マキオカサポートメンバーズクラブを立ち上げました。

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

12月も半ばを過ぎ、街行く人の歩調も慌ただしさを増したような氣がする今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
これから年末に向け、大掃除等、あっという間に時間が過ぎていく季節ですね。
我が家も今日は、冷蔵庫とキッチンの掃除をしました。

最近、うちのキッチンはとっても使いやすくなった。
行きつけの酒屋でワインの木箱をもらって調味料入れとして取り付けたり、使い道のなかった金属の皿置きをグラスホルダーとして使えるようにしたり、放ってあった酒樽の蓋を鍋敷きとしてカウンターに設置したり。
どれも廃品利用で、もちろんタダ(これ大事)。

そう、わたしは使われなくなったものを使えるようにするのが大好き。
とはいえ、いらないものを何でも使えばいいってもんじゃない。
身の回りに置くものには、わたしなりのこだわりがあるの。

そう思いつつ周りを見回すと、我が家はそういった物達で溢れている。
テレビ台は姪が引っ越しの時に捨てようとしていたテーブルだし、サイドテーブルとガスファンヒーターと電話機は友人がいらなくなったものを引き取ったものだし、桐箪笥や茶釜も近所のおばあちゃまが「捨てる」といったものを戴いた。
もちろん着物は全て母からの譲られた物だし、洋服だって娘がいらなくなったものを着ている(流石にこれはあまり評判がよろしくない)。

一旦捨てられたものを、より便利にお洒落に有用に。
むしろ元の姿より、年季が入った分だけグッと魅力的になるものが多い。

我が家にたくさんあるそういった物達は、人に例えるなら、現役の時より豊かな第二の人生を送ることによって、以前より数段かっこよく颯爽と生きている中高年といったところか。
いらないと思ってもすぐには捨てないで、しばらく経ってから「あれ、こういう風に使えるかも!」と閃き、それがうまくいった時の嬉しさよ。
こういったヨロコビ、お金がたっぷりある人には理解されないかもしれない。

それはともかく。

マキオカネイチャークラブのある牧丘町の近辺は、限界集落が多い。

『限界集落』
「過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の中山間地域や離島を中心に、過疎化・高齢化の進行している集落。
このような状態となった集落では集落の自治、生活道路の管理、冠婚葬祭など共同体としての機能が急速に衰えてしまい、やがて消滅に向かうとされている。
共同体として生きてゆくための「限界」として表現されている。」

わたし達がマキオカを作り始めた頃「若い衆」と呼ばれて力仕事を任されていた人は、60歳代になった今でも「若い衆」と呼ばれ、同じ仕事を任されている。
年寄りが生きている限り、きっと70歳代になっても「若い衆」のポジションは揺るがないに違いない。

そうはいっても限界集落に身を置いてみると、昔から住んでいる人間にとってその暮らしは快適そうだ。
「お花見」や「お祭り」や「どんど焼き」など、年に何回も飲み会があるし、それ以外でも仲の良い人たちが「無尽」をしてカラオケだのお食事会だのを毎月楽しんでいる様子。
お互い、何十年もの付き合いで氣心も知れているし、お互いの癖や家の事情も分かっている。
それだけに人間関係がこじれると大変そうだけど、その手前でちゃんと調整できる人脈や知恵や間合いが長年の付き合いの中で蓄積されている模様。

もちろんいいことばかりではなく、消防団や農協や自治の仕事など、一人でいくつも役職を引き受けなければならないし、草刈りや地域の掃除など、皆でする作業も山ほどある。

わたしも含め、協調性に欠ける都会の人間にとってはちょっと難儀かも知れない。
そんな理由もあってか、人口は一向に増える気配は見えない。

牧丘は美しい。
特に新緑の季節は特筆すべきものがある。
でも、この美しい風景も人の手が入ったればこそ。
あと10年後、20年後、ここの景色はどう変わるのだろう。

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でも考えてみれば、マキオカネイチャークラブもある意味、限界集落と同じ問題を抱えている。
老境に差し掛かっているわたしは、あと何年マキオカを今の状態で維持できるだろうか。

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一度手放してしまったら、この美しさを取り戻すのは難しいだろう。
自然や環境は、我が家の廃品達のようには容易に輝きを戻すことはできない。

主人が大好きで、亡くなる直前まで病院を抜け出してまで来ていたマキオカ。
わたしは神様から一時預かっているこの地を愛している。

そんなこんなで、今年の12月、マキオカサポートメンバーズクラブを立ち上げました。

『鳥のさえずりや川のせせらぎが聞こえ、山々の見渡せる素晴らしい地、山梨県牧丘町にマキオカネイチャークラブができ20年になります。
この度、マキオカネイチャークラブの活動をサポートしてくださるメンバーを募集することになりました。

年数回、マキオカネイチャークラブで一緒に作業していただき、交流を深め、楽しむ大人のクラブ活動です。
世代や職業を超えた新しい出会いを作り、面白く楽しい時間を共有しましょう。
わたし達と一緒に大人のクラブ活動を楽しんでみませんか?』

4月半ば頃、都合のいい人に来てもらって、一緒にマキオカネイチャークラブのオープン前の整備を手伝ってもらった後、一品一酒持ち寄りの打ち上げで、交流を深めてもらう。

他にもアイデア次第でいろいろなことができそう。
炭焼きとか、ツリーハウス作りとか、チェーンソー体験とかリース作りとか。

老若男女、住まいも職業の違うメンバーが風通しのよい関係を作りつつ、面白いことを無理なくやっていく。
そのクラブが成長していったら、地域に根差した活動もできるようになるかもしれない。
この美しい景色を維持することも、活力に満ちた笑い声を響かせることも。

わたしはマキオカからたくさんのものを戴いた。
少しでもそのお返しができたら嬉しい。
そしてわたしがあの地と縁を持てたことに意味があると思いたい。

どちらにしてもやってみなければ始まらない。

雪の坂道に転がした小さな小石が、数年後、どんな形になるか、とっても楽しみなわたしなのでした。


つづく





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マキオカ最新キャンプ情報

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

ここのところ不安定なお天氣が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
マキオカネイチャークラブはありがたいことに絶好調です。
ホントに今までにないくらいご予約を戴いている。

そして悪天候の中、意外にも無事キャンプを楽しんで頂けています。

つい取り越し苦労をしてしまうおばさんとしては、天氣予報を見ながら一喜一憂し、口うるさく「雨天対策をしておいてください」だの「早めにタープを張って備えてください」だのと、注意を呼び掛けてしまう。
さぞかし鬱陶しいことと思うが、これも「何とかキャンプを楽しんでいただきたい」という母心、いやおばさん心の発露なのだとお許し願いたい。

それにしても天氣予報でかなりの確率で雨の予報が出ているにも関わらず、晴れ間が覗いたり星が見えたりすることが続くと「やはりマキオカにはキャンプの神様がいらっしゃるのでは?」とか思ってしまうのが思い込みの強いおばさんたる所以。

でも、台風の予報の時も奇跡的にキャンプをお楽しみ頂けたし。
ホントに本氣でマキオカには神様がいらっしゃると思ってるの、わたし。

それはともかく。

最近のキャンプの変わりようは凄まじい。
現場にいるわたしも目を瞠ることが多々ある。

まずはサイトの飾り付け。
キャンプサイトデコレーションというらしい。
昔、飾りつけと言えば、お誕生会などで教室やおうちで色紙で輪っかを作り糊で貼って飾り付けたものだが、今はガーランドという三角の旗がテントを飾り付けるのには定番なんだとか。

その他にも星形ライト(スターレットというらしい)だのチェーンライトだの、クリスマスもかくや、というほどのにぎにぎしさ。

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ふーむ。これ、鹿避けにもなるやもしれん。

それからキャンプに参加される皆さんの服装もかなり様変わりしていると思われる。
先日いらした女性たちは、身体にピッタリと張り付いたリゾートに行くような素敵なロングドレスをお召しになっていた。

うーむ、これでバーベキューの準備とか網を洗ったりできるのか?
虫刺されは大丈夫なのか?

田舎のおばあちゃんのように心配するわたし。
でも、心配は無用でした。

そういう方々は、ちゃんとよく働いてくれる男性方と一緒に来ている。
世の中、本当にうまく出来ているのね。

それはそうと。

先日初めてケータリングでキャンプをされた方がいらっしゃいました。
お店のお兄さんが大きなワゴン車でさっそうと現れ、テキパキとテーブルや椅子、バーベキューコンロ、生ビールのサーバーをセッティングして、炭起こしまでしてくれる。
そして3時間後に片づけをしてゴミまで持っていってくれました。

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まるで極楽のようなバーベキュー!

調べてみたらお値段もそこまで高くない。

出張バーベキュー けんけん


わたしなんぞは「ちょっとでも安く上げるためには骨身を惜しまないタイプ」ではあるが、時間と手間を考えるとこれから利用者が増えるプランだと思う。
これだったらお子様連れのママ達だけでも楽しめますもんね。

ことほどかように世の中は進歩している。
キスリングと呼ばれる横長の大きなザックを背負い、黄色いテント地の重い三角テントを立てた経験のあるわたしとしては、隔世の感がありますなあ。

すごい時代になったもんだ。

先日いらしたお客様が、とても素敵なマキオカの動画をyoutubeにアップしてくださった。
キャンプサイトデコレーションやドローンなど、最近のキャンプ事情がもれなく散りばめられていて、楽しさが画面から溢れている。
観ているわたしまで嬉しくなったので、許可を得て載せさせていただきました。

こんなにカッコいい動画なのに、プロではないんだとか。

いや、ホントにスゴイ時代になったもんだ。







つづく


皆さんにお願い!

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

最近暇な時、ネット検索をして遊んでいる。
例えば「除草剤  キャンプ場」「キャンプ場 作り方」などと2つの言葉を入れてみる。

すると、あーら面白い。
わたしのブログが1ページ目に出てきちゃう。

普段、誰にも振り向いてもらえずひっそり生活をしているおばさんは、大いに自己顕示欲を満たされ満足する。
そしてちょっぴり社会に参加できているような氣になり嬉しくなる。
(単に人様の使わない単語を使って文章を書いているだけのことなんですが)

で、昨日ふと氣が付いた。
マキオカネイチャークラブで検索すると、先日まで1ページ目のトップに出て来ていたうちのHPがどこにも見当たらないことを。

ウソでしょ?
あのHPは亡き夫の甥が忙しい中、タダ同然で一生懸命作ってくれたもの。
そんなはずはないだろうと10ページ目まで見てみたが、どこにもない。

うーむ、これは・・。

心当たりは、ある。
それはプロバイダーを変えたこと。

営業の方の最初のお話だと、HPのアドレスは変える必要がないという事だったが、実際やってみると「(お金を出せば)変える必要がない」という事だった。

ぐぬう・・・。
自慢じゃないが、小金をケチる習性では人後に落ちないわたしは、HPのアドレスも変えざるを得なくなった。

取りあえずマキオカネイチャークラブを載せて下さっているサイトにはHPのアドレスを変更して頂き、何とかヒット数を上げていくようにしたのだが・・。

どうやら以前のプロバイダーとの継続期間が終わり、新しいアドレスのHPはまったくの白紙の状態になってしまったらしい。

そこでご親切な皆様にお願いがあります。
以下のボタンをぽちっと押して頂けないでしょうか?

マキオカネイチャークラブ

変なサイトに誘導するわけではありません。
(いや、変なネズミ顔のおばさんは出てきますが)

ご利用される方がこのHPをご覧になって「あ、冷蔵庫はあるのね。」とか「ふーむ、ティピィってこんなやつなんだ。」とか「貸出備品に流しそうめんがあるっ!と、キャンプ前の時間、ワクワクして頂きたいの。

だからお願い。
できるならもう一度、いや一度と言わず二度三度クリックして頂けるとありがたいです。

マキオカネイチャークラブ
(しつこい)

うっうっ、ありがとうございました。
ホントに助かりました。

2,3日後の結果が楽しみです。
変化があったらまたご報告させていただきますっ。

そうそう、「ふんどし息子」でも検索してみました。
もちろん一番最初に出てきました。

そりゃそうだ。
誰もそんな言葉、使わないもんね。

というワケで。
息子よ、喜べ。
日本で、いや世界で「ふんどし息子」と言えば君のことだよ。

つづく

塩素の入っていない美味しいお水を飲めるキャンプ場。

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

シーズン真っ盛りのマキオカは、今一年中で一番忙しい季節。
が、実は今年はそうでもないの。

いや、お客様のご予約は順調に入ってますよ。
いつも以上に。
6月の段階で10月のご予約を戴くくらい「ん?どした?」というほど、順調です。

ではなぜいつもより忙しくないかというと。
わたしは今年の4月にマキオカネイチャークラブのFBにこんな文章を載せた。

「日に日に暖かくなり、いよいよキャンプシーズンが近づいてきました。
マキオカネイチャークラブもよりよいキャンプ場を目指し始動いたします。
価値観の大きく異なる現代、食へのこだわりや好み、スタイルも人によって全く変わってきています。
皆様に、より楽しくお過ごし頂けるよう、朝食サービスを以下に変更いたします。

変更内容
・従来のスタイルの朝食のご用意はいたしません。
・センターハウスを朝7時より9時までお使い頂けます。
・センターハウス内のトースターやカップやグラス、お皿、ガス台等もご利用頂けます。
・ご利用頂いた食器、ゴミ等の片付けは各自でお願いいたします。
コーヒーなどのお飲物もご用意させていただきますので、慌ただしいお出かけ前の時間をゆっくりとお過ごしください。」

そう、去年までうちは無料朝食サービスをしていた。
キャンプをすると食事の支度と片付けで終わってしまうので、朝食だけでもあったら朝の慌ただしい時間にゆっくりして頂けるのではないか、という考えの基づいたサービスで、大変ご好評を頂いていた。

ところが今年に入って保健所から「食事を出すのであれば、井戸水に塩素を入れてください。」というご指導があった。
熟慮した結果「大枚はたいて65メートルも井戸を掘って、せっかくこんな冷たくていい水が出たのに、これに塩素を入れるくらいなら朝食サービスを止めよう!」という決断に至ったのだった。

で、なぜそれほどまでに塩素を入れるのを避けたかったかと言えば、以下のようなことを漏れ聞いていたから。

世界でNo.1塩素濃度,アトピーと塩素

水道水の危険性・塩素量は世界一

『水道水がもっとも問題視されるのは、腸に共生する細菌類の減少を招くことです。
腸は人体最大の免疫器官です。腸を健康に保つことは、健康長寿をまっとうするためには重要なポイントです。
私達の腸には2万種、1000兆個もの腸内細菌が棲みつき、免疫機能の働きを助けています。
私達の免疫機能は、この細菌叢(腸内フローラ)によって活性化されています。多種多様な菌群による腸内フローラが腸管全体に広がっている状態ほど、免疫力は高まるのです。
ところが、水道水に含有される塩素は、強力な殺菌力を発揮し、この腸内フローラを荒らしてしまいます。
日本人は水道水に混入する大腸菌におびえるあまり、世界で類のないほどの大量の塩素を水道水に注入しています。』

なんでも、日本の水道水は世界水準と比べると、塩素量が極端に多いらしい。

『WHOは「水道水中の大腸菌群の混入は100回検査して5回以内なら合格」しているのに対して、日本では「検出されないこと」とされています。(これは大腸菌がゼロでなくてはならないこということ)
そのため日本の水道水には大量の塩素が注入されているのです。』

ふーむ、やたら「キレイ好き」といわれる日本人らしい・・。

近くの集落の簡易水道も「塩素を入れるように」と、保健所が時々見に来るというし、温泉だって塩素を入れないと営業許可が下りないという。

ちょっとお。
どんだけ日本人もれなく塩素入りの水を飲ませたいんだ。

確かに「水道の原水は様々な雑菌を含んでいて、塩素で殺菌されて安全になる」という考え方がある。
「殺菌されない水道水は、危険極まりない」とか「大人は腹をこわす程度で済むが、体力のない乳児にとっては命の問題になる」とか。

でも日本は「塩素大量投入」には50年の歴史しかないという。

それまで我々のご先祖はちゃんと生活を営んできたし、乳幼児には沸かし直しの水を与えたりして問題なく生きてきた。
(あ、マキオカネイチャークラブにいらして下さった方には「当キャンプ場のお水は生水ですので、ご心配な方は沸かしてご利用ください。」とご説明させて頂いております)
そして「水が豊富な国」「水道水がおいしい国」といわれてきた。

塩素は、強い細胞破壊力があり様々な「発がん性」をもつ有機塩素化合物を生成し、アトピーやアレルギーの原因となっているといわれている。

そんな塩素を何が悲しくてうちのキャンプ場の井戸水にいれなければならんのかっ!!
ぐぬう。保健所のヤツめ・・。

皆さんに喜んで頂いていた朝食サービスを断腸の思いで止めた裏にはこんなワケがあったのですが。

蓋を開けてみれば、あーら不思議。

朝食用のお買い物も行かなくていいし、朝食を作る手間も片づけの手間もなくなり、その時間を草むしりやメンテナンスに回すことができてとっても楽ちん。

お客様も夕食のバーベキューの残りを召し上がったりしながら、氣が向けばセンターハウスでコーヒーをゆっくり飲んだりして、楽しそう。

きっと神様が、老骨に鞭打ち髪振り乱して働いているわたしをご覧になって、アワレを催してこのようにして下さったに違いない。

いやー、わたしの座右の銘の「転んでもただじゃ起きない」というか「災い転じて福となす」そのまんまですな。

終わりよければすべてよし。
保健所のYさん、陰でワルグチ言ってゴメンね。


つづく

除草剤を使わないキャンプ場

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

ここのところ草木の成長が著しい。
ちょっと放っておくと、恐ろしい程の勢いで辺りを覆い尽くそうとする。
植物のチカラは本当に凄まじい。

マキオカネイチャークラブは除草剤を一切使っていない。
きっかけは井戸を掘ったこと。

せっかく井戸水を土地の神様からお分けして頂いているんだから、除草剤なんかを使っては申し訳ない。
キャンプ場はお子さんもたくさん来るし、テントで寝たりして土との距離が大変近い場所。
除草剤を使うぐらいなら、お客様には多少草が生えていても目をつぶって頂こう。
そう考えて除草剤を使わないことにしたのだった。

たぶん都会の皆さんは「それがどうした」と仰るに違いない。
が、実はこれ、ものすごく大変なことだった。

わたしはマキオカで腱鞘炎になるほど草むしりをしている。
毎回6時間ぐらい。

マキオカに住んでいるんなら毎日分散してできるんだろうけど、わたしはお客様がいらした時だけ鎌倉からマキオカに向かう。
ほぼ毎週行っているのだが、大急ぎで草むしりを含めたメンテナンスをするのは、本当に大変。
わたしもやってみて「こ、これほど大変だったとは。」と、泣きべそをかきつつ天を仰ぐこともしばしば。

うちのような2区画しかない小さいキャンプ場でさえこんなに大変なんだから、普通のキャンプ場はほとんど除草剤を使っているんだろうなぁ、と実感する。
だっていくら頑張っても小さな草が後から後から生えてきて、まったく草のない状態になんかできないのだから。

そんな話を近隣の農家の方にすると、皆さん不思議そうな顔で「そんなの無理に決まってるずら。馬鹿なことよせし。除草剤を使えし。」と、こともなげに仰り、半ばあきれ顔をされる。

そう、もはや除草剤は農家の人たちにとっては生活の一部であり、それなしではあの手入れの行き届いた庭や駐車場は成り立たなくなっている。

「除草剤はよくない」と言うのは簡単だけど、超高齢化の進んだ過疎の村では、頭でっかちの都会の人間のようなキレイ事を言っている場合ではないのだ。
周りの方々を見ていて心の底からそう思う。

鼻息荒く「除草剤は使わない!」と言っているわたしだって「除草剤を使えば細かい雑草も全く生えなくなるから草むしりもそんなにする必要がないし、砂利のところもすっかりキレイになるよ。」と言われると、グラッとくる。

ましてや若い働き手のいない家で、畑を守るために普段から極限まで頑張っているお年寄り達には、除草剤を使う以外選択肢はないのではなかろうか。

除草剤の安全性について、肯定派と否定派では言っていることが全く違う。

肯定派は『枯葉剤というのは除草剤のうちの一つではありますが、一般的にホームセンターなどで購入して庭の雑草駆除などに使用するものというのは、ベトナム戦争で使われたようなものとは含まれている成分なども全く異なっています。
一般的に販売されている除草剤というのは非常に毒性が低く、子供やペットがいる家庭で使用しても全く問題ないとされています。』なんて言ってる。

それに対し否定派
『生命ある植物を枯らし、しかも人体にまで影響が出るほどの薬剤であることは、濃度の濃さなどは違うのかもしれませんが、枯葉剤も農薬も除草剤もほぼ同じです。
(中略)
除草剤ほど怖いものはありません。
根強い雑草を根こそぎ枯らしてしまうという除草剤の正体は、忌まわしいベトナムの枯葉剤やオームのサリン事件で用いられた化学物質の仲間が除草剤にも含まれているといわれています。』
『ベトナム戦争での枯葉剤の製造メーカーでもあったモンサント社が開発し、最も安全な除草剤として数十年に亘り世界の市場で販売されてきたグリフォサートアンモニウム塩を主成分とする除草剤「ラウンドアップ」
(中略)
グリフォサート除草剤、「ラウンドアップ」は散布後、直ちに生物分解されて無害物質に変化するとメーカーは宣伝してきました。
実は、それは真っ赤な嘘であり、アメリカでもヨーロッパでも、提訴された法廷で、虚偽宣伝として有罪判決を受けました。』

わたし達は今、魔法の世界に住んでいる。
空も飛べるし、遠くにいる人の様子を知ることもできる。
あっという間に温かい食べ物を作ることもできるし、難しい病気を治すこともできる。
そして直接手を下さずして、たくさんの生き物を瞬時に殺すことも。

その魔法の一つが除草剤だ。
「ここに草が生えなくなったらいいな。」と思うところに魔法をかけると、あーら不思議、草一本生えなくなる。

だけど、あの生命力あふれる植物たちが全く生えなくなるなんて、いったいどんだけ強力な魔法なんだ。

わたしはそれが恐ろしい。
植物は根こそぎ殺してしまうけど、動物や子どもには一切害がないなんて、わたしは信じない。

どんなに偉い学者先生が口を酸っぱくして「大丈夫だ」と言っても、わたしの生き物としての本能が「コイツは危険!」と叫ぶ。

わたし達がキャンプ場を始めたのは「自分が来たいと思えるキャンプ場を作ろう」と考えたのがきっかけだった。
わたしは自分が行くキャンプ場には除草剤を撒いて欲しくない。

だからわたしは今日も老体に鞭打ち、草むしりをする。

つづく
プロフィール

マキおかん

Author:マキおかん
気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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