それぞれの卒業、そして旅立ち

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

今日はPM2.5やらが高い数値だというので、習慣の散歩もせずぐうたらと溜まった本をベッドで読みながらウトウトしていました。

なんという幸せ。

口うるさい舅、姑もいず、世話を焼かなければならない夫、子供たちもいない。
雨だから洗濯はやらないし、掃除だって後でやればいいんだもんね。

この境遇に到達するまでどれくらい血と汗と涙を流したことか・・。
歳を取るって、ほんと、悪いことばっかりじゃない。

と、その時枕もとで携帯がなった。
寝ぼけながら出ると「〇原〇太郎です。」との野太い声。

だ、誰?〇太郎って?
数少ないオトコの知人に〇太郎なんかいたっけか?
でも何やら聞き覚えのある〇原〇太郎という名前・・。

焦りながら、とっさに顔が思い浮かばないボケた状態を相手に気取られまいと「あ、〇太郎、どうした?」と聞き返す。

「ぼく、△高校に合格しました。」

ここら辺でやっと「お、辞めた生徒が高校の合格の報告をするために電話してくれたんだ。」と理解する。

あ、分かった。
〇原〇太郎。
色黒の明るい笑顔が浮かぶ。

母親もわたしの生徒だったご縁で、小学2年生から中学一年の途中まで2代に渡って勉強を教えさせて頂いたんだった。

2年半前、マキオカネイチャークラブに専念するからと伝え、まだわたしに教えて欲しい、と有難い申し出をしてくれたのを辞退し、他の塾へ入ってもらった。

「△高校?凄いね、頑張ったね。おめでとう!報告してくれてありがとう!!」
と心からお礼を言い電話を切った。

ほっこりと心が温かくなる。
こんなわたしにわざわざ報告してくれるなんて。
ありがとう、〇太郎。

あの小さくてやんちゃだった〇太郎が高校生か。
歳を取る訳だね、とばーさんらしい感慨を持つ。

公立高校の合格発表日の今日は、もう一つ嬉しい報告があった。
児童相談所からお預かりしているH子ちゃんが高校に合格した、と連絡をくれた。

彼女は事情があり小学1年生くらいから学校に行っていない。

お預かりしたのは去年の11月。
「能力があるので、高校を受験させたい。自分で勉強していて中2のチャレンジをやっています。」との話だったけど、実際一緒に勉強をしてみたら、小学3、4年生まで遡らなければダメなことが分かった。

でも記憶力や理解力はかなりのものだったから、これからの生活にも困らないように、できるだけ短期間で詰め込むだけ詰め込もうと決めた。

cmとかmとか単位がわからない。
長さや距離や重さの感覚がよく分からない。
少数、分数という言葉を知らない。
角度という言葉を聞いたことがない。

過去問を見て、数学は正負の計算、図形なら何とかなるかも、と思い特訓を始めた。

国語は本を読むのが好きらしく、読み取りは得意のようだった。
漢字は読めるけど書けないので、とにかく漢字をひたすら覚えさせた。

英語はアルファベットからやった。
単語を週に20個ずつ覚えさせ、疑問詞に答えられるようにした。
とにかく一から始めた。

間に合うのか?と心配だったけれど、週2回一時間でできることを駆け足でやった。
H子ちゃんは持ち前の真面目さと、頑張りで、2月に入ると何とか形になってきた。
最後はヤケクソになり「4択だったら2か3かな。」とか「とにかく何かしら書いておけ。」とか、先生らしからぬアドバイスが炸裂。
そんなわたしの下らないアドバイスにも微笑んで頷いていたH子ちゃん。 ホント、性格がいい女の子。

H子ちゃんは里親さんとの新しい生活が始まったり、支援級に通い始めたりと、激変する環境の中でよく頑張ったと思う。
砂が水を吸うように新しい知識を吸収して行った。

入試が終わった後、聞いてみるといくつかの問題は解けたと恥ずかしそうに教えてくれた。
そして英語が好きだと言ってくれました。

よく頑張ったね。
本当に頑張った。

穏やかで賢いH子ちゃん。
わたしがあなたの立場だったら、そんな頑張りはできなかったよ。、

きっとこれからもこうして自分の人生を切り開いていくんだろうね。

それはそうと。

この春は、わたしの友人一家も新しいスタートを切る。

高校からの友人が里親をやると聞いた時、わたしは「止めた方がいいのでは?」と止めた。
あまりにいろいろな問題が起こる可能性があると思われたから。

が、友人は頑張った。

世間を恨んでいるような鋭い目つきをした6歳児のA子は、何回か他の里親さんに預けられたが、破談になって傷ついていたようだ。
友人は正面からぶつかり、自分も傷つきながらA子の心をほぐして行った。

問題行動を繰り返すA子に辛抱強く接する友人に舌を巻いた。

親切で、どちらかというと気が弱いと思っていた友人は見事に変身した。

10年近く経ち、強く優しいおかあさんになっていた。
A子もとても気が利く優しい女の子に成長した。
あの鋭かったまなざしは今は明るく輝いている。

専願で受験し、見事合格。

この春、養子縁組を成立させ、晴れて名実ともに親子となる。

おめでとう、皆。

わたしも頑張ります。


つづく
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気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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