キャンプ場の作り方(24)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


猿男がしぶしぶ葡萄の木の移植を了解してくれ、やっといろいろなことが動き出しました。


熊男の根回しのお蔭で、研究会のメンバーが招集され、それからほどなくして移植してもらえました。

ふんっ、やればできるじゃないか。

などと憎まれ口を心の中でたたきながら、顔は自然にほころんでくるのでした。


それでも、猿男はよっぽど悔しかったらしく、つまらない嫌がらせをしてきました。

地目変更の書類を作るための同意書をもらいに行った時も、なかなか判を押してくれませんでした。

「まず、キャンプ場の計画書をもってこうし。でなきゃ判は押さん。」

計画書を作って持っていくと、

「なんだ、砂利を入れんのけ。雨が降ると砂利が道路から出てきちゃうずら。」

(お前のとこの畑だって雨が降りゃ土が流れんだろ。)

南側に一本樅の木を植えることを知ると、

「この木が育って日影ができると農作物に影響するから、駄目だ。」

(って、あんたのとこの畑は、うちより南側だろ。どう日影を作れるんじゃ。)


まぁ、そうはいっても葡萄棚さえ動いてしまえばこっちのもの。

何を言われても、「けっ」ってなもんです。


「計画書の不備に対する対応計画を立てて持ってこう。じゃなきゃ判は押さん。」

はい、はい。分かりましたよ。出しゃいいんですね。


普通であればワープロ(この頃はまだワープロ、使ってました。)で書類を作るところなのですが、むかついていたわたしはそこらへんにあった紙っ切れにボールペンでちゃちゃっと走り書きをし、持っていきました。

猿男はそれを見ると、

「なんだ、これは。こんなん、書類として認められんだろ。」

「いいえ、公的に手書きではダメだという決まりはありません。」

しばし、仁王立ちをして口をへの痔、いやへの字にしていましたが、やっと判を押してくれました。


悔しそうな猿男。

けっけっけっ。


戦いは終わりました。

わたしの胸には、長い便秘を克服した時のようなすがすがしさと、一抹の寂しさがよぎったのでした。


つづく






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