大嶽山那賀都神社の元宮(奥宮)に行ってきた(1)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

いや、暑い。
「いくらなんでもおかしいだろ」と突っ込みを入れたくなるほど暑い。

「裸の王様」に出てくる村人のように、こんなにも異様に暑いのにマスコミは「暑い」とはいっても「おかしい」とはあまり言わない(ような氣がする。最近ほとんどテレビを観ていないから分からないけど。)

わたしが小学生だった頃、30度を超える日なんかほとんどなかったと記憶している。
たまに30度を超える日があると皆「今日は體がおかしくなるほど暑いですね。」などと挨拶したものだった。

今でも覚えているが「体温より暑くなったら人は生きていけるんだろうか。」と思っていた時、ラジオの「子ども電話相談室」で同じような質問が出た。
その時の回答者の答えは「そんなことになったら、大変なことになります。」というものだった。

そう、今って「大変なことに」なっているんですね、きっと。

それはともかく。

以前「大嶽山那賀都神社」についてブログに書かせて頂いた。

大嶽山那賀都神社ってすごい(1)

あれ以来、何かにつけて大嶽山那賀都神社に伺わせて頂いている。

宮司をされている日原先生がいつもふんどし息子のことを氣にかけて下さるので、先日息子に電話を掛けてお礼を申し上げるように言った。
聞くともなしにそばで聞いていると、電話口に出られた先生と会話をしていたふんどし息子の声が、急に一オクターブ上がった。
「え?そうなんですか?それでは是非ご一緒させてください!」と直立不動になっている。

電話をし終わったふんどし息子に聞いてみると、日原先生は来週の月曜日に元宮に数人で登ることになっており、以前から元宮に登りたいと切望していた息子はその一行にご一緒させて欲しいとお願いしたらしい。

大嶽山の元宮といえば、大弛峠(標高2450m)から 「国師ヶ岳」 (2592m) に登り、そこから道なき道をピンクのリボンを目印に、「もしここで遭難したら命はないな」とか「熊か蜂に遭遇したらどうしよう」という恐怖と闘いながら深い原生林をかいくぐり、巨大な花崗岩群をよじ登って進まなければ辿り着かないすっごいところ。

わたしが初めて行った時は、詳しいことを何も知らずにうかうかと登ってしまい、一切人を寄せ付けない神域の凄まじい様子に同行した親戚の女の子が気持ち悪くなってしまい、とてもビビった。

大嶽山那賀都神社ってすごい(4)


その後、話を聞いたふんどし息子がどうしても行ってみたいというので、怖かったけど渋々連れて行った。
が、ヤツめ、「今度は元宮の祠で一夜を明かしてみたい」などと言い出した。
「絶対ヤダ」というと「じゃ、一人で行く」と言い出す始末。

アホか、と言いたい。
方向オンチで粗忽者の我がふんどし息子。
この間なんていつも行っている美容院に自転車で向かい迷子になっていた。
安全安心な町中を歩いていても迷ったり怪我をするタイプのヤツが、一人であんなところに行ったら遭難することは必定。
捜索費用がどれだけかかるか、想像するだけでも身の毛がよだつ。

そんなやり取りをしょっちゅうしていたものだから、今回の電話でのお話には一も二もなく飛びついたようだ。

27日の朝8時「まきおか」の道の駅に集合。
メンバーは日原先生ご夫婦と6歳のお孫さん、先生の奥様の妹さんご夫婦、今回の山行のきっかけを作って下さった埼玉の大嶽山の講の方二名とわたし達の9名。

先生のワゴン車に全員乗り込み、大弛峠に向かったが、車中で先生の奥様から不思議なお話を伺う。

10数年前に元宮に行く前夜、奥様は「卵を持ってくるように」という夢を見たんだそう。
不思議なことに一緒に元宮に行く女性も「白い丸い物を持ってくるように」という夢を見たんだとか。
そして奥様はゆで卵を、女性はお団子を元宮にお供えしたらしい。

ふーむ、白い丸いものね。
ん?そういえば・・。

昨夜のこと。
マキオカの飲み仲間のK君が恵林寺で売っている草団子と白い餡子入りのお団子を3個ずつ持って来てくれた。
なんでもそのお団子は人氣があり、なかなか手に入らないモノらしい。
一緒にお酒を飲みつつ「美味しいうちに食べちゃわないとね。」と、ふんどし息子と草団子を一つずつ美味しく戴いたのだった。

だからわたしのリュックの中には残りの草団子1個と白くて丸いお団子が3個入っている・・。

これ、もしやお供えをしろってことですかね?
やっぱ、神様はご覧になっているってことですかね?

嬉しいような怖いような氣持ちのわたしを乗せたワゴン車は、大弛峠に到着。

青空に響き渡るふんどし息子の法螺貝の音を後に、大嶽山那賀都神社の元宮に向け出発したのでした。

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つづく
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ふんどし息子と料理

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

一昨日ふんどし息子が初挑戦したローストビーフ。

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おお、美味しそう。
手作りのグレービーソースまでかけてある。
戴いてみると思いの外美味しかったので、褒めちぎりました。
保存料や着色料の心配をしなくて済むし、何よりお得。

なかなかやるじゃん、我が息子。
それなのに何故モテない?

氣立てはいいし、優しい。
それが証拠にお年寄りにやけに可愛がられる。
ちょっと、というか、かなり融通はきかないけれども。

手に職はあるし、ケチじゃない。
それが証拠に誕生日だのクリスマスだのに結構高価なプレゼントをくれたりする。
ほとんど貯金はないようだけれども。

働き者だし、何より健康だ。
何かあるとてきめんにお腹を下しちゃうメンタルの弱いところはあるけれども。

見た目だって決して悪くない(と、思う)。
柳楽優弥や松潤に似ていると言われることもあるし。
・・フットボールアワーの岩尾に似ているといわれたこともあったけれども。

なのに彼女いない歴26年。
母は心配だ・・・。

それはともかく。

不器用と思い込んでいた息子が意外にマメでちゃんとできるのを認識し出した今日この頃。
あれはわたしが過保護に手や口を出し過ぎていただけだったのね。
深く反省・・。

この頃はお米を精米して水加減を見るのはヤツの仕事になった。
(やれ柔らかいの、硬いのとうるさいので)
お酒を入れたり蜂蜜を垂らしたりと、いろいろ工夫をしている模様。

先日は「味噌汁係り」になるとの申し出まであった。
きっと出汁にも工夫をし出すに違いない。
やれ、ありがたや。

「そういえばヤツが料理をやり始めた時の写真があったなあ。ここらでその変遷をまとめておくのも悪くないかも。」と思い立った次第。

まず2012年に初めてベジミートを買った時「作ってみたい!」と自ら言い出し、作った一品。

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これ、なんですか?
お皿に載っているから一応食べ物と分かるけど。
こう言っちゃなんですが、見た感じ、危険な香りさえする。

左はジャガイモのベジミートそぼろあんかけ。
右はベジミートの唐揚げ。

両方とも味はまあまあだったけど、見た目がねぇ。
ジャガイモとあんかけはグロい感じだし、唐揚げはいかにも不味そう。
「やっぱ食欲をそそられないと」というのは食べ物もオンナも一緒。

その一か月後、昼食に作ってくれたラーメン。

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こ、これは、今にもはみ出しそうな得体の知れない何か・・。

大丈夫。食べ物です。
れっきとしたラーメンです。

上に載っているのはベジミートと野菜、キノコ。
冷蔵庫に厚揚げもあったので載せたらしい。
スープは豆乳と味噌のスープ。

二人分なのに麺を4玉も使ってしまい、食べるころには柔らかくなり固まってしまったけれど、化学調味料を使わないでスープを作ってくれました。
見た目はともかく、その志や、よし!

そしてこれは今年に入ってからのもの。

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おお、食べ物って分かるじゃないですかぁ。
大進歩です!

ばら肉のハムチーズ巻フライ、オーロラソース掛け。

これは写真で見るより巨大です。
直径8センチほどはあろうかというもの。
「ボリューム満点過ぎ!」というか、「カロリーどのくらいあるんだっ」というか。

わたしを太らせたいのか?
成人病にしたいのか?
美味しかったけどしばらく胸焼けに苦しみました。

しかし、こうして見てみると確実に成長しているもんですな。

山盛りの盛り付け方も、いかにも「オトコの料理」という感じがして悪くない。
ふんどし息子のこだわりが強いところも不器用なところも、料理に向かうといい感じに醸されるように思う。
今は密かにどぶろく作りにも挑戦している模様。

ヤツが料理上手になれば、ホント、助かる。
未来のお嫁さんのためにも頑張らねばっ。

とにかく手や口は極力出さず、忍耐強く、お腹を丈夫にしてヤツの成長を見届けよう。

ふんどし息子の花婿姿を見るまでは、あの世に行きたくないもんねっ!!


つづく

梅干しを作ってみた(2)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

初めて取り組んだ梅干し作りを大失敗したわたし。

もう、いい。
梅干しは買って食べます。

そう思っていたらFBに「梅の欲しい方、差し上げます。」と書いている方がいた。
「これは『再挑戦すべし』という神様のお計らいに違いない!」と、勝手に解釈し、早速戴きに伺いました。

おお、しっかり熟れた立派な梅!!
ありがたく持ち帰り、丁寧に洗った後、優しく水を拭き取る。
辺りは梅の芳しい匂いに満ちている。

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前回の反省から、ホワイトリカーを入れた霧吹きを片手に、実家から貰ってきた梅干し用の陶器に梅を漬込んでいく。
今回は梅の表面はしっかり塩で隠れました。

いいんじゃないの、これ。

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大失敗の原因となった重しは、お皿を数枚載せることにした。
これだと熟れた梅を潰すこともないだろう。

梅干しを入れた陶器をガス台の下の戸棚に入れ作業完了。
一度経験済みのせいか、思ったより簡単だった。

四日後、恐る恐るお皿の蓋を開けてみると。

おお、しっかり梅酢が上がっているじゃないですかあぁぁ!!

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やったよ、梅子。
あんたの犠牲のお蔭でちゃんとできた。
ありがとう!梅子ぉぉ!!

ちょっと、感動。
ところでこの水分、いったいどこに入っていたんだろう。

2週間後、パック販売している無農薬の「もみしそ」を投入。

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あとは梅雨明けにする天日干しを待つのみ。
失敗は成功の母ですな。

それはともかく。

最近手作りを始めて氣付いたこと。
要領良くやることと、手抜きは違う。
要するに横着はダメってことですね。

急がば回れ。
急いては事を仕損ずる 。
あわてる乞食はもらいが少ない 。

せっかちでテキト―過ぎるやり方では失敗して当然だったともいえる。
・・梅子、ごめんね。
横着でケチなわたしを許してね。

それにしても。
もしこれを商売にしていたらどうなんだろう。

もちろん採算が合わないお高い塩なんて使うワケがない。
やわらかい梅を手でやさしく丁寧に汚れを落としたり、梅にキズがつかないよう注意しながらヘタを取り除いたりするなんて人件費がかかり過ぎるから、するワケがない。

さらに「大量の梅にカビが発生したら。」「大量の梅にうまく色が着かなかったら。」「大量の梅を仕込んだのに梅酢が上がってこなかったら。」「大量の梅が水没したら。」(これはないか)「売った梅が日持ちせずクレームと返品の嵐だったら。」等、もろもろのリスクを考えると、防かび剤や色素、保存料に頼りたくなるのが人情というもの。

だって生活がかかってるんだもんね。
元手だってかけているんだから、失敗したら大損害だもんね。

そう考えると添加物を使用している生産者を一方的に責めることもできない。
大量生産、大量消費の副産物なのだから。

そんなこんなで「無添加」だの「無農薬」とか書かれているモノにさえ「本当か?」と疑いのまなざしを送るようになってしまったわたし。
(本当に良心的な業者さん、疑い深い汚れたわたしをお許しください。)

逆に、わたしは今回作った梅をいくらだったら売る氣になるか、と考えてみる。

もし値段を付けるのであれば、絶対お安い金額は付けたくない。
それ以上に「手間暇かけて丹精込めて作った物を、たかが『お金という紙切れ』でやり取りしたくない。」という氣持ちの方が強い。
物々交換ならともかく。
ましてや食糧事情が悪くなったら「売る」なんて選択肢は皆無になるに違いない。

良心的な食べ物を消費者が納得する値段で供給するなんて、よっぽど涙ぐましい工夫と努力をして、さらに自分の仕事に信念と矜持を持ち続けることができない限り、難しいのではないだろうか。

消費者と生産者の感覚は、あまりにも乖離していると思う。

やってみて初めて実感することって、ありますよね。
お蔭でちょっぴりだけ生産者の氣持ちが分かりました。

こうして考えていくと、やはりこれからの時代、生き延びるためには「自分の食は自分で作る」しか道はないのではないか。
それは「自分の身は自分で守る」ということだろう。

わたし達の體は、食べた物でできているのだから。

「とにかくできることから一歩ずつ頑張ってみよう。」と改めて心に誓うわたしなのでした。


つづく



梅干しを作ってみた

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

今年は生まれて初めて挑戦したことが多い。
その中で一番大きな出来事はやはり自然農への取り組みでしょうか。
だんだん畑らしくなり、先日は初めての収穫がありました。

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たった4本のナスだけど。

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ふっふっふ。
自分が丹精込めたお野菜を戴くって、とっても贅沢な氣持ち。

それと並行してお茶作りもやってみました。
スギナ茶、ドクダミ茶、枇杷茶。
完全無農薬で體にもいいこれらのお茶が、なんとタダ。
かけるのは手間暇だけ。

いつもマキオカで草むしりをしながら「あーぁ、この雑草が一握り10円だったらもっとやる氣が出るのにな。」などとさもしいことを考えていたわたしにぴったりの作業でした。

スギナ茶、枇杷茶を試飲してみたところ意外にイケるのにすっかり氣をよくしたわたし。
昨日はドクダミ茶を飲んでみました。

ぐぇ・・ま、不味い。

わたし以上に物を捨てるのがキライなふんどし息子ですら「オレ、この匂いダメだわ。」と言って口にしない。
「いいもんね。わたしが全部飲むもんねっ。」と、鼻息荒く言ってはみたものの、あの独特の匂いがお茶の中にしっかり溶けこんで、ケチでならしたわたしをして「捨てるしかない・・。」と思わしめるモノでした。
とほほ。

それはともかく。

今年初めてした挑戦の一つに「梅干し作り」があります。
梅干しって「日本人の健康食」の代表で、體にいいという刷り込みがあるけど、今や市販の梅干しはそんな甘いものじゃないらしい。

『ある漬物メーカーがこういう。
 「スーパーで主流になっているのは塩分が5%や8%といった低塩のものばかりです。
昔の梅干は塩分20%以上が必要でしたが、消費者の低塩志向に対応するために、法律で『調味梅干』が認められたのです。
これが73年のことで、これ以降、日本中がしょっぱくない『調味梅干』だけになりました」

 では、『調味梅干』がどうつくられているのかというと、まず流水で梅干を脱塩するが、このとき風味、成分も損なわれてしまう。これを、補うのがさまざまな食品添加物を調合した調味液。
要するに脱塩工程で減った成分を食品添加物でカバーするわけだ。
梅干の調味液に使われている食品添加物は、化学調味料や甘味料のステビア、香料、色素など。

 ところで、梅干といえば、文字通り、梅を何日も干してつくるが、まったく干さずに梅をそのまま調味液に漬ける『調味梅漬け』というのもある。
どちらも原料はほとんど中国から輸入されている。
 こうした「調味梅干」は「土用干」を行っていないので、ビタミンCがほとんど含まれていない。
太陽の恵みがないのだ。そのため、合成ビタミンCが添加される。
また、現地で製造されて輸入されたものには、人工甘味料のチクロなど、発ガン性があるため、日本では使用禁止になった添加物がたびたび検出され、食品衛生法違反で全品回収の措置が取られているものがあるから注意が必要だ。』

もう口に入れるものはできるだけ自分で作るしかない時代らしい。
そういえば亡き虎男の家には梅林がある。
梅の収穫の際に分けてもらえるように虎男の奥さんにお願いしておいた。

5月の最終週、梅の収穫をするという連絡をもらい、甲府に取りにうかがう。
「好きなだけ持っていっていいよ。」という太っ腹な申し出に、むくむくと欲が出て6キロほど戴いて来る。

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梅干しの作り方をネットで調べてみる。
ふむふむ、なになに?
「6月の中旬~下旬に収穫した完熟梅で作ります。」
あれ?戴いて来た梅はかなり真っ青で固いけどいいのか?

そういえばあの家は梅ジュースを作るために収穫してるんだっけ。
・・・ま、いっか。タダだし。

「梅を一晩水に浸ける。漬け樽はきれいに洗っておく。」
樽?
そんなものはない。
いろいろ見ているとビニール袋で代用できるとのこと。
蓋のない発泡スチロールに45リットルのゴミ袋に入れ代用すればいいや。

「梅干作りで大敵なのが「カビ」です。使う道具類は必ず35度以上のホワイトリカーで消毒してください。漬物容器はホワイトリカーを少し入れて容器を振って全体に行き渡るようにまわしアルコール消毒してください。」
ふむ、我が家にはホワイトリカーはないが、飲み残しの焼酎があった。
あれで代用しよう。

「ボウルを使い、流水で梅を洗います。梅はやわらかいので、手でやさしく丁寧に汚れを落としてください。清潔なふきん等で水気を拭き取り、タオル等の上に並べてしばらく乾燥させます。」
「奥に残っているヘタを、竹串や爪楊枝を使って梅にキズがつかないよう注意しながら取り除きます。」

梅を拭きながらヘタを竹串で取っていく地道な作業は、量があるので結構メンドクサイ。
確かに大量生産の場合、こんなことをやっていられるワケがない。

そしてやっと梅を漬込むことができる。

「まず容器の底に塩を一掴みふります。次に梅を平らに並べ、その上にまた塩をふり、梅と塩を交互に入れていきます。
梅と梅に隙間が無いように塩を入れ、上に行くほど塩の量を増やします。
できれば一番上は塩で隠れるようにします。」

ふむふむ、こんな感じかな。
あれ?一番上、塩で隠れない。
で、でも「できれば」だもんね。
きっと大丈夫!

「落し蓋の上に重石を乗せます。」
重石はないからアウトドア用の折りたたみ ウォータータンクで代用する。

「ホコリ等が入らないよう上からビニール袋をかぶせて日陰の涼しい場所で保管します。3~5日すると梅酢が、落し蓋付近まで上がって来ますので、重石の重さを半分以下に減らします。
梅は常に梅酢に完全に浸かっている状態にしてください。ときどきカビが発生していないか確認しましょう。」

わたし、頑張った!
あとは梅酢が上がってくるのを待つだけ。
なんか、成し遂げた感がある。

いろいろ代用したけど、塩だけはいいもの使ったし。
自家製梅酢も楽しみだなあ。

その日から台所の隅に置いてある発泡スチロールに入った梅を時々チェック。
が、なかなか梅酢が上がってこない。

4日経っても発泡スチロールの四分の一くらいにしかならない梅酢を前に「いいのか?これで。」と次第に不安になる。
「きっと大丈夫。うちの娘はオクテなだけ。」と、40歳になっても処女の娘、梅子を持つ老母のような氣持ちになるわたし。

翌日、不安と期待の入り混じった氣持ちで覗いてみると、梅に何か白いものが。

こ、これはもしや大敵のカビ?
慌ててネットで調べてみる。

「梅酢の表面に白いカビが発生した場合はすくって捨ててください。梅の表面の一部にカビが発生していた場合は、その梅をすぐに取り除きます。梅や梅酢全体にカビが広がっている場合は取り返しがつかない場合もあります。」

な、なんですと?
「取り返しがつかない場合もあります」って・・。

カビの付いた梅の救済方法はいくつかあるらしい。
わたしがやったのは梅を焼酎で洗い、梅酢は沸騰させ冷めてからまた漬け直すというやり方。
急いで作業をし、再び折りたたみ ウォータータンクの重しを載せ様子を見る。

ふう、男性とお付き合いもない高齢処女の娘が病氣になってしまった老母の氣持ちってこんなだろうか。
(いや、違うと思う)
翌朝「なんとか回復して梅酢が上がってくれているといいな」と祈るような氣持ちでウォータータンクの重しを取ってみると。

な、なんとあんなに少なかった梅酢が発泡スチロール一杯になってるじゃないですかぁ!!
やったね、梅子!

ん?
でもなんか違う。

・・これはもしや、水?

よく見てみるとウォータータンクがシワシワに縮んでいる。
梅酢と思ったのはウォータータンクの水で、何故か水が漏れて梅がその中に水没していたのでした。

う、梅子おぉぉ!!

茫然とするわたし。
今までの作業が水の泡。

もう、いい。
わたし、疲れました。

梅干し作り、氣持ちいいほど大失敗しました。
いっそ、清々しいですわ。

そりゃケチりましたけどね。
あれこれ代用もしましたけどね。
でもぬか喜びさせておいて、水没することないと思うんですけど。

が、はるばる山梨から連れて来て、丹精込め時間もかけた梅子を簡単に捨てるのは忍びない。
こうなったら梅子に第二の人生を歩ませるしかない!

ヤケクソになったわたしは、水の中から梅子を救出し、梅酒用の広口瓶に入れ氷砂糖と焼酎をドボドボと注ぎ込み、ガレージのケースに突っ込み蓋をした。

あとは野となれ山となれ。
一体何ができるかは神のみぞ知る。

もう分量とか関係ないもんね。
どんなものができるか知らないけど、わたしゃあんたを見捨てないよ、梅子。

頑張れ、梅子。
少なくとも来年までは会うことはしない。
あんたはあんたの人生を築くんだ。

もしかしてうまく行けば、来年には程よくしょっぱい梅酒を飲めるかもしれません。

つづく
プロフィール

マキおかん

Author:マキおかん
気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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