伊勢、京都、出雲に行ってきた!(17)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

出雲のどこに行こうか検討したわたし達がまず向かった先は韓竈神社(からかまじんじゃ)。
地元で「かんかまさん」と親しみを込めて呼ばれ、出雲国風土記(733年)には韓かまの社(からかまのやしろ)と記される由緒ある神社です。

何故ここにしたのかというと、観光センターで貰ったパンフレットに載っていた神秘的な写真を見て、是非とも行ってみたいと思ったから。

以前は出雲の地元の人にもあまり知られない神社だったらしいが、最近メディアで紹介されて参拝客が急増したらしい。

「ズボン、スニーカーの軽装がベスト」とも、「高所恐怖症及び、極度の肥満体型は参拝不可能」との書き込みもあり、好奇心がくすぐられる。

レンタカー会社のおばちゃんを拝み倒して借りた安い軽自動車のナビを見ながら進んでいくと、次第に寂しい山道になり、40分位で駐車場らしき空地に着く。

車を置き、木の鳥居をくぐって、右手に流れる渓流を見ながら森林浴を楽しむ。
木々の間から日の光がこぼれ、気持ちの良い空間が続く。  

              韓かま神社 木立


心が澄んでいくのが分かる。
自然の息吹、宇宙エネルギーを存分に味わいながら歩く。

が、奥に行くにつれ、辺りは段々暗くなり心なしかか空気も重くなっていく。

暫く行くと、右手に木製の鳥居と案内板が現れる。

韓かま神社 鳥居


『韓竈神社の建立は不詳ですが、非常に古い由緒を持つ神社といわれています。
社名のカラカマは朝鮮から渡来した「釜」を意味するとされ、祭神のスサノヲノミコトが御子神(イソタケルノミコト)と共に新羅に渡り、日本の「植林法」の伝授と「鉄器文化」を開拓されたと伝えられています。』
とある。

鳥居の先に、スサノヲノミコトが新羅に渡るときに乗ったとされる「岩船」として大きな平石があるというので、覗いてみる。

おお、この石の上にスサノヲノミコトが!
この岩の続きにある大きな丸い岩を帆柱岩として船をすすめ、この地に天降りしたと伝えられているらしい。

その先に滝があったので、ロープにつかまりながら滝壺に降りてみた。

                          韓かま神社 滝壺

やはりここも先日の台風の影響か、荒れた感じはあったが、むしろ昔の面影を思わせる厳しい神聖さがあった。
ここで磐笛を奏上。

再びロープにつかまって崖をよじ登りながら、ふと我に返る。

人っ子一人いない山奥の滝つぼを、髪振り乱してよじ登っている50オンナ。
今誰かがここに来て滝壺を覗いた時わたしが顔を出したら、さぞかし驚くに違いない。

それはともかく。

鳥居をくぐって歩き出す。
苔むす自然石の急な石段が続く。

と。
一気に重苦しく人を寄せ付けない空気に変わった。
平日のせいか全く人影のない山道に茂る鬱蒼とした木々は、閉塞した空間を作り出している。
空が見えないような薄暗い樹林の中、迫力のある巨石を見ながら歩いていると、いつしか不安な気持ちに襲われる。

・・なんか、コワい。

とにかく急ごうと木の根が露出して不安定な石段を急いでいると、突然目の前に何かが飛び出した。
ぎょっとするわたし。

よく見ると、ちょっとメタボ気味の男の方が息を弾ませている。

「ちょっ、驚かせないでよねっ。それでなくても血圧高いんだから。こんなとこで心臓麻痺起したらどうしてくれるっ。」と叫ぶ。(もちろん心の中で)

この男性もかなり驚いた様子。
挨拶をし、話しかけてみると、静岡から一人で来たとのこと。
タクシーの運転手に「あまり人が行けない秘境のような神社に行きたい。」と言ったらここに連れてきてくれたんだとか。

確かに「あまり人が行けない秘境のような神社」ではあったが、いざ本当に来てみると、全く誰もいない暗い山の中で、とても不安だったらしい。
さらに例の岩の割れ目でなかなか本殿に入れず、あきらめて帰ろうかとも思ったが、せっかくここまで来たのだからと思い、かなりの時間格闘してやっと参拝できたとのこと。
が、帰りもお腹がつっかえてなかなか出れなくなってしまい、大変だったと仰っていた。


相当心細かったらしく、無人島から脱出したヒトのように、嬉しそうに堰を切ったようにお話になる。

「え、この程度のお腹でつっかえてしまうんだ。」と思わず男性のお腹を見てしまう失礼なわたし。

すると急に我に返ったらしく「この後仕事があるのに間に合わないかも。」とその男性は青い顔をして駆け下りて行った。

それにしても。

ここをたった一人で登って、更にお腹が岩穴でつっかえてしまったら、ちょっと恐怖。
わたし達は二人でも心細くなるような場所なのに。

・・ちょっと陰からこっそり見てみたかった気もするが。

あの「体格のよい人は断念せざるを得ない人もいるかもしれません」という記述は嘘じゃなかったのね。

でも、あの駐車場には他に車は停まっていなかったけど、どうやって帰ったんだろう。
携帯も繋がりにくいというから、タクシーも呼べないだろうに。
他人事ながらちょっと気になる。

あの時の静岡の方、もしお読みでしたらご一報下さい。

しばらく登ると例の岩の割れ目が現れた。
確かに、せまっ!
(岩盤の裂け目は幅45㎝らしい)

韓かま神社 岩

ここは女性の産道に見立てられ、子宝に恵まれるという言い伝えもあるらしい。

確かに産道と言われれば似てなくもない。
荷物は息子に持ってもらい、何とか通り抜ける。

これ、友達何人かと来て自分だけ通れなかったらヤダ。
いや、一人で夕方来て挟まったまま夜明かしっていう方がもっとヤダな。

これから行ってみようと思っている方、ご注意下さい。

岩の割れ目を抜けると、6畳ばかりのわずかな平地があり、社が佇んでいた。

                    韓かま神社 社

その背後の岩の大きさはどこまでも高い。
さっき行った滝壺といい、この社の佇まいと言い、修験の聖地だったということがはっきりとわかる。
更に社の左上にも瞑想にぴったりの空間がある。

「国家安泰」「国民の守護」を祈念して磐笛奏上。

その時一陣の風が。
周囲を見回すわたし。
こ、これは鞍馬寺で感じた風と同じ雰囲気なのでは?


ここに鎮座するこの神を古代の人々はどのような気持ちで祈ったのだろうか。

大きな岩に神が天降りされたとの伝承は時が流れても今に伝えられている。
巨岩を神の宿る岩、磐座と崇め祈りをささげる信仰は、ここにいると、古代の人々だけのものとは思えなくなってくる。

戦時中 ここをくぐり抜けると 戦地に行っても必ず無事帰って来れると言われていたらしい。
今の時代、一見平和に見えて、実はあらゆる分野で戦争をしているような状況とも聞く。

どうか、我が国日本が無事に困難をくぐりぬけ、本当に平和と言える時代を迎えることができますように、と願わずにはいられないわたしなのでした。

つづく
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気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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