キャンプ場の作り方(19 )

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


何故、3年もそのままにしていたのか、とお思いの方もいらっしゃると思います。

まず、わたし達はマキオカに住んでいませんでした。
週末だけ通っているので、春、秋といっても、あっという間に季節は終わってしまいます。

そして、対象が研究中の品種改良用の葡萄の苗なので、移植には専門的知識が必要で、大人数でやらないとできないと思われること、そして周囲の皆さんと友好的な関係でいたいという気持ちから、できるだけ穏便にことを進めたい、と思っていたからでした。

契約自体は、書類も何もなく、以前の地主さんが口約束で無料で貸していたのを、そのまま譲り受けた形になっていました。

棄農地が多いので、草っ原にしているんだったら、ただで貸してもいい、という感じだったようです。

それに猿男は頼みにいくと、「あそこの葡萄の実は好きに採りたいだけ採って、ワインを作れし。」と言って作り方を教えてくれたり、自慢のリンゴをくれたりしました。

何故、移植が進められないか尋ねると、
「あの葡萄の苗は、とても貴重で、東京の大学教授の○○さんが監修してくれていて、意見を聞かなきゃならないだ。」
「今年は、研究会のみんなが忙しくて無理だなぁ。」
「もう寒くなったから、移植しても駄目ずら。」
などと言われると、後から来て、移って頂くお願いをする立場のわたし達としては、あまり強く言うわけにはいかなかったのです。

ですが、さすがに3年も経ち、しびれを切らせたわたし達は猿男にかなり強い感じでお願いしました。

そして、やっと「来春は必ず移す。」と確約をもらいました。

そこで私たちは虎男に再び土地の造成を頼みに言ったり、キャンプ場のプランを練ったり、トレーラーハウスを契約したりと本格的な準備に取り掛かりました。

春になり、毎週行く度に葡萄棚が移っているか、楽しみにしていました。

が。
そうです。皆さんの予想通り、その春も、葡萄棚が移ることはありませんでした。
ブドウ畑


つづく


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キャンプ場の作り方(18)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

キャンプ場を作ろうと思い立ったわたし達。

まず、とにかく南側の半分使われている、地元の研究会に無料で貸している葡萄棚にどいてもらわなければ!
早速、その研究会に入っている人に相談してみました。

その人の話によると、研究会を中心にやっているのは、うちの近くで畑を借りて耕している猿男(仮名)とのことでした。

猿男がいいといえば、葡萄の苗を移動してくれる!

そう聞いたわたし達は、猿男の家に行って、丁寧にお願いしました。


「ほうですか。分かりました。ただ、葡萄の苗は移し時があるから、春か秋じゃないとダメだね。」

「それではできるだけ早くお願いします。」

まぁ、そんな会話があり、それから猿男とのお付き合いが始まりました。


わたし達がマキオカに上っていくと、途中の畑で猿男が畑を耕しています。

「こんにちは。いいお天気ですね。」

「ほうだね。まったくいいお天気が続くじゃんね。」

「あ、母がきりたんぽを作ったのを持ってきたので、明日お持ちしますね。」

「てっ、悪いじゃんね。」

なぁんていう、ほのぼのとした交流をしていた、と思っていたわけです。わたし達は。


ところが、その年の春が過ぎ、いつになったらやってくれるかと思っていると、夏になってしまいました。

「あれ?まぁ、皆さんも忙しいだろうから、秋にすることになったのかな。」

とか思っているうちに秋も終わり・・。


翌年。

「よろしくおねがいします。」

「てっ、またこんなこん、してもらっちゃ、悪いじゃん。鳩サブレけぇ。これ、お土産で買ったこんあるわ。」

またしても、春、秋が過ぎ・・。

3年も過ぎたころ、さすがのわたし達も、おかしいと思うようになりました。

(ちょ、ちょっとぉ、おかしいと思うようになったって・・。3年だよ?赤ちゃんが幼児になっちゃうんだよ?おかしいのはわたし達でした。はい。)

つづく



キャンプ場の作り方(17)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

小5の子供たちを毎年マキオカに連れて行くようになり、そのうち卒業キャンプ、ということで、中3も高校入試が終わったころ、連れていくことになりました。

小学生はドラム缶風呂がお気に入りです。なんといっても一番人気でした。
  (17)ドラム缶風呂
  
不器用になってきているといわれている子供たちに、木工品などを作らせ、お土産に持って帰らせたりしました。(ガラクタが増えてご家族はさぞ迷惑だったことでしょう。)

(17)木工品


さすがに中学生女子には缶けりや、ドラム缶風呂という訳にもいかず、カラオケを導入。
(恥ずかしがりやの女生徒も、マイクを持つと豹変することを知ることとなる。)

(17)カラオケ


なんてことを5年ほど続けていた頃、初めてキャンプに連れて行った子供たちは中3になっていました。子供たちは実によくマキオカでやったことを覚えていました。

そして卒業までに何回も「また行きたい!」と訴えてきました。

そこはそれ、乗りやすい性格のわたし達。

「そっかー、そんなにここがいいんなら、なんか面白いモノ、作れっかもね。」


その時南側の土地は、半分は野原で、半分は地元の研究会が、無料で借りた土地に葡萄棚を作っていました。

「ここを使って作れるものってなんだろ。そだ!キャンプ場なんてどうよ。」

「うん、キャンプ場なら設備投資もそんなにいらないだろうし、どうせ作るんなら、自分たちが来たくなるキャンプ場作っちゃる!」

ってなまたまた軽いノリで苦難の道にまた一歩踏み出したのでした。

あー、過去の自分の肩を思いっきし揺すって「貯金通帳の数字をしっかり見ろ!」と言ってあげたい。


人生ってこうやって思わぬ方向に転がり始めるものなんですね。


※ここでアドバイス

とにかく人生を舐めるなってことです。

いや、わたし達も舐めてるつもりはなかったんですけどね。

一時の気の昂ぶりで物事を決めると、とんでもない迷路に入り込むことがあるってことです。

はい、それだけです・・。


つづく



キャンプ場の作り方(16)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


以前も書きましたが、わたし達は夫婦で学習塾をやっていました。

塾と言っても、学校で楽しく勉強できるようになるお手伝いをさせていただく補習塾です。

まぁ、わたしの場合、いかに子供たちが学校で、楽できるかってことに主眼を置きます。

県名は形を見せ「カンガルー新潟!」「こっちへおいでよ石川県。」などとくだらない覚え方をさせ、「大造じいさんとガン」は、癌を患ったじいさんの闘病記なんだよ、と煙にまき(あ、導入の時ですよ。もちろん)、たまにお化けの話をして、子供たちが怖がっているのを見て楽しむ、なんてことをする、いわゆる町に一軒はある個人塾です。

こういう時、自分が勉強で苦労した過去が生きるってもんです。

あー、勉強できなくてよかった。

こんな風に思える日が来るなんて子供の時には思わなかったもんね。
良い子の皆さん、人生なんて、そんなもんです。
古傷がお宝になってしまったりするんですね。長く生きていると。

マキオカを作りながら、ここに子供たちを連れてきて遊ばせたい、と思うようになりました。いや、たいした理念などある訳ではなく、ただ一緒に遊んだら楽しいだろうなぁ、と思っただけです。

小、中学生を教えていたのですが、小学5年生を対象に秋口に連れて行くことにしました。

金曜の夜出発し、翌日朝から遊びます。

農薬も使わず放置しておいた畑の野菜を茹でたら、小っちゃい虫がいっぱい浮いてきて、「無農薬で野菜作ると、こうなるんだよね。」「ま、食べても蛋白質になっから。だいじょぶだから。」といって一緒に食べたり。(ちょ、ちょっとだけですよ、もちろん。)

               畑作り

みんなで木にロープを取り付け、滑車で滑り降りたり。
(16)滑車作り
(16)滑車

ルートもない山の中を駆けずり回らせたり。

缶けりしたり、しいたけ採りをしたり。
(16)シイタケ狩り


沢の水飲ませたり。(こ、これもちょっとだけですよ。もう17年も前のことだしぃ。い、いまさらクレームは受け付けないんだからねっ。)
(16)沢下り

                                 
          楽しかったね。みんな。


          そして無事でよかった!


つづく


キャンプ場の作り方(15)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


浮かれていたわたし達に、建物を頼んだ業者さんから支払い明細が来ました。

こっぱーぁ!っと喉に入れたものを吐いてしまうような金額。

いや、うちにとっては、ですが。

わかってたけどね。

でも、人って、手に入れるものはしっかり掴んでも、出ていくものはできるだけ少なくしたい、握っていたい生き物。

美容院にもろくすっぽ行かず、化粧品は「ちふれ」で良しとし、シャンプーのボトルには水を入れカシャカシャと振って無駄なく使い・・そんなわたし達にこんな大金を(いや、だから、うちにとっては、ですが)払えと。

ま、払いましたよ。しぶしぶと。

そう、買ったものに対し、お支払いするのは社会人として当たり前。
  
これをお読みのあなた。

「何言ってんだ、いまさら。自分が頼んだんだろ。わかってたことじゃないか。けちけちすんじゃねぇよ。」とお思いかと思います。

が。

わたし達が、けちだからそう思ったわけでは、断じて、ない。(いや、そうか?)

実はわたし達は、業者さんが落としていってしまった内部の明細書を読んでしまったんだね。


ある日、業者さんが帰った後、うちの草っぱらに何か紙が落ちていた。

「あれ、これ、何だろ?」

見てみるとそこには設備屋さんから業者さんへ出された請求額と、業者さんがうちに請求する金額が並べて書いてあった。

むぅ。

ちょっとぉ、あんまりじゃないの?これ。

金額の幅が大きすぎるよ。

中間マージンがあって、そこで儲けるって知ってたけど、それにしてもこんなに取っちゃうわけ?

しかもあの設備屋さんたち、熊男が全部紹介してくれて、手配してくれたんだけど。

なら、熊男に少しあげたいよ。

とはいえ、そんなことはできるわけもなく。

何とか雀の涙を絞り出し、よだれや汗や鼻水も混ぜて薄めて、なんとか支払いを済ませました。


         借りるときの痔蔵顔、もとい地蔵顔、済す時の閻魔顔。


※ここでアドバイス

建築業に携わっている皆さん。施主さんが気持ちよくお支払いできるように、内部資料の管理には十分注意しましょう。
ってアドバイスになってない!


つづく



キャンプ場の作り方(14)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


やっと、できた。

捨てられた電柱で作られたベランダのある、薬局色の、わたし達の山の家。

いや、見ようによっては、いいよ、この家。

うーん、まぁ、あんまりよそにはないっていうか・・個性的っつうか。、

とにかくいいんだっ。


これで、恐怖の大魔王が来ても、大丈夫。

どんと来い、超常現象!


毎週マキオカに通っていたわたし達。

いろいろなものを作りました。

沢から引いた水をためて、配水するためのタンクのある水小屋。

テーブルやいす。

小屋の縁側。


その中にドラム缶風呂がありました。

わたしが小さいころ、田舎の祖母の家にドラム缶風呂があったのを思い出し、面白かったから作ってみよう!と提案しました。

横浜でドラム缶を売っているお店を探し(今みたいにネットがないので、電話帳で探した)片面の口を切ってもらいました。

水平を測りながらブロックに乗せ、作っておいたすのこ、入るときに使う階段を設置し、はい、終了。

試しに入ってみると、これが、いい。

丸く作っておいた板を両足で踏み込んでドラム缶の中に入る。

無理をすると、大人と子供で入れるけど、ぎゅうぎゅう。

下から火の煙と、薪が燃える匂い。

木がはぜる音。

灯油のランタンの下で、暗くなりかけたころ入るドラム缶風呂は格別でした。


ちなみにこのドラム缶、今もうちのキャンプ場の人気者です。
                  121_106_106_75-1350918150.jpg

                    

つづく

キャンプ場の作り方(13)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

建物は建ったものの、ベランダができていません。

ベランダは熊男に紹介してもらった大工さんにお願いすることにしました。

思いっきり広いベランダにしちゃうもんね。
土地はあるし、実は木材も、親戚からただでもらえちゃってるから。

そう、お金がなくても、念ずれば通ず。

日頃の行いがいいから、必要なものが自然と集まってくる。
ま、これも人徳?みたいな。
ふっふっふ。
ベランダの柱も、熊男が用意してくれるって言ってたし。


でも、人生ってそんなに甘くないのでした。


熊男「おれんとこの山からちょうどいい木を切ってこうし。」
え・・。ふつうに無理なんですけど。

熊男「あと、あそこの山ん中に電柱がぶちゃってあったから、あれを使えし。」
ぶちゃってあったって・・。捨てられてるってこと?

でも、気の弱いわたし達は、丸太の切り出しを手伝い(さすがに一緒にやってもらった)、枝を払い、皮むきをし、山の中から電柱を拾ってきたのでした。

うわーん。

なんか、この電柱、半分腐ってるよ。

新築なんだよ?
夢の家なんだよ?

なにが悲しくて、腐った電柱、山の中から拾ってきて使わなきゃならないの?

でも、気の弱いわたし達は、熊男に嫌って言えませんでした。

さらに。

ベランダを作ってくれた大工。
腕が悪かったんですね。

熊男の紹介してくれた業者、ことごとく、これでもかって程、腕が悪い。

あとから思うと。
熊男はいい人です。
わたしが今まであった人の中では、最上級に人が、いい。

そこに落とし穴がありました。

人がいいってことは、困っている人をほうっておけない、ということです。
ということは、仕事のあまりない人、仕事を始めたばかりの人を応援したくなる、ということ。

ちょ、ちょっとぉ、水回りの業者、独立したばっかりだったのぉ?
(数年後、滅菌器の配置が間違っていることが判明。さらに凍結防止の仕方が効率悪く、結局ほかの業者 にやりなおしを頼むことになる。)

えーっ。大工さん、仕事なくて困ってたのぉ?
(ベランダの仕上がりを見て、茫然。数年後すぐダメになり、結局主人が補修することになる。)

熊男。いい人なのはわかったから。
そして「安くしてくれたらぁ。」なんて言ってたけど、結果的に高くついたから。

でも、気の弱いわたし達は、未だにそのことを熊男に言えないのでした。

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※ここでアドバイス
業者の選定はなかなか難しいです。私たちは、地元の人に聞けば大丈夫だろうと信じていました。
でも、特に地方は縁故や義理といった関係が強いようなので、人間関係で業者を決めざるを得ない、という場合もあるようです。いろいろな方から情報を集めてから判断しましょう。  

つづく






キャンプ場の作り方(12)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

やっとできました!


「気を持たせやがって。」と、お怒りのあなた。

見てください。

これがわたし達の山の家です!!
     121_106_106_75-1350917723.jpg



って、あれ?

なんか、間抜けな感じ?

そう、ベランダがまだないんだよね。

あと、色も。

あっれー?

これじゃ町中にある薬局の色じゃん。


ちがうの!

わたしは東急ハンズのイメージカラーの濃いモスグリーンっぽい・・もういい、です。

色見本見て選んだの、わたしだし。

伝わんなかったんだね。


くすん。

けど。

出来たよ。


わたし達の、山の家。


※ここでアドバイス

色見本で色を選択しても、なかなか思うような色にならないことがあります。

広い面に塗ると、思ったより明るい色になってしまうということは聞いていたので、慎重に選んだつもりだったのですが・・。

でもあれってペンキ屋さんが、色を調合するんですね。色見本を見ながら。(え?よそは違うのかな?)

だからペンキ屋さんにイメージがうまく伝わってないと、思うような色にならないんじゃないか、と思います。

意志の疎通は大事ですよね。

何事も。


つづく

キャンプ場の作り方(11)

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こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


地鎮祭も無事終わり、いよいよ基礎工事が始まりました。

わたし達は、毎週工事の進み具合を見るために、その頃住んでいた横浜から通っていました。

仕事の学習塾が終え家を出るのが、金曜日夜10時ごろ。
それから車を飛ばして、マキオカに到着するのが土曜日午前2時ごろです。
子供の学校と自分たちの仕事があるので、日曜日渋滞を避け、午後8時頃帰る。

そんな日々でした。

出来上がっていく家を見ながら、行く度に主人はテーブルを作ったり、小屋に板を張り、ちょっと山小屋風
にリフォームしたりしていました。
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いやー、今にして思えば、この頃、気力、体力、本当にあったね。
水も、トイレもろくすっぽない所に、子供連れて毎週って。
考えてみるとすごい。
若いって、そういう勢い、というか、何かを突破する力があるんだね。



深夜、暗闇の中、月に照らされて白く浮かぶ坂を上っていく。

高鳴る胸。

満天の星の下で、ひっそり佇む、わたし達の山の家。



それまで何もなかったところに、突然家の形ができていたときは、本当に感動しました。


つづく

キャンプ場の作り方(10)

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こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


やっと記事に写真を入れることができました。

もし、早くからこちらにいらして下さった方。「キャンプ場の作り方(5)」から画像を載せましたので、興味のある方は覗いて見てください。


まだ画像のアップの仕方がよくわかっていないので(え、まだ?)後から少しづつ画像を増やしていこうと思っています。


あー、歳をとるといろいろ大変。

それでなくてもパソコンなんてわからないのに、なんとかやろうと思っても、まずカタカナ単語がわからない。

息子に聞くと、初めこそ普通に教えてくれるものの、何度か聞いていくと

「さっき言っただろ。」

「何回言ったらわかるんだ!」と、鬼の首を取ったような態度。

罵詈雑言の嵐。

あーぁ、幼稚園の時、あんなに何度も字を教えてあげた恩もわすれてさぁ。

こうやって歳をとって肩身の狭い日々を送るようになるのね。


息子よ。自慢じゃないけど、おばちゃんを見くびるんじゃないよ。

おばちゃんは復習を30回くらいして、やっと覚えて、ほんで少し作業をしないとあっという間に忘れちゃうって特技があんだよ。300歩進んで297歩下がるんだよ。

しかも簡単に「調べたらいいだろ。」って言うけど、調べて出てくる単語の意味も分からず、覚えられず、見ているだけで脳が破裂しそうになんだ。

もしこれで脳梗塞になってから、もっと親切にしてあげればよかった、なんて反省しても遅いんだからねっ。

などという、心の叫びが顔に出ないように、細心の注意を払いつつ、思いっきり下手に出て、画像の取り込み方をを教わったのでした。


それはそうと。

重機で整地してくれた虎男ですが、整地をしてくれたあと、周囲の木々を見て回っていました。

そして、ある木のところに行くと、するすると登り始めたのでした。

「と、虎男。いったい何をおっぱじめる気?」と思っていると、器用にロープをくくりつけ、ブランコを作ってくれました。

虎男ってば、普段周囲の人からコワがられてるのに、こんなことやってくれるなんて。

なんていい人なんだ、虎男。

(いや、ただで何日もかけて整地してくれえる時点で、すごいんだけど。むしろそっちの方だろ。)




このブランコは、今、うちのキャンプ場で皆さんに喜んで頂いています。


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ありがとう、虎男!

つづく

キャンプ場の作り方(9)

地鎮祭
こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


さあ、いよいよ建物を建てていきます。


一応、土地神様に、お願いしなければ、と地鎮祭も執り行いました。


神様、本当にありがとうございます。

そしてこれからもよろしくお願いします!


と、心を込めてお願いしました。



どんな建物になるのかなぁ。

一応箱根に建っている同じ会社が施工したお家も見に行かせてもらったけど。



暇があると山梨に出かけて行って、工事の進み具合をチェック。


壁の色は濃い目のグリーン(東急ハンズのシンボルカラー)にしてもらお。

壁紙はぁ、どんな色がいっかなぁ。


「んまぁ、ずーずーしい!あの値段で色の指定すっかね。まったく・・。」というクロス屋さんとペンキ

屋さんの心の声と、冷たい視線もなんのその。

自分達の巣作りに余念のない穴熊のようにいろいろ注文をつけました。


大工さんはプレハブの会社に頼まれて、長野の方から来ているようでした。

一緒にきていた奥さんは「うちのヒトは、普段は腕がよくってこんな仕事、受けるようなヒトじゃないんだ

からね。ここの仕事はやっすいんだからね!」と、遠まわしに、いや、はっきりと言っていました。



お金がないって、悲しい。

施主なのにこんな感じ?



ともあれ、この辺りは「こんなわたし達が、別荘のようなたいそうなもののオーナーになっちゃる!」とい

う、まあ、胸膨らむというか、あんまり後先を考えていないというか、今にして思うと、恐ろしくもかわいら

しい、わくわく感でいっぱいでした。



※ここでアドバイス

地鎮祭は今やらない方も多いようですが、わたしはできたらやった方がいいと思います。

神様へのご挨拶は、必要だと思いますし、何と言っても一生に何度やれるかわからないことを、やらないっ

て何かもったいないですよね。


つづく






キャンプ場の作り方(8)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


さあ、やっと建物を建てる番です!

手作りログハウスがいいなぁ。

輸入住宅もかっこいい。


って、ちょっと待ったー!


あーた。自分の貯金通帳の中身、わかってるよね?

そう、雀の涙、です。


みるみるしぼんでいく、夢。


そう、身の程を知ることは、大切。

で、結局コンパクトに設計されているプレハブになったのでした。

プレハブの会社から「うちは地元ではないので、調べて設備業者はどこにするか決めて下さい。」と頼まれました。

そこは地元に親戚がいる強み。

熊男に「いい業者さん、紹介してください。」とお願いすると、

「どこにするかなぁ、そうだ、あそこがいいら。」

と言って、紹介してくれました。


ところがこんなところにも落とし穴が・・。


※ここでアドバイス

いくら器用なお父さんでも、手作りは大変。

建築に使う資材や、道具や、交通費を考えるとかえって割高になる可能性も。

とくに時間と体力と完成度を考えると、プロにお願いしちゃったほうが結果的にはいい、と思います。



ただし、純粋に建物を作るのを楽しみたい!って方は是非チャレンジしてみてください。



つづく





キャンプ場の作り方(7)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


土地の北側を、重機で平らにしてもらったわたしたち。

いよいよ建物!と、思ったあなた。

まだ、駄目だね。読み込みが足りないよっ。

もう一度読み直して、よーく復習するように!

気が付いた方は、記憶力のいい方。もしくは、読みの深い方。

では正解。

そう、水道がないのでした。

東側の沢から取水するという大まかな予定はしていたものの、具体的なイメージは立てていませんでした。(それもどうかと思うが)

熊男に相談すると「クロパイ(黒いパイプ)を、上流まで持って行って、高低差で水を持って来れば、できるら。」とのこと。

さらっと言ってくれたので、簡単にできると思ったら。

これがそんなに甘くないのです。

まず、このクロパイを運ぶだけでも一苦労。なんといっても高低差を利用するということは、長い、ということです。

100メートルもある太いパイプを、林の木々の間をぬって、沢を上り、担いで運ぶというのは、結構な重労働で、しかも難しいことでした。

やっと運び終え、いよいよ取水。

ところが、これが出ないんですね。

高低差はあるはずなのに。

出ない。

出なければこれまでの苦労が水の泡です。

焦るわたしたち。

パイプを振り回したり、空気を送り込んだり。でも、出ない。


結局、何日も通って、やっと水が出てきたときは、みんなで躍り上がって喜びました。

そして、都会の、蛇口をひねれば簡単に水が出てくる生活は、ある意味特殊なのだ、と実感したのでした。


※ここでアドバイス

水道の設備がないなど、リスクの高い土地を選ぶ場合。

安さは、そのリスクも含めた値段だと考えてください。

ですので、後から考えると高い買い物になってしまう可能性もあります。


まぁ、値段ってそれなりなんですよね。

(って、お前がそれを言うか?水が出たからよかったものの、出なかったらどーしたんだ!)



つづく









キャンプ場の作り方(6)

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こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

小屋を建ててしばらくのち、本格的に土地の整備に取り掛かることにしました。

地目は農地といっても、一部は杉の林になっており、全体的に斜面になっていて、さらに品種改良の実験用の葡萄畑になっているところもありました。

「まず、この斜面をなんとかせねばっ」

知恵をしぼると・・出てくるもんですね。

はた迷惑なグッドなアイデアが。


「そだ!甲府に建築業をやっているお金持ちのいとこの虎男(仮名)がいるっ」

親から根回ししてもらったり、数々の裏ワザを駆使して、結局、虎男にただで整地をしてもらえることになったのでした。

持つべきものは太っ腹のお金持ちの親戚!

ただ、世の中、そんなに甘いことばかりではありません。

しばらくして、虎男から電話がありました。

「明後日、重機を持っていってやるから、それまでに杉の木切っておけし!」

「え!明後日?」


杉の木は100本近くあります。しかもその日は平日。

なんとか仕事に融通をつけ、徹夜で夫婦でチェンソーを振り回したのでした。


※ここでアドバイス

チェンソーで木を切ること自体はそれはど難しいことではありません。

歯を噛まないような切り方をすれば、素人でも意外に簡単にできます。

でも、おもしろくなって調子に乗って切り続けていると、気が付くと大変なことになってしまいます。

木を切った後、枝葉を落として丸太にするのですが、その作業がとっても大変。

重いし、手間はかかるし、置き場所も必要だし。

よく考えて段取りを決めましょう。


あと、木の皮は切ってすぐの方が簡単にきれいにむけます。

つやつやして、みずみずしい丸太が現れた時は、けっこう感動しますよ。


つづく









キャンプ場の作り方(5)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


土地を手に入れたわたしたち。

ひゃっはー!もう、うきうきです。


とりあえず寝泊まりできる四畳半ほどのプレハブ小屋を建てました。

そう、よく田舎の勉強部屋にしているあれです。

使っていない二段ベッドを入れ、トイレもないので簡易トイレにごみ袋を取り付け部屋の隅に・・。

電力会社に頼んで、電気も通るようになりました。


野原にぽつんと建つ小屋。


でもわたしたちにとっては、とてもわくわくする空間でした。

周りの土地を耕してみたり、ぶどう酒を作ってみたり、友達を呼んでバーベキューをしたり。

これからどんな楽しいことをやろうか、そんな話ばかりしていた気がします。


※ここでアドバイス

自分で思っていることと、人が感じる事実は違うことってありますよね?

わたしたちもそうでした。

自慢げに夫の友達を招待した時(多分どや顔で、鼻の穴も相当膨らんでいたと思われる)、帰ってから友達の奥さんが「もうあそこに行きたくない。」と言っていたとのこと。

理由は・・そう、トイレがなかったからでした。

行きたくなったら熊男のうちまで行かねばならず、間に合わなさそうなときは青空の下で(人目のつかない山の奥)やってもらったので、常識のある奥さまは「そんなの無理!」となったらしい。

「当たり前だ!」って思ってるあなた。

わたしも今は「当たり前だ。何考えてんだ!」と思います。

でもその時は舞い上がっていたので、スキー場で田舎のもてないお兄ちゃんの素晴らしいシュプールをみて「すてき!」って思いこんでる小娘のように「そんなことぐらいでここの魅力が分からないなんてわかってないなぁ」なんて本気で思っていたのでした。

あー、恐るべし。思い込みの力。

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つづく



キャンプ場の作り方(4)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


土地も決まり、熊男に地主さんに交渉してもらうことになりました。

調べてみると、農地改革のため、土地が細かく分かれていて、地主さんもそれぞれ違います。


農地改革?うっすらと習った覚えがあるけど、こんなところで我が身に影響してくるとは。むぅ。


とにかく地主さんも皆さん快諾してくださり、はや、契約か?・・とはならないんですね。これが。

代金を払って終了、というのは不動産屋さんが入っている時のこと。

あの野原は地目が「農地」でした。


「農地」は農家じゃないと買えないんです。


知らなかった!

でもそりゃそうだよね。でなきゃ日本の土地は農家から簡単に奪われちゃうもんね。

農地は国の要。しっかり守ってもらわねばっ!


とはいえ地目を変えないと土地を手に入れることができないわたしたちは、必死で資料を集め、書類を作成し、地主さんたちにも書類を作ってもらい、農業委員会で演説をぶち、なんとか地目を「山林」に変更してもらい、契約にこぎつけたのでした。


※ここでアドバイス。

地目変更の手続きは、その地域でも違うと思うにですが、うちの場合は農業委員会でお話しさせて頂きました。

学習塾をやっているので「子供たちを自然の中で遊ばせたい!」「地域の活性化!」など、一癖も二癖もありそうなじっさま達の前で話すのはなかなか面白い経験でした。


つづく

キャンプ場の作り方(3)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


運命の土地・・そこは熊男のうちの裏の農道を上ったところの野原でした。


「なんか、ここ、気持ちいい。」


そこは東側に沢があり、西に農道、北に山を背負い、南がひらけ、山々を見渡せる土地でした。

「うぉぉ。風水的にもなんかいいかも。ここにする!」


ってな感じで、またまた単純な動機で熊男におねがいしました。


「で、どのくらいの広さ、欲しいだ。」

「うーん、思い切って・・50坪ほど?」

「ばかいうでねぇ。こんぐらい買っとけ。」

「!・・・・・」


熊男は図面をざっくり赤鉛筆で囲いました。

それはどう見ても当初の予定の10倍近く・・。


でも気の弱い私たち。熊男にはいやって言えず、なんとか土地代をしぼりだしたのでした。


※ここで、アドバイス。

不動産屋さんに頼まない場合、いろいろ難しいことが出てくる可能性があります。

初めにきっちり条件を言っておきましょう。

人間同士の交渉事です。ましてや間に入って下さる方のご好意に頼ってのお話の場合、初めの予定とずれることもあります。

感謝の気持ちと、現実をふまえた感覚をしっかり持ち交渉してください。


あと、これは後から知らされたことですが。

初めに熊男に「何時ごろ伺ったらご迷惑になりませんか?」と聞いたのですが、「農家はいつだって忙しいだ!」と言って教えてくれませんでした。

そこで、自分たちなりに気を使って迷惑にならない時間を考え、昼食の終わる12時半ごろ伺っていたのですが、実はお昼寝の時間ですっごく迷惑だったとか。

大人が昼寝を毎日するっていう発想がありませんでした。

早く言ってよぉ!10年後にいわれてもさぁ・・。


自分の世界の常識だけで行動すると失敗することがあります。


農家の方は想像しているよりとってもお忙しいです。迷惑にならないようにしましょう。


つづく






キャンプ場の作り方(2)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


のこのこ山梨に出かけて行ったわたしたち。

親戚の熊男(仮名)にお願いしました。


「この辺で少しだけ土地を分けて頂きたいのですが、どうしたらいいですか?」

「適当に探してみろし。いいとこあったら交渉してやるずら。」

「(え、そんなやり方?)・・・わかりました。おねがいします。」


そんなこんなで土地探しが始まりました。

ま、当然と言えば当然ですが、そうはいってもそんな簡単に土地なんて見つかりっこありません。

資金だって雀の涙ほどなんですから。


いろいろ探してあきらめかけたころ、ひらめきました。

「そだ!人には価値がなくてもわたしたちにとって良く思える土地をさがせばいいのでは?」


そう、地元の人や不動産業者が見て、お金になる土地は当然お高い。

だから一般にはあんまり価値がないけど、自分たちは居心地がよく感じられるとこ。

とはいっても、水の供給は必要なので、そのへんはおさえておかないと。

あと、トラックが入れるくらいの道幅も必要。


そこ!そこは大事なとこです!


気持ちがよくって安くっても、使えなきゃ意味ないですから。

ただ土地のオーナーになればいいってもんじゃないですから。


発想を変え、そんな目線で探していくと・・ありました。

運命の土地が。


つづく

キャンプ場の作り方(1)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。


皆さんの中には「キャンプ場なんて、なんで作ったの?」とか、「どうしたら作れるの?」って思われてる方がいらっしゃるかと思います。


そんな方のために、あまり参考になるかわかりませんが、我が家の「キャンプ場の作り方」を思い出しながら綴っていきたいと思います。


かれこれ22年前、一見やさしめ、実は頑固アウトドア好きの夫、好奇心旺盛、無鉄砲怖いもの知らずのわたくしめが


「子供たちをのびのび山や草っぱらで遊ばせたい!」

 (裏山でいいじゃないか!)

「うん、うん、そうだよね。あ、山梨に親戚いたなー。」

 (こらこら、あんまり付き合いのない親戚に迷惑をかけるんじゃない!)


「じゃ、いい土地あるか聞いてみようか?」

「うん。面白そう!田舎だと土地も安いかもしれないし、うちでも買えるかもしれないしね。」

 (ちょっとぉ、軽すぎるよ。やめなよ、たいして貯金もないのに。)


※注 ( )内は分別のついた今のわたくしから、過去の自分に向けた心の叫びです。


なーんていう軽いのりでのこのこ山梨に赴いたのでした。


この先楽しくて、ちょっぴり苦しくて、わくわくするような、人生を変えてしまう大きな大きな選択をしてしまうとは、この時知る由もないのでした。

あー、知らないってこわい。                 


つづく

  


はじめまして。

マキオカネイチャークラブという2区画だけの貸切キャンプ場を運営しているマキおかんです。


                     マキオカ

22年ほど前、なんか面白そう!という単純な動機で主人と二人で始めました。


チェンソーで木を伐採し、トラックを借りて砂利を運び、振動ローラーで整地をし、木を植え・・。

やっと完成が近づいたとき、主人が病に倒れ天国に旅立ちました。


自分だけでやっていけるか悩んだ末、いらして下さったお客様の笑顔を思い出し頑張ることにしました。


あれからもう12年。皆さんに支えて頂いて感謝の日々です。


楽しいネイチャーな日々を一緒に楽しんで頂ければ嬉しいです。

            マキオカネイチャークラブ
   

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Author:マキおかん
気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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