伊勢、京都、出雲に行ってきた!(19)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

濡れたお尻で車を汚さないため、プチプチを敷いた車を運転して日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)を目指し、海岸線を走らせるわたし達。
どうやら途中に猪目洞窟(いのめどうくつ)という所があるらしい。

猪目洞窟
『猪目洞窟は出雲国風土記に「夢にこの磯の窟の辺に至れば、必ず死ぬ。故、俗人古より今に至るまで、黄泉の坂、黄泉の穴と名づくるなり(夢で猪目洞窟を見た者は必ず死ぬ。ここは黄泉の穴である)」と記されている。』

夢で猪目洞窟を見た者は必ず死ぬ?
ごわっ!

でも、行ってみたいっ!!

恐いもの見たさで、岸壁の道を車で走る。
「この先行き止まり」とか「落石注意」だとか「倒木注意」という看板が幾度も目に付く。
標識を気にしながら走らせていると、トンネルの手前にその洞窟はあった。

                 猪目洞窟


コンクリートの橋脚が立っている陰に、大きな穴が開いている。
雑然とした船着場の横に小さな祠がポツンとあり、その先は狭く暗くなっていて、ちょっとコワい。
わたしは3メートルほど行ってみたが、奥をのぞくなどとても恐くてできそうもない。
だって、門外不出、見たことを人に話してもいけないし、洞窟の夢を見た人は命がない…とまで語られているんですよ?
(ブログに書いてるけど。でも話してないもん。書いてるだけだもん。)

気のせいか禍々しい気が充満しているような・・。(完全に気のせいです。)

息子はビビりながらも、奥へ入って行こうとするが、わたしが必死に止めた。
だってこいつがもし洞窟の夢を見てしまって命がなくなったら、誰がわたしの老後を見てくれるっていうの?
しかも「息子は夢で猪目洞窟を見たから死にました。」なんて人様に言える訳ないじゃないですかぁ!

調べてみると、ここは昭和23年に漁船の船置き場として拡張工事をした際、堆積土を取り除いたときに発見された洞窟で、その堆積土から遺物が発見されたらしい。
弥生時代から古墳時代にかけての人骨が十数体。
腕には貝和がはめられ、稲籾入りの須恵器などの副葬品が埋められており、また古代の生活が分かる木器、貝類、獣骨、灰なども見つかっているそう。
その遺物は現在出雲市大社町の公民館に保管されているという。

洞窟は幅30m、奥行きは30m。奥へ行くと天井が低くなりそこから先へは進めなくなるらしい。
何だか気持ちが落ち着かなくなり、早々に立ち去ろうとすると、漁師らしい方がこちらを興味深げに見ているのに気が付いた。
お話を伺ってみると、ここに遠くから観光客が来るのが珍しいらしい。

「ここは昔から船を置いたりして、ゴミがいっぱいあったんだ。村の人間がここを工事してたらゴミが出てきたから捨ててたんだけど、骨が出てきたので調べたら遺跡だったからみんなびっくりしたんだ。
でもゴミだと思って結構たくさん捨てた後だったから。あれが残ってたら凄かったかもな。」
なんて仰る。

す、捨てちゃったの?
結構たくさん?

ま、仕方ないね。
ゴミに見えちゃったんだもんね。
でももったいなかったね。

1700年前の女性の白骨も状態よく残っていたとのこと。
彼女の右腕には6個もの「ごぼうら貝の腕輪」がはめられていて、船の木枠のヒツギの中に大切に埋葬されていたことから、若い女性のシャーマンだったのではないか、と推測されているらしい。

ここは肉体を置いて魂のみが黄泉の国へといける場所。
古代のシャーマンだったら、魂も永遠の命を得て、目を光らせていても不思議はない・・。

そんなことを考えていたら、何だか背筋が寒くなってきた。
君子危うきに近寄らず。
体温でお尻も乾いてきたことだし、とにかくとっととこの場から立ち去った方が良さそう、と足早に猪目洞窟を後にしたわたし達なのでした。


つづく



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気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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