伊勢、京都、出雲に行ってきた!(9)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

何とか伊勢市駅に着いたわたし達。
7時9分発の京都行のバスに乗り込みました。

って、(9)でやっと伊勢が書き終わったんかいー!
という苛立ちの突っ込みが聞こえてきそうなこのブログ。
お時間のある方だけお付き合い下さい。

そもそもこの旅は「20年ぶりに行われるという式年遷宮に行ってみたいなぁ。」という極めてぼんやりした願望から始まり、「多分この辺りにやるらしいよ」という漠然とした情報から、「そこまで行くんなら交通費も安く済むだろうから、今年遷宮した出雲も行ってみっか。」という意地汚くも大雑把な予定を立て、出雲に行く一番安い行き方は、バスで京都を経由すればいいということを知り、「もったいないから早めに行って深夜バスを待っている間、観光しちゃおうか。」という貧乏人根性から出来上がったのでした。

走りながらどこに行くか決めていくという、杜撰というか、計画性のある真面目な方には耐えられないような旅。

ま、息子に「人生、案外何とかなる」「応用力は大事」ということを学ばせる母の深い愛っていうの?
真面目だけど不器用で頑固な息子に「臨機応変」を教えるのは大事だもんね。

なんちゃって。
嘘です。
単にいい加減なだけです。

故に事態が思わぬ方向に進んでいくことが、ままある。

いつもこんなだよ、わたしの人生。
そういや、マキオカを作った時もそうだった・・。

それはともかく。
前日「京都では、どこに行こうか」と息子と話していた時、「清明神社」を提案しました。
ミーハーなわたしは、映画『陰陽師』で、野村萬斎が演じる安倍晴明の立ち振る舞いの美しさと怪しげな魅力に感心し、さらに岡野玲子の漫画「陰陽師」を読み「行ってみたい。」と思っていたのでした。

予定では京都着が9時33分、出雲行のバスが烏丸口を出るのが23時30分。
「清明神社」は京都駅の近くらしいから、その前にあまり行けないところに行くのもいいな。

息子が「鞍馬寺」と「貴船神社」に行こうと言い出しました。

ふむ。
そういや昔大河ドラマ「義経」でタッキーが鞍馬山で天狗にシメられていたっけ。
「鞍馬寺」は交通の便があまり良くないって聞いたことがあるけど、今日なら行けるかも。

「貴船神社」はよく知らないけど、「貴船」なら聞いたことがある。
鴨川の川床に桟敷を設けて京料理を戴く、涼しげなお店のあるところでしょ?

どうやら「鞍馬寺」と「貴船神社」は近くにあるらしい。

そんな会話をしているうちに、バスは予定より遅れて10時頃京都に到着。
とにかく荷物をロッカーに入れ、昨夜からろくなものを食べていないわたし達は京都駅で「京都生そば もり平 」で湯葉つきのお蕎麦を戴く。

適当に入ったから期待していなかったのに、思った以上に美味しい。
空腹は最高の調味料というけど、それを抜きにしても美味しかった。
また来よう。

こんな些細なことでも「ついてる」って感じがして、ちょっと嬉しい。
単純な人間はすぐシアワセになれるからお得ですな。

観光案内で情報を仕入れる。
流石観光のメッカ京都だけあって、あちこちに観光案内がありパンフレットも豊富。

「鞍馬寺」には、京都駅から出町柳までバスで行き、出町柳駅から叡山電車に乗って約30分で着くらしい。
パンフレット片手にバスのロータリーに行くと、ちょうどバスが来ていたので乗り込む。
バス停の出町柳駅で降り、少し歩き、叡山電車の出町柳駅に着くとまたタイミングよく電車が来たので、乗り込む。

って、あれ?
何だか順調すぎる気が。
ま、いいか。

30分位するとクラシカルで素敵な駅舎の鞍馬駅に到着。
帰りの電車の時刻表を確認する。
20分に一本と少ない。

改札を出ると、茶屋のようなお店に「山椒まんじゅう」と看板が出ている。
お店で戴くとおばちゃんがお茶を出してくれた。
これまたとっても美味しい。

仁王門を抜け、息子の希望でケーブルには乗らずに歩くことに。
なんでもケーブルに乗ると「魔王乃滝」に行けないんだとか。

魔王乃滝?
お寺なのに、そのアニメのような現代的な響きは何?

わたしには義経に登場するお寺っていう認識しかなかったけど、鞍馬寺ってかなり個性的というか、ぶっ飛んだお寺のよう。
その筋の方々からは宇宙から飛来した魔王尊を祀るパワースポットとしても人気らしい。

『鞍馬寺は鑑真の高弟・鑑禎が宝亀元年(770年)に草庵を結び、毘沙門天を安置したのが始まりという。
鑑禎は、鑑真が唐から伴ってきた高弟8名のうちの最年少であった。
宝亀3年(772年)のある夜、鑑禎は霊夢を見、山城国の北方に霊山があると告げられる。
霊山を尋ねて出かけた鑑禎は、ある山の上方に宝の鞍を乗せた白馬の姿を見る。
その山が鞍馬山であった。
山に入った鑑禎は女形の鬼に襲われ殺されそうになるが、あわやという時、枯れ木が倒れてきて鬼はつぶされてしまった。
翌朝になると、そこには毘沙門天の像があったので、鑑禎はこれを祀る一寺を建立したという。』

ふむ。
女形の鬼って、「進撃の巨人」?

で、魔王って何?

『鞍馬寺本殿金堂(本堂)の本尊は「尊天」であるとされる。
堂内には中央に毘沙門天、向かって右に千手観世音、左には護法魔王尊が安置され、これらの三身を一体として「尊天」と称している。
「尊天」とは「すべての生命の生かし存在させる宇宙エネルギー」であるとする。
また、毘沙門天を「光」の象徴にして「太陽の精霊」・千手観世音を「愛」の象徴にして「月輪の精霊」・魔王尊を「力」の象徴にして「大地(地球)の霊王」としている。
鞍馬寺とは、どこにでも存在する「尊天」のパワーが特に多い場所にして、そのパワーに包まれるための道場であるとしている。
「尊天」のひとり、「護法魔王尊」とは、650万年前(「650年」の間違いではない)、金星から地球に降り立ったもので、その体は通常の人間とは異なる元素から成り、その年齢は16歳のまま、年をとることのない永遠の存在であるという』

そ、そうなんだ。
金星から地球に降り立った16歳の魔王尊・・。
六星占術の金星人ではない方の、金星人ね。
きっと、というか絶対美形。

それにしても、これを石碑や案内に書いちゃう辺りがスゴイ。

どうやら昭和期の住職・信楽香雲(しがらきこううん)が1947年に鞍馬弘教を開宗し、二年後に天台宗から独立して鞍馬弘教総本山となったことが、鞍馬寺のターニングポイントだったと思われる。

鞍馬寺のサナトクマラ伝説なんていうのもあって、ネットにこんな書き込みがあった。

『何でも先代管長が、突然啓示を受けたとかで勝手に魔王尊伝説とサナトクマラ伝説を一緒にしてしまったとんでも話です。
この管長は神智学のブラバッキー夫人に傾倒していたそうで今や鞍馬寺の入り口にも看板があり、サナトクマラが降臨したと宣言してしまっています。
何でも650万年前に金星から飛来したとか・・・。
しかし鞍馬寺に元々伝わる魔王尊伝説には650万年前も金星も登場しません。
しかし多くの人々が鞍馬寺のは随分昔からサナトクマラ伝説があると信じ込んでいます。
これは問題です。』

啓示って・・。
誰も止めなかったのか?信楽香雲。
でも、現代のスピリチュアルブームが起こるはるか以前にこういうことを言いだす人は、何を言っても聞かないタイプに違いない。

今はまだ「何をバカな・・。」と半笑いで石碑を読んでいる人が大半でも、あと100年も経てば、歴史的な認識の一つになってしまう可能性も。
香雲、どうすんだっ、責任取れんのかぁ!

わたしがここで絶叫しても、香雲は「いいの。ホントのことだから。」と言うだろうな。

で、魔王乃滝。

               鞍馬寺 魔王の瀧


昼なお暗い所に石碑が立っていて、上から水が流れている。
はるか金星から650万年前に(!) 人類救済の使命を帯びて、この世界に降臨したとされてた「護摩魔王」。
今のアニメ界の、かっこよく頼りがいのあるナイスガイのイメージの魔王に限りなく近い。

少し行くと由岐神社が見えてくる。

                     由岐神社


由岐神社(ゆきじんじゃ)は「靫明神」ともいい、天皇の病や国難時に神前に靫(ゆき)を献じて平穏を祈ったことに因むらしい。

正に国難が続いている我が国日本の為に、頑張って頂かねば。
「国家安泰」と「国民の守護」を祈念する。

ここを出ると『枕草子』で「近うて遠きもの」の例として挙げられた九十九(つづら)折りの参道に入る。

ふと気が付くと、息子がやけに楽しそうで元気がいい。
階段を二三段置きに登って行くし、わたしのカバンもずっと持ってくれている。

何なんだ?
訝しげに息子を見つめるわたし。

・・つ、ついてる?

そういやこいつに見せられたアニメは魔王モノが多かった。
「はたらく魔王さま!」しかり「まおゆう魔王勇者」しかり。

ちょっと不安になりながら、足に羽が生えたごとく階段を駆け上って行く魔王好きの息子の後を、ヨロヨロとついていくわたしなのでした。


つづく

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