伊勢、京都、出雲に行ってきた!(12)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

「貴船口駅」に着いた途端滑り込んできた電車に乗り込んだわたし達。

は~、疲れた。
・・つかれた。
憑かれた?

んもう!
逢魔が時の貴船神社の特殊な雰囲気にのまれて、それでなくても思い込みが強いのに、余計変なことを考えてしまったじゃないかっ。

出町柳駅に着くと、さっきまでの暗い雰囲気が全く消え失せて、明るい街並みにほっとする。
もう5時20分近く。
でもまだ明るいし、何とか清明神社に行けるかも。

たまたま来たバスの運転手さんに聞いてみると、ちょうど清明神社に行くという。
この頃になると「待たなくても行きたいところに行ける」ことに何の疑問も持たなくなってくる。

清明神社は街のど真ん中にあり、小さな神社だった。
もう夕暮れ時なのに、意外に人がたくさんいる。
漫画化・映画化もされた夢枕獏の小説のヒットにより、安倍晴明のブームが起こり、全国から参拝者が訪れるようになったらしい。

                   清明神社


伝説ではここは安倍晴明屋敷跡といわれていて「晴明の父の保名が蘆屋道満(あしやどうまん)に殺害された場所であり、晴明が呪(しゅ)を使って保名を蘇生させた」といわれてる場所とのこと。

本殿左の壁に素人くさい絵が何枚か描かれていて、絵巻物のように清明の逸話が説明されている。
まるで小学校の卒業生が描いた卒業記念の絵みたいだけど。
これってどうなの?

更に入り口の近くには『一条戻橋』と書かれた、一人がようやく通れる程度の幅しかない小さな石の橋がある。
横の高札によるとたしかに本物だという。

死者が蘇生し鬼が現れる、数々の伝説が残るあの一条戻橋?

『「源氏物語」では”ゆくはかえるの橋”と詠われ、「平家物語」では鬼が現れる橋だと語り継がれ、さらに「撰集抄」では死者が蘇生したと詠われている。

戻橋は橋占(古い占いの一種)の名所でもあった。
晴明は式神を使役し家に置いていたが、彼の妻が恐がったため普段は戻橋の下に隠した。
とてつもなく不吉な橋なのである。』

こ、これ?
どっかの成金の庭にあるような、このちっこい橋が?

どうやら『一条』と『戻橋』と刻まれた欄干のみがオリジナルで、手すり部分や橋本体はここに移設してからのものらしい。
おまけに『戻橋』の横には、鉢巻をした式神が。
こ、これは式神というより、「千と千尋」の湯婆婆・・。
思いっきり観光用じゃないですかぁ!

・・もう、なんかいいや。

メル友が送ってきた写メを見てかっこいいと思っていたオトコに実際会ってみたら、趣味の悪さやチャライところが目について一気に熱が冷めた女子高校生のような気持ちになる。

『本殿の北には、晴明井といわれる井戸があり、ここから湧く水は晴明水と呼ばれ、晴明の陰陽道の霊力より、湧き出たといわれ、無病息災のご利益があるといわれている。

伝承によれば千利休が茶会において、この井戸から汲んだ水を沸かし、茶の湯として利用していたといわれ、豊臣秀吉もその茶を服されたと伝えられている。』

               清明神社 井戸


と書かれた文章も、もはや心に届かない。

『晴明神社の神紋である”晴明桔梗印(五芒星)”は、天地五行を形どり、宇宙万物の除災清浄を表す魔除けの印とされています。』

なんて言われても「ふーん」という感じ。

境内の至る所にある五芒星すら、何だかウルトラマンに登場する科学特捜隊のシンボル、流星マークに見える。

社務所は「オリジナル陰陽師グッズ」という神社らしからぬ幟が立てられ、間口いっぱいに様々なお守りが並べられている。
用途・目的別にデザインが揃っていて、これはこれである意味肝が据わっている。

この神社、お土産屋を訴えるという訴訟騒ぎを起こしているらしいけど、さもありなん。
とても現世的な感じで、神社風テーマパークと思えばそれはそれで面白い。

とはいうものの。

実はお参りを済ませて帰ろうとしたら、本殿の横の建物から出てきた中年の男性が「本日の占いは終わりました 」という張り紙を出しているところでした。

占い?

更にその建物の前で、お父さんと小学生くらいの男の子が紙を見ながら「どの名前がいい?」とかいう会話をしていました。

もしやここで赤子の名前を付けて頂いたの?
・・
思わず怪訝な表情になってしまったわたし。
でも、調べてみると意外にこちらで名前を付けて頂いている人が多いことが判明。

そして皆さん、占いをしてもらうために4時間待ち、半日待ちは当たり前といいながら、結構喜んでいらっしゃることも分かった。

中には
『風情も何もない神社です。そして中にはブームにのせられた女の子がわんさか。雰囲気ゼロです。
それでも行きたい人だけにした方がいいですよ。
ケチつけて申し訳ないんだけど知らずに行ってがっかりさせたくないんで。』
と言いながら、
『晴明神社のお守りは効く。
魔除けなんだけど、これを付けて寝るようになってから金縛りに全く遭わなくなった。』
なんて書いていたりするヒトも。

むう。
これはもしや「虎の威を借る狐」ならぬ「猫の皮を被った虎」?

実は世を忍ぶ仮の姿やも知れぬ。

金のネックレスを胸元に光らせたチャラいニートと思っていたオトコが、実は空手7段の人気予備校講師だった、みたいな。

そう思って見ると、あの赤い鉢巻を締めた湯婆婆のような式神ですらいわくありげに見えてくる。


どっちにしても晴明様によって古代中国の陰陽五行説をもとにつくられた五芒星を「ウルトラマンに登場する科学特捜隊のシンボル、流星マーク」なんて言っちゃって、申しわけありませんでしたっ。

本当にこの世界は奥深い。
わたしのような外見に惑わされるど素人は、ただ小さくうな垂れるのみ。




つづく




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気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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