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大嶽山那賀都神社節分祭と大麻飾り守

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

今日は節分。
とはいえ旧暦の元旦は2月5日。
旧暦で季節を見ると、確かにいろいろなことが分かってくる。
外に出ると、1月より柔らかくなった空氣の中に蝋梅のほのかな香りが混じっているし、霜柱で濡れた土の中からフキノトウがひょっこりと頭をもたげている。
よく見ると、木々は枝の先がふっくりと膨らみ、今や遅しと春の訪れを待っているのが分かるし、一か月前では七草はスーパーでなければ手に入らないけれど、この頃であれば野原で容易に手に入れることができる。

まさに「初春」というのに相応しい。
何故、ここまで人々の生活を根底から変えてしまうような暦のいじり方をしたのだろう、と訝しむ今日この頃。

それはそうと。

昨日、わたしの崇敬する大嶽山那賀都神社の節分祭に行ってきました。
前々日に降った雪が参道のところどころに積もり、ギシギシとパウダースノーが靴の下で音を立てる。
鳥居をくぐると、参道は崇敬会の信者さん達によって綺麗に掃き清められ、清冽な空氣が辺りを覆っている。

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この雪のせいで今年は参列者が少ないのではないかとの心配をよそに、拝殿は善男善女で埋まり始めている。

時間になり、例年通り古来の儀式を再現したかのような、素朴で厳かな節分祭が粛々と執り行われた。
刀剣により魔を退け邪氣を払った後、和紙の幣が置かれた金属の盥の下に、細い木が井桁に組まれていく。

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乾燥した細木は火を付けると徐々に勢いを増し、その炎によってお札やお供物が浄化される。

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特筆すべきは、炎の上で舞い上がる和紙の幣。

この幣の状態でその年の吉凶を占うことができるとのこと。
金盥の細木はかなりの火力で燃えるのだが、何故か今までこの幣が燃えたことはほとんどないらしい。
だが、今回は例年になく幣が少し燃えてしまったので「今年は少し氣を付けてください」と日原宮司からのお言葉があった。
我が家も、水と食料を備蓄しておこうと思っている次第。

それはそうと。
去年の例大祭から、大嶽山那賀都神社のオリジナルの「大麻飾り守」が授けられることになった。

大嶽山那賀都神社の例大祭と大麻飾り守

優美で美しく、品格を感じさせるこの「大麻飾り守」は、大嶽山那賀都神社独自のもので、祓い清めのパワーを秘めた大麻の繊維で作られている。
わたしはデザイン性といい祓い清めの力といい、とても素晴らしいお守りだと思っているの。

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日本、いや世界でここ大嶽山那賀都神社でしかお受けできない「大麻飾り守」は15000円で授与される。

人の体やメンタルに係わるセラピストやヒーラー、医者、治療家の方が「邪氣を受ける」のは周知の事実だが、わたしは「そういった方にもお役に立つのでは?」と感じている。
(あくまでも個人的な感想ですよ)
ちなみに我が家のふんどし息子は鍼灸師なのだけれど、この「大麻飾り守」は自分の身を守るために必要不可欠だと言っています。

「大麻飾り守」は、お守りとしては一見高額なイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、断じてそんなことはありません!!(と思う)
貴重で高価な「精麻(せいま)」をふんだんに使用し、仏画師として寺社に天井画、襖絵、掛け軸を制作するなど多方面で活躍している大麻飾り職人によって丁寧に作られているこの「大麻飾り守」。
大変貴重で意味のあるものだと思う。

その上「大麻飾り守」を授与された方は、授かって一年以上経ったり、お守りが疲れていると感じた場合は、大嶽山那賀都神社にお持ち頂ければ、お清めしてくださるんだそう。
要するに一回お受けすると、きちんとメンテナンスして頂けると言った方が分かりやすいかも。

これ、凄くいいですよね?
一生もののお守りと思えば、凄くお得だと感じるのはわたしだけでしょうか?
このようにお守りをお受けした信者さんの側に立って考えられる日原宮司のお人柄も素晴らしいと思う。

※ちなみにここに書かれている感想はあくまでも私見ですので誤解のないようにお願いします!

そうそう、大嶽山那賀都神社の広報を自認するわたしは、節分祭の前日、FM FUJIの「GOOD DAY」にマキおかんのラジオネームで大嶽山那賀都神社の節分祭の情報を投書したんだけど、読んでもらえたのかなあ。
もし「それ、聞いた!」という方がいらっしゃいましたら、是非ご一報をお願いします!

つづく
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サウイフオバサンニワタシハナリタイ

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

昨日、みなとみらいのホテルでお見合いのセッティングをしてきました。
せっかくのお見合いなので、わたしはお着物で参加。
おほほ、「お仲人コスプレ」ざます。

今回、わたしの知人の30代の男女をお引き合わせしたんだけど、楽しそうにお話も進み、いい感じ。
お二人ともお人柄、学歴、お家柄共につり合いが取れていると思うし、並んだ雰囲氣もお似合いに見える。
とはいえ、結婚となると一生のこと、まずはお友達から始めて、お相手をしっかり、そして慎重に見極めていただきたい。

人間同士には明らかに「相性」というものがあって、傍から見てどんなにお似合いで性格もよく好条件であっても、馬が合わず長く一緒にいるとついイライラして喧嘩ばかりになってしまうカップルがいる。
そうかと思うと「なんであの方があんな人と?」と陰口を聞かれるようなお相手でも、本人同士は満足そうな様子のカップルも、いる。
組み合わせの妙と申しましょうか。

だけどこれって恐ろしいことに、時間をかけないと分からない場合が多いんですね。
「しまった!」と思った時は後の祭り、なんてこともある。
とはいえ時間ばかりかければいいってもんでもないし。
だからこそ四柱推命や星占いなどの相性占いが流行るのかもしれない、と思う今日この頃。
ホント、結婚って難しい・・・。

取りあえず、こういうのって「縁を繋ぐ」っていうのが大事だと思うの。
優秀な人には優秀なお友達が多い。
「類は友を呼ぶ」と申しましょうか。
だからお見合い相手が結婚相手にならなくても、その方に友人知人を紹介してもらって、芋づる式に理想に近いお相手を見つけることができる可能性は十分、ある。
自分の一生のシアワセがかかっているんだから、なんでも利用して粘り強く貪欲に取り組むのが大事かと。

こういう考えに至ったのも、長年わたしが周囲の人々を見ていた結果。
美男美女で経済的にも恵まれ盛大な結婚式を挙げたカップルが、喧嘩が絶えず数年で離婚とか。
財産を山ほど作り跡継ぎに恵まれていても、夫婦仲が悪く砂を噛むような味氣ない人生を過ごしている人もいる。(どちらも恋愛結婚です)
そういう人達を見ていると「もし別の人を選んでいたら、お互いにもっと違った人生が過ごせたのかもしれない」と思う。

かと思うと、こんな例も。
わたしの兄が30代半ば過ぎまで独身だった頃、当時職場の上司だった虎男に28回もお見合いをさせられて、お金も時間もかかるしホトホト嫌になっていたんだそう(よくそんなにたくさんお相手を見つけてきたものだと思うけど)。
その兄のお見合い写真が回り回って義姉の職場の同僚のところに来たんだとか。
それを見た義姉が、お見合い話に気が進まなそうだった同僚に「この話、わたしに譲って」と頼み、代わりにお見合いして、とんとん拍子に結婚が成立。
こんな摩訶不思議な縁で結婚した夫婦が親戚中で一番幸せそうだったりする。

別の親戚はもっとスゴイ。
家の事情でお互いに氣に染まない相手と泣く泣く結婚せざるを得なかった。ところが、最初嫌でしょうがなかった相手だったはずなのに、一緒に暮らすうち情が出てきて、いつしかなくてはならない相方になり、晩年は周囲にノロケを聞かせるほどラブラブの関係になっていた。

結婚は「やってみないと分からない」という側面が大きいけれど、少なくとも「出会い方」で測れないのは間違いない。

それはともかく。

わたしが「お見合いのセッティングをしよう!」と思い立ったのにはワケがある。
わたしは、日本がこんな情けない状態になったのは、正しいおばさんがいなくなったからだ、と思っているの。

6年前、わたしは書いた。
『わたしが若いころは、正しいおばさんがいっぱいいた』と。

おばさん考

『おせっかいで、人の事も放っておけなくて、世話好きで、世知に富んでいる。噂話が好きで、残りものでそこそこ美味しい料理を作って、人にも食べさせてあげたがる。ケチでもったいながり屋で、人情もろくて押しつけがましい。そんな愛すべきおばさん達』

『世話好きなおばさんは、仲人話にも積極的にかかわってくれた。プライドばかり高く、がっついてると思われたくないあまり自分からは動けないモテない一人身の男の人に、いやいや見合いしてやるぞ、というポーズをとらせてあげ、丁度家柄も器量もお似合いの働き者の女の子を見繕ってきてくれた』

『今の日本の少子化は、正しいおばさんを全否定してしまい、スマートで、おしゃれで、人の事には口を出さない気取ったおばさんがかっこいい、と勘違いさせてしまったことにも原因がある、とわたしは思う』

これを書いてから6年経ち、わたしも還暦を過ぎた。
期は熟した。
「正しいおばさん」になるのは今を置いて他にない!!(もちろんとっくのとうに肉体は「フツーのおばさん」になってますけれども)

若い頃、あんなにもおばさんに白い眼を向けていたのに、仲人をするようなおせっかいで出しゃばりなおばさんにだけはなりたくないと思っていたのに、今、わたしはそんなおばさんになろうとしている。

さあ、これから「正しいおばさん」としてドシドシ活動するぞ。
周りにシアワセな男女をいっぱいにすべく、ひいては日本の人口減少を解消すべく、「正しいおばさん」は頑張るよっ!

「あとはお若いお二人で楽しんでくださいね」と、一度は言ってみたかったセリフを残し、ホテルを後にしたわたしなのでした。


つづく

お正月と新年の誓い

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

あけましておめでとうございます!
前回、ブログをアップしてから一か月ほど経ってしまいましたが、平成最後のお正月、皆様いかがお過ごしでしょうか。

我が家は例年通り、年末からお正月にかけ、大嶽山那賀都神社の大掃除のお手伝い、鶴ケ岡八幡宮で大祓、建長寺の半僧房での初詣等、忙しく行事をこなしてきました。
毎年1月2日は親族が会する宴会のため横浜の実家に出かけるのですが、その際、40年振りに産土神社である八幡神社にお参りをしました。
わたしの母は自宅出産だったので、地元の八幡神社がわたしの産土神社で間違いないのだけれど、現代人が産土神社を知るのって存外難しい。

産土神社とは、自分の生まれた土地に宿る産土(うぶすな)の大神(おおかみ)さまのこと。
生まれたときから死後までをも守護してくださる最もありがたい神様なんだとか。
産土神と産土神社は、日本神道の根幹をなす存在で、日本人は昔から、産土神社に参拝することを生活の一部としてきたんだそう。
自分の産土神社を知りたい場合、単純に生まれた産院の住所で神社庁に問い合わせて聞けばいいかと思えば、そうとも限らないらしい。
ネットで産土神社について調べてみると「神社庁で教えてくれるのは、明治以降に起きた宗教改革で制定しなおされた氏神神社。住所地番で、どの神社が担当かを取り決めされた神社なので産土神社とは違う」と書いてあったりする。
「母親が妊娠6ヶ月前後に住んでいた住所が基準になることが一番多い」なんて書いてあるサイトもあるし。

『自分の産土神社を知り 参拝に行くと、産土の大神さまとの絆が太くしっかりと結ばれます。そして産土の大神さまは知ってもらえたことをとても喜ばれてよりいっそうあなたの事を守護してくださるようになる』とあるけれど、そもそも自分の産土神社が分からなければ、どうしようもない。
間違いないのは、産土神社は昔からその土地に生まれた人を神様が守り続けているから、明治やそこらにできた神社ではないこと。
産土神社は「縁結びの神さま」としても最強なんだそう。
ふんどし息子の産土神社、なんとしても見つけなければっ。

現代に生きるわたし達は、どこにでも住めるようになり自由になったと勘違いしているが、実はご先祖とも産土の大神様とも切り離されてしまった迷子の状態なんだ、としみじみ思う。

それはともかく。

実家で行われる宴会は今まで89才の母が仕切ってくれていたのですが、今年から皆でお料理、お酒を持ち寄ってやることになりました。
テーブルの上には、日本酒、ワイン、ジン・トニックや焼酎が並び、お寿司や紅白なます、ラザニアや煮物、煮豚など多種多様の料理が集まって、いい感じ。
親戚一同、たらふく飲み食いし、大いに語り、和気藹々と飲んだくれたのでした。
そうそう、ふんどし息子お手製のローストビーフは大人氣で、あっという間になくなりましたよ。

翌日は例年通り、実家を掃除し午前10時半前に出る。
実は、この時間に横浜から鎌倉に向かうと対向車線から箱根駅伝を生で見ることができるの。
車の中から「頑張れー!!」と走者に向かって大声を張り上げるのはなかなか氣持ちがいい。
(ただし、タイミングをちょっと間違えると交通規制に合い、にっちもさっちもいかなくなる)
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ことほどかように、今年も賑々しくお正月が過ぎて行きました。
やれ、めでたや。

そんな中、わたしの胸の中には新たな野望が。
去年読んだ本の中に「10年後の自分が今の自分を見て、後悔しない時間を過ごすべき」という一文があった。
10年後のわたしは70才。
そろそろ氣力、体力共に衰えが顕著になってくる年代だと思う。
「あー、60代って若いよね。あれもできたしこれもできたはず」とならないように過ごさなければ。
「その時にしかできないことをしっかりやる」と意識して生活しよう、と固く心に誓うわたし。

で、思い切って書いちゃいますが、わたしの今年の目標は「作家活動」をすること。
「作家活動」っていうと大袈裟に聞こえるけど、牧丘の素敵な場所を土地の神様や代々あの地域に住んでいる方々から拝借してキャンプ場をやらせて頂いているのだから、何らかの文章の形にして少しでもご恩返しできるよう模索してみようってことなんですが。

「うぷぷ、作家ってさあ、そんな大層なものになれるワケないじゃん。ど素人のおばさんが」とせせら笑ったあなた。

いいのっ。
誰だって初めは素人なのっ!

今を時めく林真理子氏だって酒井 順子氏だって、初めは「本を出版するなんてできっこない」と、周囲の人に思われていたはず。
まあ、こういうのって言っちゃったもん勝ちっていうか、やったもん勝ちっていうか。
「写真家」とか「アスリート」とか「作曲家」とか「画家」とか「旅人」とか。
要するに、言い張れば何にだってなれるわけです。

「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」という名言も、ある。
いやー、上杉鷹山いいこと言うわ。

そして人がよく言う「若いうちは何でもできる」「若いうちなら失敗も怖くない」という言葉。
これって「若いうち」を「子どもから手が離れた中高年」と言い換えることができるのではないか、と。

子どもの学費を心配したり家のローンで首が回らないうちは、お金や時間を自由に使って家族に迷惑をかけることはできない。
人生あまり冒険はできないし、恥もかきたくない。
でも、ある程度年を取ってしまえばコワいものなんてあまりない。
老後の生活だって、贅沢をせず糊口をしのげさえすればいいと腹をくくれば、意外に何でもできる氣がする。
だってゴールがもう目の前に見えているのだから。

ホント、年を取るっていいわ。
体重も4キロ増えたけど「ま、わたしの腹が出ようが顎肉が付こうが誰も氣にしちゃいないしね」「年取ると、福々しい方がげっそり痩せてるよりシアワセそうだしね」と開き直り、若い頃は常に頭にチラついていた体重計の数字をリセットすることもできる。
年老いた親を見て「年を取ると自然に痩せるし、食欲もなくなるものだ」と学習するから「たらふく美味しいものを飲み食いできる今、しっかり楽しんでおかなければっ」と思える。

せっかくこんないい年代になれたのだから、時代の波をかいくぐって、しっかり今を楽しまなきゃ、もったいない!!
というワケで、もしわたしが本を出版できたら買ってください。

今年もよろしくお願いいたします。

つづく


来年のイチオシ、岩下温泉!

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

昨日、来春までマキオカを閉じるために、ふんどし息子と山梨に行ってきました。

効率よく用事を済ませるために、前日からキッチリ予定を立て、6時半に鎌倉を出る。
勝沼インターを出てしばらくして、「あ、今日は第一日曜日で勝沼朝市の日だ」と氣が付いた。
予定は完全に狂ってしまうが、人生を楽しむことを金科玉条としているわたし達親子は、もちろん車をUターンして会場へ。

焼鳥やウィンナーを頬張りながら、無農薬野菜や黒焼きニンニクや梅干しを買う。
お腹がいっぱいになり満足したわたし達は会場を後にし、いつも立ち寄る大雅園で一升瓶ワインを2本買い、これまたいつも行く黒富士農場で自然放牧卵を買うついでに茹で卵を試食し、やっと本来の目的であるマキオカに到着。

食い意地の張ったニンゲンの予定なんて、こんなものですな。

ティピィに入れておいたキャンプ道具をすべてトレーラーにしまい、備品小屋の屋根にペンキを塗り、水抜きをした後、今年の締めくくりとして、ふんどし息子が清めの法螺貝を吹く。
「今年の営業も無事終わりました。ありがとうございました」と、神棚と井戸の神様にお礼を申し上げる。

ふんどし息子にいろいろ手伝ってもらったので、時々利用させて頂いている塩山の「竜」でクリスマスランチをご馳走し、ささやかな打ち上げをする。
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その後は、前から氣になっていた山梨市の「岩下温泉」へ。

ここは山梨県で最も古い温泉と言われている。
金峰山を本宮とする金桜神社の縁起に、岩下温泉のすぐ隣にある走湯(そうとう)神社の記載があることから、岩下温泉は少なくとも1700年以上前から存在していたことになるんだそう。

1700年以上の歴史ですと?
スゴイじゃないですかあ!!

興味津々で到着した岩下温泉は、鄙びた深い味わいのある建物。

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玄関に入り呼び鈴を押すが、まったく反応がない。
仕方がないので中に入り何度も声を掛けるが、誰も出てこない。
「むう、どうしたものか」と途方に暮れていると、かなり経ってやっと中年の女性が出てきた。

一人500円を支払い、薄暗い廊下を行くと、右手に数段の下り階段があり、暖簾の隙間から(扉はない)半地下のプールのような浴槽が見える。

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廊下を挟んで左手に引き戸があり、ガラガラと開けると脱衣所だった。

し、渋い!!
竹の脱衣かごに荷物を入れ引き戸を開けると、小さな浴槽が二つあった。

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源泉は28度の冷泉とのことで、一方は冷泉そのままで、もう一方は加温してある。
未加水、循環、未消毒で利用しているんだとか。

地元のおばあちゃんが入っていたので話を聞くと、受付に人がいなくても500円を置いて勝手に入っていいんだそう。
冷泉を最初に一杯飲んでから入るのがいいと教えてもらい、教わった通り、備え付けのコップで冷泉を飲んでから、温かい方の浴槽に入る。
さらに、冷泉と交互に入るといいとレクチャーしてくれたので、恐る恐る冷泉に入ってみる。
かなり冷たいが、なんとか我慢。

「脱衣場を出て廊下の反対側に行くと、もう一つ浴槽があるんだけど、そこはここの冷泉よりもっと冷たいよ。でも、ものすごく体にいいの」とおばあちゃん。

もしかしたらさっき見た暖簾の向こうに見えたプールのような、あれ?
でも、廊下を挟んでるし、扉も脱衣所もなかったけど・・。

「あちらの浴室にはどうやって行くんですか?」と聞くと「バスタオルを巻いて行く人もいるけど、あんまり人がいないから裸で行っても大丈夫だよ」との返事。

大丈夫って…。

隣は男湯で、同じように廊下を挟んで浴室がある。
当然、男性客にバッタリ出くわさないとも限らないワケで。
さらに廊下の先は玄関につながっているから、温泉に来たお客さんに見られてしまう可能性もある。

しかもわたしは手拭いしか持ってきていない・・・。

でも、せっかく1700年も歴史がある温泉に来たのだから、諦めるワケにはいかん!
わたしの裸なんて見られて困るものでもないし、減るものでもないじゃないかっ!!(いや、むしろ見た人にご迷惑がかかる可能性が・・)

手拭いで前を隠して、引き戸を細く開け「万が一誰かに見られたとしても、それはわたしのせいではないからね。ここのシステムの問題なんだからねっ。もし見ちゃっても、神様の思し召しと諦めて、手拭いで前を隠した小太りのおばさんの裸を堪能(?)するがいいわ!」などとわけの分からない妄言を吐きつつ、キョロキョロと周囲を注意深く観察する。

確かにおばあちゃんの言った通り、廊下も男湯も ひっそりと静まり返り、人氣がない。
「今だ!」とばかりに引き戸をすり抜け廊下を渡り、天井の低い階段を降りて暖簾をくぐる。

半地下の浴室はまるでプールのようで、角には石造りの湯権現様の祠が祀ってある。

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入浴案内にあったように、両手を胸の前で組み浴槽に体を沈める。

うっ、冷たい。
夏場ならいいかもしれないが、今は12月。(あ、だから空いているのか?)

しばらく我慢していると、体温で膜ができたのか、それほど冷たさは氣にならなくなってきた。

信玄公の隠し湯と伝えられ、霊湯として親しまれてきただけあって、独特の霊氣に満ちている。

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古墳時代から、人々はこの霊湯に親しんできたのかと思うと、なんとも感慨深い。
目を瞑り、静寂の中、不思議な感覚を楽しむ。

ここは、ちょっと前までは仕切りもなく混浴だったらしい。
岩下温泉の旧舘は1875年(明治8年)築と伝わっており、1942年(昭和17年)までは地元の共同浴場として使用されていたんだそう。

古びた天井や柱など往時の面影を残していて、レトロ感がありとても居心地がよい。
そして清潔でお洒落だ。
今、経営されている方のご苦労と、センスのよさが垣間見える。

マキオカネイチャークラブから30~40分で来れるしね。
来年のうちのキャンプ場のイチオシ温泉ですな。


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 (但し、誰かに見られる危険を知りつつ、ここを裸、もしくはタオルを巻いて通ることのできる人に限る)


つづく

ムスコ(娘の夫)中屋敷法仁のこと

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

わたしには子どもが二人いる。
ここによく登場するふんどし息子と、5才上の娘だ。

その娘が大学に入って「知り合いが立ち上げた劇団に出る」と言い出した。
娘はお芝居が好きで、小学生の時に一年間「さわやか三組」に出演した。
中学、高校とも演劇部に入っていたし、大学の学部も芸術系だったので、「さもありなん」という感じだった。

しばらくして「今、お付き合いをしている人をうちに連れてきたいんだけど」と言ってきた。
娘はボーイフレンドができると、よく家に連れてきた。
「メンドクサイから、連れてこなくていいよ」と言っても、連れてくる。
だからこの時も「ふーん、別にいいけど」くらいの素っ氣ない対応だったと思う。

指定された日の夕方、仕事が終わって家の玄関を開けると、娘の隣に緊張氣味の男の子が立っていた。
顔を見た瞬間、初対面なのに何故か「あれ?この子とは会ったことがある」と思った。

その男の子が、娘が出演した劇団を立ち上げ、演出、脚本、俳優も手掛けていると紹介された。
翌日、友人に「もしかしたら昨日来たボーイフレンドと娘は結婚するかもしれない。本人に言ってその氣になられても困るから言えないけどね」と冗談めかして話したのを覚えている。

それが後に娘と結婚し、わたしのムスコになった中屋敷法仁との出会いだった。

出会った時学生だった二人は、いろいろなことを乗り越え、2010年10月10日、夫の眠る建長寺で無事結婚し、中屋敷法仁は晴れてわたしのムスコになった。

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Wikiに書いてあるムスコ。
『中屋敷 法仁(なかやしき のりひと、1984年4月4日 - )は、日本の演出家、脚本家、俳優。青森県出身。
劇団「柿喰う客」代表。。ゴーチ・ブラザーズ所属。実姉は単立みんなの寺坊守の天野和公。
青森県立三本木高等学校3年時に『贋作マクベス』にて、第49回全国高等学校演劇大会・最優秀創作脚本賞受賞。
青山学院大学在学中(2年)に「柿喰う客」を旗揚げし、全作品の脚本・演出を手がける。
その後桜美林大学にて平田オリザのもとで学ぶ。2013年、『無差別』で第57回岸田國士戯曲賞候補。 2014年より、日本劇団協議会・「日本の劇」戯曲賞の最終選考委員を務める。』

スゴイじゃないですかあ!!

ムスコ以外、わたしの身内でWikiに載っている人はいない。
(とは言っても、最近はたいして有名な人じゃなくてもWikiに載るようだけれども)

でも、ここに書かれているムスコは、わたしの知っているイメージとはちょっと違う。

ムスコは旧家の後継ぎとして、ご両親、おばあ様、しっかり者の二人のお姉様に大事に育てられた。(いわゆる末っ子長男ですな)
お陰で、とても優しく才能あふれるオトコになった。

結婚前は家事などやったこともなかったであろうムスコは、今や娘と一緒に家事も子育ても、二人三脚で楽しそうに取り組んでいる。
嫁の母親としては「仕事で忙しいムスコにそんなことまでさせていいのか?」と思わないでもないけれど、いろいろなことを話し合いながら同じ方向を見て暮らしている娘夫婦は、ある意味、理想の形と言えるかもしれない。

そんなムスコがヤングジャンプのインタビュー記事に載ったんだそう。
10月4日発売だったらしいから、もちろん今は店頭には並んでない。

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んもう!
教えてくれれば買ったのにぃ!!

シンシンキエイの演出家なんて言われて、こんな写真で露出しているけど、素顔は子煩悩で努力家で、うっかりやだということを知る人は少ないんだろうなあ。

でも、仕事をしているムスコはスゴイ。
実像と作品のあまりのギャップに、わたしは目を瞠る。

初めてムスコの作った舞台を見た時、あまりにインパクトが強すぎて、数日間、芝居が脳内から離れなかった。
全開のスピードと面白さ、コワくて気持ち悪くて甘やかで、圧倒的に濃密な時間。

凄かった。
息が止まるような感覚。
これが才能というものか、と秘かに舌を巻いた。

身内贔屓で言ってるんじゃないですよ。
ホントですから。
観てもらえば分かりますから。

そんな中屋敷法仁が主宰する「柿喰う客」の新作公演『美少年』が12月15日(土)から始まります。

「柿喰う客」新作本公演『美少年』

自慢のムスコの舞台を是非観てください!!

つづく
プロフィール

マキおかん

Author:マキおかん
気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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