲しかった。

おもらしをするくらいコワかろうが「だ、大丈夫だぜ。マイハニー!」と震える声とガクガクする足を隠しながらイザナミを抱きしめなきゃいけなかった。

おもらしした結果のおしっこやウンチだって愛に満ちた神様になったはず。

そしたらイザナミだって目に涙を浮かべながら「こんな姿になってしまったわたしなんかを抱きしめてくれるなんて!イザナギちゃん、ありがとう!!
やっぱ愛は強く、人間(神様だけど)見た目じゃないのね。あたし、頑張っていい国作りするっ。」と叫び、お風呂に入って蛆虫を退治し体を磨き、雷を飼い慣らして新しい国作りに邁進した、かもしれない。

それにしても。

もしあそこでイザナギが、黄泉の国の神様に相談するイザナミを待てたとしたらどうなっていたのだろう。
相談するってことは可能性があるってことで。

イザナミに相談された黄泉の国の神様が「うーん、本当はダメなんだけどイザナミちゃんがそこまで言うなら仕方ないなあ。
んじゃ、取りあえず下剤飲んでおいて。三日間は断食してよ。」と、親身に相談に乗ってくれ、イザナミが無事元の姿でイザナギのもとへ帰れたら。

めでたしめでたし、で終わっちゃうのか?
この続きも知りたい氣がする・・。

はっ、いかん、いかん。
またいつもの下らない妄想癖が出てしまった。

逃げるイザナギを追うイザナミ。

イザナミは醜い化け女を使い後を追わせる。
イザナギは、頭に付けていたカズラを化け女に投げつけると、山ぶどうの木が生え、化け女が山ぶどうを食べているすきに逃げる。

『徳島県勝浦郡上勝町には雄中面(おなかづら)・生実(いくみ)・喰田(しょくた)という地名がある。
イザナギが「頭の髪を束ねていたカズラをほどいて投げる」に該当する雄中面(おなかづら)。
 「そのカズラに山葡萄の実が生り」に該当する,生実(いくみ)。
 「追っ手がそれを食べている」に該当する喰田(しょくた)。
喰田は「くった」と読める。』

再び化け女は追いかけてくる。
そこでイザナギは、右がわの髪に付けていた櫛の歯を折り投げつけると、今度はタケノコが生える。

わたし達が向かったのは竹ケ谷の旧八面(きゅうやつら)神社。

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竹を型取った燈籠(とうろう)があるとのこと。

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うん、確かに竹と言われれば竹ですな。
言われないと氣が付かないけど。

追っ手達がタケノコを食べている間に逃げるイザナギ。
今度は黄泉軍団までが加わって黄泉比良坂(よもつひらさか)の坂本まで追ってきた。
イザナギは坂本に生っていた桃に実を3個取り投げつけると黄泉軍団はことごとく逃げ失せる。

那賀町の蔭宮八幡神社に桃を型取った木彫りや瓦があったとのことで、行ってみる。
橋を渡って神社に入るのだが、その佇まいが美しい。

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村の方々に大切に守られているのが、旅行者のわたしにもよく分かる。
心が洗われるような神社だった。

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この辺りには,百合(もあい)や百付(ももつき)の桃のつく地名や,神社には桃を型取った木彫りや瓦が点在するらしい。

イザナギが黄泉の国から逃げてくる道を,古事記は「黄泉比良坂(よもつひらさか)」と書き、それは「今の出雲国の伊賦夜坂(いふやさか)という」と書かれている。

 以下、Mさんの文章。
『古事記に導かれ,徳島県那賀町の山深く曲がりくねった細い道を登り,たどり着いた淡水荘で「今登ってきた坂は,昔からヨミ坂といようでよ…」と若社長に教えられた時は,驚いた。
 地図上にある地名をたどるだけと思い調査にきたが,地元に奥深く入れば入るほど,これまで書いてきたように次々と出てくる古事記に符合する事実に出逢うと驚きは隠せなかった。ヨミ坂まであるとは…。
 何げなく走ってきた山道の道路標識に「四方見坂」と書かれ,通り抜けたトンネルのある坂道がヨミ坂であったことは後になって気付いた。

 道路標識のあるヨミ坂近くには「ユヤノ坂」という地名もあり,湯谷神社がある。
この神社の手水鉢には,「桃木尊」と彫ってあるから,また驚いた。
「古事記」に書かれる「今の出雲国の伊賦夜坂(いふやさか)という」は,「ユヤノ坂」のことであろう。』

確かに標識がありました。

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そしてこのトンネルが妙に怖い。

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ここまで辿ってくると、まるでわたし達も黄泉の国からの追っ手に追われているような氣分に。

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は、早く行かねば。
なんか、コワい。

さっきはイザナミの立場で書いていたけど、ここに来ると追われるイザナギの氣持ちになってしまう。

ふと、ふんどし息子と顔を見合わせる。
ヤツも怯えた目をしている。

どちらともなく早足になる。
我先に走り出したい衝動を抑えつつ、鼻息荒く湯谷神社を後にしたわたし達なのでした。


つづく
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