おばさんのレ・ミゼラブル

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

今日話題の映画「レ・ミゼラブル」を観てきました。
息子が「とにかく観た方がいい!」と力説し、FBでも褒めている人がいたので。

で、見終わった感想。
・・わたしにはミュージカル仕立ては合わない、ということが分かりました。


※R指定…不快な表現または不可解な感想があります。
注;ネタバレ注意。ここから先は「レ・ミゼラブル」を純粋に観ようと思う方、観て感動した方、ミュージカルの好きな方はご遠慮下さい。

「レ・ミゼラブルは、1815年、ツーロンの徒刑場から話が始まります。
主人公の、ジャン・バルジャンが、パン一切れを盗んだ罪で、19年間も投獄された後、仮釈放されます。19年という長い期間は、バルジャンが脱獄を何度も企てたためです。
仮釈放となった後、バルジャンは、仕事をもらえない、宿屋からも宿泊を断られる等、世間の冷たい風にさらされます。泊まるところを探しあぐねていたところ、親切な司教様が、泊まるところを提供してくれたばかりかパンとワインまで与えてくれました。しかし、バルジャンは、司教様の善意を裏切り、銀の燭台を盗んで逃げ出しました。バルジャンはすぐに警察に捕まり、司教様のところに連れてこられました。司教様は、「銀の燭台は彼にさしあげたものだ。」と言い、さらに、別の燭台までも「忘れていったのであろう」とバルジャンに与えてくれるのでした。
バルジャンは、司教様の心に打たれ、生まれ変わることを誓います。」

わたしがレ・ミゼラブルの邦題「ああ無情」という本を読んだのは遠い昔。
読み終わった時は感動したのを覚えています。
だから薄れかけた記憶をなぞりながら映画を見始めました。

銀の燭台を盗んで逃げ出したバルジャンに別の燭台までも与えた司祭様のシーンはこの作品の見どころ。
わたし的には司祭様のイメージが若干違ったかな。
そして司祭様がありえないくらいいいヒト発言している横で聞いているおばさんたちがあきれたような顔をしていたのが印象的。(わたしにはそう見えた)
そう、他人にすっごくいいヒトって、身内には困った存在だったりする。
熊雄だって家族には疎まれてるし。(「熊男とジェイソン」参照)

「8年後、真人間として生まれ変わったバルジャンは、モンフェルメールで、工場を起こして成功し、市長にまでなっています。バルジャンは、工場で、騒ぎが起こっているのを見て、工場長に騒ぎを沈めるように命じます。騒ぎの原因は、工場で働いていたファンティーヌという女性に私生児(コゼット)がいるのが分かり、労働者達がののしったことでした。ファンテーヌに下心を抱いていた工場長は、騒ぎの責任を取らせて、ファンティーヌを首にします。」

ここだよ、ここ。
あまりにリアリティがないのは。
子供の時は世間を知らなかったから「そういうこともあるかも。」なんて思ってたけど。
どうやって無一文で学も人脈もないバルジャンが工場を起こし、市長にまでなれたのか。
8年じゃいくらなんでも市長は無理でしょ。
仮に司祭様が保証人になってくれたって職を得るだけで精一杯。
銀食器を元手にしたってたかがしれてる。
わたしが想像できる唯一の方法はお金持ちの婿養子になるか愛人になるか。
でもオンナの影はないし。
だって8年でのし上がるってそれしかないでしょ。
人の信用ってそんなに簡単には作れない。

それからファンティーヌ。
正に掃き溜めに鶴。(だってアン・ハサウェイだもん)
貧乏な女工の設定なのにピンクの服着てネックレスまでしちゃってさ。
女工達の中で一人だけ悪目立ちしてるから嫌われてハブられた、って感じ?
下心を抱いた工場長は悪くないのでは?
だって成長したコゼットより全然きれいなんだよ。
コゼットは父親似だな。

「ファンティーヌの娘のコゼットは、うさんくさい宿屋を営むテナルディエ夫妻に預けられています。テナルディエ家には、娘のエポニーヌもいました。ファンテーヌは養育費を稼ぐために娼婦に身を落とします。しかし、すぐに病の床に伏すことになります。」

またなんで見るからに怪しいテナルディエ夫妻に我が子を預けたんだか。
判断力なさすぎだろ、ファンティーヌ!
ほんでもってあんだけきれいだったら、娼婦になるより愛人とか他に生活の方法はあるはず。
しかも工場の経営者のバルジャンに逆恨みしてるし。
それ、お門違いでしょ。
ちょっとハブられても仕方ないタイプかも。

「バルジャンは、テナルディエからコゼットを引き取り、パリに移り住んだ。
美しく成長したコゼットは、学生のマリウスと恋に落ちた。
一方テナルディエの娘エポニーヌは、食べるものにも困るありさまで、エポニーヌが見つめる目線にマリウスは気がつきもしなかった。」

またこのマリウスが金持ちのボンボンの癖に革命運動なんかに首を突っ込んじゃう典型的な坊ちゃんタイプ。
目の前にいたら首根っこをひっつかまえて説教してあげたくなるヤツ。
悪党の親を持つエポニーヌにも愛され、コゼットにも一目惚れされるマリウスは育ち方にコンプレックスのある女の子たちを惹きつける何かがあると思われる。

「バルジャンは、コゼットに届いた手紙で恋人マリウスの存在を知り、バリケードに向かった。
エポニーヌは、マリウスの後追って暴動に参加したが、政府軍に撃たれて亡くなった。
バリケードには、ジャベール警部が密偵として参加していた。
密偵であることが学生たちにばれ、危うく処刑されようとしているところを、バルジャンが助け逃がした。」

よくいるよね。保護欲をそそられてしょうもないボンクラを好きになっちゃう「だめんず」。
正にエポニーヌがそれ。
マリウスを庇って死にそうになっているエポニーヌにマリウスは「どうしたんだ。」って叫ぶ。

こらあ、今あんたの目の前であんたを庇って銃で撃たれたろうがっ。
何寝ぼけたこと言ってんだ。
このボンクラがっ。
挙句は「愛してるって言ったら助かるのか」的な歌まで歌う。
あんたはコゼットが好きなんでしょ?
いくらもうすぐ死に逝くオンナだからってミエミエの不誠実なことを言うのはやめなさい。

さらに死に掛けているエポニーヌまでが突然でかい声で朗々と歌う不自然さ。
この権太な子はまだ全然死なないのでは?と思わせる。

「バリケードは政府軍に落ちた。
バルジャンは、重症を追ったマリウスを背負い、バリケードから逃げ出した。
ジャベール警部は、悪人だと重い追い続けてきたバルジャンに救われたことに困惑し、セーヌ川に身を投げた。」

マリウスを助けるときバルジャンは地下の排水溝から脱出する。
けがをしたマリウスをバルジャンが汚い排水の中で沈まない程度に連れ歩くんだけど泥まみれ。
絶対破傷風菌が入るよ。
そしてジャベール警部はこれだけ見ていると何故死ななくてはならないか、全然わからない。
いい人そうだし、ジャベール警部。

このジャベール警部、ぽっちゃりしてネアカなボクちゃんタイプ。
わたしのイメージだともっと蛇のように執拗で陰湿で暗い影があるイメージ。
ジャベール警部の迫力が物語の核になるのに。
どう見てもミスキャストなのでは?

「バルジャンは、マリウスに自分がかつて徒刑囚であったことをつげ、コゼットをゆだねた。
マリウスとコゼットの結婚式。
テナルディエ夫婦が結婚式に現れ、「コゼットの父親が暴動のあった日に、殺害した人間を背負っていたのを見た」とマリウスに金をせがんだ。
しかし、背負われていたのは、殺害された人ではなくマリウス自身だ。
マリウスは初めて自分を救ったのがバルジャンだったと知った。
マリウスがコゼットを伴って、バルジャンの元を訪れたとき、バルジャンは臥せっていた。
マリウスとコゼットが見守る中、バルジャンは永遠の眠りについた。」

最終的には仲間は皆死んじゃって、自分だけお金持ちのじいさんのところに戻ってコゼットとの結婚式代もってもらうマリウス。
甲斐性がなさそうだから没落するのは目に見えているな。
コゼットもバルジャンに守られ過ぎてぼーっとしてるし。
子供の頃の苦労が全然身についていないのは何故?

しかし見るからに下品なテナルディエ夫婦をお式に入れちゃうなんて、何してるんだ。召使たち。
危機管理なってないな。

バルジャンが亡くなるとき唐突にファンティーヌが出てくるんだけど、顔が目立ちすぎてなんだか不自然。
髪を売るため切られた髪型もイカシテルし。
あの役は「よく見るときれいなんだけど、目立たず地味で慎ましやか」って感じの人がいいのでは。

とにかく一番の謎は「バルジャンは逃亡生活中どうやって暮らしを立てていたのか」ということ。
結構贅沢な暮らし振りだったからいくら市長や工場経営していてもあんなに長く生活を維持できるとは思えない。
バックに組織が付いているわけでもないのに。
オウム真理教の菊池直子や高橋 克也だってそれほど生活資金は潤沢じゃなかったらしいし。

何故息子はわたしにこの映画を観るようあれほど勧めたのか?
つっこみどころ満載にしか感じなかったわたし。
でも一緒に行った同年代の友達は泣いていた。

何故だ?
わたしから出てくるのは花粉症の鼻水くらい。
どうやらわたしの感性は波風にさらされてしょっぱくなってしまっているらしい。
人間って変わるんだよね。
ああ、無常。

ちぇっ、久し振りに感動しに行ったのにさぁ。
ま、レディスデイで1000円で観たからいいんだけどね。

改めて自分がミュージカルには向かない人間だったと再確認したわたしなのでした。

つづく
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ミュージカル仕立て

こんにちわ!
レ、ミゼラブルの感想、おもしろかったです〜
私もミュージカル仕立ては苦手です、なんか気持ちが全然入らない。なんでそこで歌う?!ってかんじですよね。
そういえばタモリもミュージカルはわかんないって言ってたそうです。

向き不向き

幸さん、 こんにちわ!
> レ、ミゼラブルの感想、おもしろかったです〜
そう言って頂けると嬉しいです。
> 私もミュージカル仕立ては苦手です、なんか気持ちが全然入らない。なんでそこで歌う?!ってかんじですよね。
わたし、「アニー」は好きなんですけどね。なまじ原作を読んでいるとダメなのかも。
> そういえばタモリもミュージカルはわかんないって言ってたそうです。
そうなんだ。やっぱりモノを斜めから見がちな人間はミュージカル向いていないのかもしれませんね。

もしかしたらっ

> わたし、「アニー」は好きなんですけどね。

そういえば私も(ピューロランドとかの)ミュージカルショー
は好きです。
もしかしたら
悲劇のミュージカルは受け付けない人もいるけど、
楽しいお話にはミュージカルはあうのかもっ!
とちょっと思いつきました☆

Re: もしかしたらっ

な、なるほど。
納得です!
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Author:マキおかん
気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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