キャンプ場の作り方(22)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


「それならこちらにも考えがあります!」と、啖呵をきったわたし。

もちろん、何の考えもありません。

昂ぶった気持ちを抱えたまま、熊男の家に行き、事の次第を訴えたのでした。


強面だけど、とってもやさしい熊男。

一緒に怒ってくれました。

そして、集落の中でも影響力のある、研究会のオブザーバー的な立場の方の家に連れて行ってくれました。


事情を説明し、意見を伺うと

「研究会の人たちは、移植に異論はない。」

「代替地の確保も問題はない。」

「研究会は猿男がほぼ一人で、中心となってやっている。」

「わたし達との今までのやり取りや詳しいことは、あまり研究会のメンバーには知らされていない。」

ということが分かりました。

そして、研究会の人たちは猿男から、とても貴重な葡萄の苗を、自分と親しい東京の大学教授から提供されているので、大事にしなければならない、と聞かされているようでした。


ぬぅ。猿男め。

大学教授が、大学教授が、と錦の御旗のように言いおってからに。

なんとか、あいつの鼻を明かしてやらねばっ!

研究会の人たちへの根回しは熊男に頼み、帰路につきました。


横浜に帰ったわたしは、猿男への怒りに燃えていました。

三年も待たせた挙句、あの言いぐさ。

許せん。

猿男!見ているがいいわ!

この時のわたしは、怒りながらも何か面白がっていたような気がします。


そう、ドーパミンが出ると、なんだか面白がってしまうという癖がわたしにはあるらしい。


盛り上がったわたしは、猿男の鼻を明かすことに知恵をめぐらせました。


「そだ、まず、東京の大学の教授に話をしてみよう。」

教授の名前はわかっていますが、どこの大学かわからないし、住所も分かりません。

ただ東京に住んでいることは間違いがないらしい。

さっそく東京の電話帳を手に入れました。


「こうなったら、片っ端から電話しちゃる!」

地元出身の教授で、ちょっと珍しい苗字だったのですが、調べてみると結構件数がありました。

当たりをつけて電話をし出すと、しばらくして見つけることができました。

ちょうど、ご本人がおられ、お話しさせて頂くことができました。

わたしは目的をぼかしながら尋ねましました。

「研究会の猿男さんからお聞き及びだと思いますが。」

「え?猿男?誰?」
   (誰って・・。親しいんじゃなかったの?)

「あそこにある葡萄の苗を移したいのですが、もう無理でしょうか?」

「あー、あれね。全然問題ないよ。今でも大丈夫。」
   (なにー!話が違うじゃないか。)

「貴重な苗ということですが。」

「んー?そうでもないよ。」
   (・・・・・。)

こ、これはもしかしたら、猿男の鼻を明かしつつ、キャンプ場も何とかなるかもしれん。

暗かった目の前に明かりが少しだけ見えてきました。



つづく






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comment

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猿男の「てっ」がツボですわ

数日訪問してなかったら、一気に記事が増えてたぁ~!

あぁ、キャンプ場を作るって、なんだってこんなに大変なことがえーっぱいあるんだろ。

マキオカさんのあとに続こうと決心したにもかかわらず、うちはまだ伐採も進まず、家のポジショニングもまだ終わらず、今はおかまの設計士とピンクのゴム長お揃い問題で頭の中がいっぱいいっぱい状態です。

猿男風に、「てっ、なんてこったぁ」ってところでしょーか。

続き楽しみにしちょります。      おちん

おちんさん、わたしもお揃いゴム長ほしい!

ふっ、暇に任せてどんどこ書いております。
今まで誰にも言えなかったあんなことや、こんなこと、書いちゃる!

おちんさんも一緒にキャンプ場作っている気持ちになって楽しんで頂けると嬉しいです。

がんばりますっ!

                            マキオカ


すんごいお話ありがとうござんした

先ほどコメントで入れていただいたお話。
もう、感動しますた。
そういうことってあるんだなぁ。
聞いてるだけで幸せな気持ちになりますた。
で、ちょっと涙が…。嬉し涙にちびっと羨まし涙。

ワタスはひとり、ゴム長履いて、ゴム長履いてぇ~、
マキオカさんの背中追っかけて、つっぱしりますっ。   おちん

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Author:マキおかん
気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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