伊勢、京都、出雲に行ってきた!(24)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

レンタカーでまず向かったのは「島根ワイナリー」。
ここで「神在月」というワイン、おつまみを買う。

ふっふっふ。
これ、今日乗る予定の寝台特急「サンライズ出雲」で飲むんだもんね。

今日はとにかく恋愛成就の大神として知られるパワースポットの「八重垣神社」に行こうと思う。
なんといっても神様に、うちのふんどし息子の為にいいパートナーを見繕ってもらわなければっ。

一生結婚できない不良債権になられたら困るもんね。
わたしの老後にもかかわってきちゃうことだし。
歳を取ってよれよれになりながら息子のふんどし洗うなんて絶対ヤダ。

車を走らせながら息子に調べてもらい、途中にある神社にも寄ることにする。
まず立ち寄ったのは御井神社(みいじんじゃ)。

御井神社
『大国主の神話に登場する八上比売(やがみひめ)とその子である木俣神(このまたのかみ)にまつわる伝承のある神社で、安産の神、母子の生々発展の神様でもあるとして信仰されている。』

御井神社は田舎の景色に溶け込んでいる。
ここは観光客の姿は全く見えず、村の鎮守様といった風情。
階段を上って行くと、狛犬が鎮座している。
安産の神として信仰されているだけあって、狛犬も珍しく母子一緒。

              御井神社 狛犬


祭神の木俣神は大国主神(オオクニヌシノカミ)の最初の妻、八上比売命(ヤガミヒメノミコト)の子。
大穴牟遅神(オオムナチノミコト…オオクニヌシノカミ)が兄弟神様と一緒にヤガミヒメノミコトに求婚に行ったとき、兄弟達ではなく、オオクニヌシノカミに心奪われ結婚する。

さすがモテモテの大国主神。

そして出雲の国に来たけれど正妻の嫉妬深い須勢理毘売命(スセリビメノミコト)がいるということを聞き、畏れた八上比売命は引き返したが、途中、産気づき出産。
そして三つの井戸の水で産湯につからせてから、木の俣に預けて因幡の国に帰ったそう。
そのためにその子は木俣神と名づけられたんだとか。

大国主命は奥さんも沢山いたし、御子神においては古事記では180人、日本書紀では181人もいたという説もあるのだから、そんなに怖がらなくても大丈夫だったのでは?とも思う。
いや、若いころは元気で激しいヤキモチヤキだった須勢理毘売命も、歳を取って面倒臭くなりオットの浮気を諦めるようになってから、急激に妻が増えたとも考えられる。

それにしても木俣神って・・。
ひ、ひどい。
そんな名前の付けられ方ってどうなの?

母に置いていかれた赤子が成長して、自分の名前の謂れを聞いた時受けるだろう衝撃を気をかけつつ(余計なお世話です)参拝を済ませ、神社の近くにある八上比売が出産の時に産湯を使ったという伝承がある井戸に行ってみる。

三井戸
•生井(いくい)安産と子育ての水神
•福井(さくい)母子の幸せを司る水神
•綱長井(つながい)母子の寿命を司る水神。

三井戸の霊水を含んだお洗米を、産湯の中に二、三粒入れると、子どもが難なく育つと言い伝えられている。

『島根県歴史名水に選ばれている。元来この3つの井戸に対する信仰が神社に発展したものと考えられる。社地の近くにはかつての大社造の社殿の遺構と考えられる9本柱の柱穴がある杉沢遺跡が発掘されており、初期の社地と推定されている。』

専門家によると御井は三井であり、井戸があったところに物語がくっついたと考えられているらしい。
御井神社の解説板には「日本最古の井戸で宮中にも御分霊して祭られている。」とも書かれている。

取りあえず今のわたしには「生井」はあまり関係ないな。
・・いやいや、待てよ。人生は死ぬまで子育ては終わらないともいえる。
やっぱり3つともお参りしておこう。
                    御井神社 生井

農道のそばにひっそりとある三つの井戸はどれもそんな歴史的な背景があると思われないような佇まい。
清楚な田園風景になじんでいる。
50年前までは滾々と水が湧き出ていて、掘りぬき井戸としては日本最古ともいわれているらしい。
 
それぞれ100メートルほどの間に点在していて、違った趣きがある。
このご時世、特に「綱長井」(母子の寿命を司る水神)でのお祈りは力が入る。
いやいや、長生きするだけじゃダメ。
やっぱり「福井」(母子の幸せを司る水神 )にもしっかりとお願いする。

ネットで調べていたら、近くに八上姫を祀った実巽(じっそん)神社があるという。どうせならそこも行ってみようと思い探したが、なかなか見つからない。
それもその筈、工事中の道路の向こうの、田んぼの際にあった。

畦道を歩き、用水路を跨ぎ、不審げにこちらを見ている農作業中のじいさんの視線を気にしながら小山を上ってみた。

実巽神社 は鳥居も狛犬もない簡素な造りで、本殿は村の集会所を小さくしたような味のない造り。
でも丁寧にお祀りされていることが分かる。

実巽神社


巽(そん)という文字は、股とか縁談とかの意味があり、占いの易経の八卦の一つで、方角は南東らしい。
確かに御井神社の南東に位置している。

御井神社の社地は1キロ四方に及んでいたとも言われているので、ここもおそらくかつては広大な敷地を有していた御井神社の境内だったのではないかと思われる。

「この辺りは、大昔は地の底から湧き出る三つの泉を祀った聖地だったのかもしれない。」などと古の神々と人々に心を馳せながら歩いていると、用水路を跨ぎ損ねて転び腰をしたたか打ってしまった。

不審げにこちらを見ていたじいさんが半笑いになる。
仕方なくわたしも痛みを我慢して涙目になりながら、にっこり会釈する。

こういう時、しみじみ「わたしって日本人だなぁ。」と実感する。

太古の人々も、きっとこうやって目と目で会話していたに違いない。
だってそれが日本人だから、と腰をさすりながら呟くわたしなのでした。


つづく
スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

マキおかん

Author:マキおかん
気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR