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来年のイチオシ、岩下温泉!

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

昨日、来春までマキオカを閉じるために、ふんどし息子と山梨に行ってきました。

効率よく用事を済ませるために、前日からキッチリ予定を立て、6時半に鎌倉を出る。
勝沼インターを出てしばらくして、「あ、今日は第一日曜日で勝沼朝市の日だ」と氣が付いた。
予定は完全に狂ってしまうが、人生を楽しむことを金科玉条としているわたし達親子は、もちろん車をUターンして会場へ。

焼鳥やウィンナーを頬張りながら、無農薬野菜や黒焼きニンニクや梅干しを買う。
お腹がいっぱいになり満足したわたし達は会場を後にし、いつも立ち寄る大雅園で一升瓶ワインを2本買い、これまたいつも行く黒富士農場で自然放牧卵を買うついでに茹で卵を試食し、やっと本来の目的であるマキオカに到着。

食い意地の張ったニンゲンの予定なんて、こんなものですな。

ティピィに入れておいたキャンプ道具をすべてトレーラーにしまい、備品小屋の屋根にペンキを塗り、水抜きをした後、今年の締めくくりとして、ふんどし息子が清めの法螺貝を吹く。
「今年の営業も無事終わりました。ありがとうございました」と、神棚と井戸の神様にお礼を申し上げる。

ふんどし息子にいろいろ手伝ってもらったので、時々利用させて頂いている塩山の「竜」でクリスマスランチをご馳走し、ささやかな打ち上げをする。
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その後は、前から氣になっていた山梨市の「岩下温泉」へ。

ここは山梨県で最も古い温泉と言われている。
金峰山を本宮とする金桜神社の縁起に、岩下温泉のすぐ隣にある走湯(そうとう)神社の記載があることから、岩下温泉は少なくとも1700年以上前から存在していたことになるんだそう。

1700年以上の歴史ですと?
スゴイじゃないですかあ!!

興味津々で到着した岩下温泉は、鄙びた深い味わいのある建物。

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玄関に入り呼び鈴を押すが、まったく反応がない。
仕方がないので中に入り何度も声を掛けるが、誰も出てこない。
「むう、どうしたものか」と途方に暮れていると、かなり経ってやっと中年の女性が出てきた。

一人500円を支払い、薄暗い廊下を行くと、右手に数段の下り階段があり、暖簾の隙間から(扉はない)半地下のプールのような浴槽が見える。

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廊下を挟んで左手に引き戸があり、ガラガラと開けると脱衣所だった。

し、渋い!!
竹の脱衣かごに荷物を入れ引き戸を開けると、小さな浴槽が二つあった。

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源泉は28度の冷泉とのことで、一方は冷泉そのままで、もう一方は加温してある。
未加水、循環、未消毒で利用しているんだとか。

地元のおばあちゃんが入っていたので話を聞くと、受付に人がいなくても500円を置いて勝手に入っていいんだそう。
冷泉を最初に一杯飲んでから入るのがいいと教えてもらい、教わった通り、備え付けのコップで冷泉を飲んでから、温かい方の浴槽に入る。
さらに、冷泉と交互に入るといいとレクチャーしてくれたので、恐る恐る冷泉に入ってみる。
かなり冷たいが、なんとか我慢。

「脱衣場を出て廊下の反対側に行くと、もう一つ浴槽があるんだけど、そこはここの冷泉よりもっと冷たいよ。でも、ものすごく体にいいの」とおばあちゃん。

もしかしたらさっき見た暖簾の向こうに見えたプールのような、あれ?
でも、廊下を挟んでるし、扉も脱衣所もなかったけど・・。

「あちらの浴室にはどうやって行くんですか?」と聞くと「バスタオルを巻いて行く人もいるけど、あんまり人がいないから裸で行っても大丈夫だよ」との返事。

大丈夫って…。

隣は男湯で、同じように廊下を挟んで浴室がある。
当然、男性客にバッタリ出くわさないとも限らないワケで。
さらに廊下の先は玄関につながっているから、温泉に来たお客さんに見られてしまう可能性もある。

しかもわたしは手拭いしか持ってきていない・・・。

でも、せっかく1700年も歴史がある温泉に来たのだから、諦めるワケにはいかん!
わたしの裸なんて見られて困るものでもないし、減るものでもないじゃないかっ!!(いや、むしろ見た人にご迷惑がかかる可能性が・・)

手拭いで前を隠して、引き戸を細く開け「万が一誰かに見られたとしても、それはわたしのせいではないからね。ここのシステムの問題なんだからねっ。もし見ちゃっても、神様の思し召しと諦めて、手拭いで前を隠した小太りのおばさんの裸を堪能(?)するがいいわ!」などとわけの分からない妄言を吐きつつ、キョロキョロと周囲を注意深く観察する。

確かにおばあちゃんの言った通り、廊下も男湯も ひっそりと静まり返り、人氣がない。
「今だ!」とばかりに引き戸をすり抜け廊下を渡り、天井の低い階段を降りて暖簾をくぐる。

半地下の浴室はまるでプールのようで、角には石造りの湯権現様の祠が祀ってある。

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入浴案内にあったように、両手を胸の前で組み浴槽に体を沈める。

うっ、冷たい。
夏場ならいいかもしれないが、今は12月。(あ、だから空いているのか?)

しばらく我慢していると、体温で膜ができたのか、それほど冷たさは氣にならなくなってきた。

信玄公の隠し湯と伝えられ、霊湯として親しまれてきただけあって、独特の霊氣に満ちている。

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古墳時代から、人々はこの霊湯に親しんできたのかと思うと、なんとも感慨深い。
目を瞑り、静寂の中、不思議な感覚を楽しむ。

ここは、ちょっと前までは仕切りもなく混浴だったらしい。
岩下温泉の旧舘は1875年(明治8年)築と伝わっており、1942年(昭和17年)までは地元の共同浴場として使用されていたんだそう。

古びた天井や柱など往時の面影を残していて、レトロ感がありとても居心地がよい。
そして清潔でお洒落だ。
今、経営されている方のご苦労と、センスのよさが垣間見える。

マキオカネイチャークラブから30~40分で来れるしね。
来年のうちのキャンプ場のイチオシ温泉ですな。


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 (但し、誰かに見られる危険を知りつつ、ここを裸、もしくはタオルを巻いて通ることのできる人に限る)


つづく
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ムスコ(娘の夫)中屋敷法仁のこと

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

わたしには子どもが二人いる。
ここによく登場するふんどし息子と、5才上の娘だ。

その娘が大学に入って「知り合いが立ち上げた劇団に出る」と言い出した。
娘はお芝居が好きで、小学生の時に一年間「さわやか三組」に出演した。
中学、高校とも演劇部に入っていたし、大学の学部も芸術系だったので、「さもありなん」という感じだった。

しばらくして「今、お付き合いをしている人をうちに連れてきたいんだけど」と言ってきた。
娘はボーイフレンドができると、よく家に連れてきた。
「メンドクサイから、連れてこなくていいよ」と言っても、連れてくる。
だからこの時も「ふーん、別にいいけど」くらいの素っ氣ない対応だったと思う。

指定された日の夕方、仕事が終わって家の玄関を開けると、娘の隣に緊張氣味の男の子が立っていた。
顔を見た瞬間、初対面なのに何故か「あれ?この子とは会ったことがある」と思った。

その男の子が、娘が出演した劇団を立ち上げ、演出、脚本、俳優も手掛けていると紹介された。
翌日、友人に「もしかしたら昨日来たボーイフレンドと娘は結婚するかもしれない。本人に言ってその氣になられても困るから言えないけどね」と冗談めかして話したのを覚えている。

それが後に娘と結婚し、わたしのムスコになった中屋敷法仁との出会いだった。

出会った時学生だった二人は、いろいろなことを乗り越え、2010年10月10日、夫の眠る建長寺で無事結婚し、中屋敷法仁は晴れてわたしのムスコになった。

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Wikiに書いてあるムスコ。
『中屋敷 法仁(なかやしき のりひと、1984年4月4日 - )は、日本の演出家、脚本家、俳優。青森県出身。
劇団「柿喰う客」代表。。ゴーチ・ブラザーズ所属。実姉は単立みんなの寺坊守の天野和公。
青森県立三本木高等学校3年時に『贋作マクベス』にて、第49回全国高等学校演劇大会・最優秀創作脚本賞受賞。
青山学院大学在学中(2年)に「柿喰う客」を旗揚げし、全作品の脚本・演出を手がける。
その後桜美林大学にて平田オリザのもとで学ぶ。2013年、『無差別』で第57回岸田國士戯曲賞候補。 2014年より、日本劇団協議会・「日本の劇」戯曲賞の最終選考委員を務める。』

スゴイじゃないですかあ!!

ムスコ以外、わたしの身内でWikiに載っている人はいない。
(とは言っても、最近はたいして有名な人じゃなくてもWikiに載るようだけれども)

でも、ここに書かれているムスコは、わたしの知っているイメージとはちょっと違う。

ムスコは旧家の後継ぎとして、ご両親、おばあ様、しっかり者の二人のお姉様に大事に育てられた。(いわゆる末っ子長男ですな)
お陰で、とても優しく才能あふれるオトコになった。

結婚前は家事などやったこともなかったであろうムスコは、今や娘と一緒に家事も子育ても、二人三脚で楽しそうに取り組んでいる。
嫁の母親としては「仕事で忙しいムスコにそんなことまでさせていいのか?」と思わないでもないけれど、いろいろなことを話し合いながら同じ方向を見て暮らしている娘夫婦は、ある意味、理想の形と言えるかもしれない。

そんなムスコがヤングジャンプのインタビュー記事に載ったんだそう。
10月4日発売だったらしいから、もちろん今は店頭には並んでない。

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んもう!
教えてくれれば買ったのにぃ!!

シンシンキエイの演出家なんて言われて、こんな写真で露出しているけど、素顔は子煩悩で努力家で、うっかりやだということを知る人は少ないんだろうなあ。

でも、仕事をしているムスコはスゴイ。
実像と作品のあまりのギャップに、わたしは目を瞠る。

初めてムスコの作った舞台を見た時、あまりにインパクトが強すぎて、数日間、芝居が脳内から離れなかった。
全開のスピードと面白さ、コワくて気持ち悪くて甘やかで、圧倒的に濃密な時間。

凄かった。
息が止まるような感覚。
これが才能というものか、と秘かに舌を巻いた。

身内贔屓で言ってるんじゃないですよ。
ホントですから。
観てもらえば分かりますから。

そんな中屋敷法仁が主宰する「柿喰う客」の新作公演『美少年』が12月15日(土)から始まります。

「柿喰う客」新作本公演『美少年』

自慢のムスコの舞台を是非観てください!!

つづく

マキオカネイチャークラブ「木こり部」が発足しました!(3)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

木こり部発足の打ち上げで、酒に酔った勢いで「UFOを呼び出そう!」と言い出し、おまけにマイムマイムを踊ることまで提案したわたしに、嬉々として(?)お付き合いくださった部員の面々。
いい年をした大人達が、夜中、手を繋いでひたすら輪になってグルグル回った後に、さらに深夜2時頃まで飲み続けた結果、どうなったかというと。

・・・ふんどし息子が酔っぱらって、大トラになりました。

酔って絡んでいるふんどし息子を尻目に「ホント、酔っ払いって、イヤ!」と、自分を棚に上げ、ため息をつくわたし。

あー、メンドクサイ。
仕方がないから、センターハウスの二階にある寝室に放り込む。

翌朝。
6時過ぎに、センターハウスに泊まった部員が起き出す物音で、目が覚める。
6時半にマキオカを出て仕事に向かう部員を見送るため、サイトに向かったようだ。
わたしも急いで身支度を整えサイトに行くと、なんと、5時前に起きた部員によって既に焚火が焚かれ、ふんどし息子以外のメンバーが全員顔を揃えていた。

おおっ、流石、猛者揃い。(ふんどし息子を除いて)

「せっかくだから、ラジオ体操をやろう!」と、ある部員が提案し、皆、丸く輪になる。
聞きなれたラジオ体操の音楽が流れだし、氣分はすっかり夏休みの小学生だ。

キビキビとした動きで、ラジオ体操第一、第二までやり切った木こり部員達。
ああ、なんて清々しいの。

生まれたての朝日を浴びて、なんだかとっても健康的。
「木こり部」って感じ!!(なんだそれ)
夕べ飲んだくれて、輪になってグルグル回り、ヘベレケになっていたのがウソのよう。

焚火にあたりながら煎れ立てのコーヒーを飲んでいると「これぞ木こり部!」ってカンジがしてくる。

そこにフラフラとふんどし息子がやってきた。
「なんで皆そんなに元氣なの?」と尋ねる声もか細く、なんだかとっても体調が悪そう。

朝食は、夕べのカレーをメインに、残ったおかずを人数分取り分ける。
が、大好物の、しかも自分が手間暇かけて作った美味しいカレーをじっと見つめながら、ふんどし息子の顔色はどんどん悪くなっていく。
白っぽい顔色が、あごの方から青くなり始めた頃、ふんどし息子がポツリと呟いた。
「オレ、ちょっと横になってくる・・」

哀れなり、ふんどし息子よ。
まだまだよのう。

ちっ、若いくせに情けないヤツめ。
ふっふっふ、酒にまみれて世間を歩いてきた中年の強さを思い知ったか。
(わたしが先に酔っぱらい、迷惑をかけまくったアレヤコレヤは、この際忘れておく)

当初の予定では初日だけ木こり部の活動をするつもりだったが、なんやかんやで予定通り進まなかったので、今日も活動することに。

チェーンソーを使い木を伐り、さらに細かく刻み、薪にする。
女性はチェーンソーは危険なので、ノコギリを使って人生初の木を伐り、葉が茂っていて重いヒノキや樅ノ木の枝は、下の林に転がす。

二日酔いが納まったらしく、ふんどし息子が自慢のアメリカ製の斧で薪割りをして見せている。
木屑にまみれながらも、皆、楽しそうだ。
笑い声が、辺りの山々に響く。

爽やかな青空のもと、備品小屋の屋根のペンキを塗りながらそれらの風景を眺めて、シアワセな氣持ちになる。

今日は主人の命日だ。
亡き主人はマキオカが大好きで、亡くなる直前までここに来ていた。
真面目で、子煩悩で、心優しい人だった。

もし、今、ここに主人がいたら、どんなに喜び、一緒に楽しんだろう。
器用な人だったから、伐った木を使って何か作ったかもしれない。
得意のパウンドケーキを作り、美味しい紅茶を淹れて、皆を労ったかもしれない。

いやいや、人生に「もしも」などないのだ。
主人は精一杯生き、そして旅立った。
わたし達も同じように、笑ったり泣いたりしながら、いずれ旅立つ。
そのタイミングが違うだけで、早かろうが遅かろうが、あまり関係ないのだ。

さあ、わたしも急いでペンキを仕上げ、早く皆の所に行って木こり部の活動に加わろう。
そして、また新しい思い出を作ろう。

将来、あちらの世界で主人に会った時に、胸を張って「面白かったよ」と言うために。

                      
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植樹

つづく

マキオカネイチャークラブ「木こり部」が発足しました!(2)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

思い付きで発足した「木こり部」。
ただの飲み会ではないので、今回、あまりたくさんの方にはお声がけできなかった。

かなり大きな樅ノ木を倒す計画をしていたし(結局今回は見送ったが)、チェーンソーやノコギリ、斧を使う作業は危険が伴い、大勢だと目が行き届かない。
実際にやってみると、やはり思わぬ危険がたくさんあることが判明。

いかに安全に活動するかが「木こり部」の今後の課題ですな。

ふんどし息子の命懸けの白樺を切り詰める作業が終わると、チェーンソーとノコギリで、倒れた白樺を細かく刻む。
そうこうしていると、もう一人の木こり部部員が到着。
サイトの前の草刈りをお願いする。

わたしは、皆さんをお迎えする準備をする。
センターハウスとトレーラーハウスを掃除し、危険なお仕事をして下さった部員に汗を流して頂くために、ドラム缶風呂の準備をする。

そして、頃合いを見て、ダッヂオーブンに下味を漬けた豚バラのブロック肉とチップを入れ、火をつける。
これは忙しい時、すっごく便利。
ただ放っておくだけで40分ほどで美味しいスモーク肉が完成する、

ふんどし息子はカレー作り担当として、最後の仕上げに余念がない。
二日前から鶏肉をヨーグルトに漬け込み、ガラムマサラやら唐辛子やらクミンシード やら粒胡椒やら、果てはウコンまで持って来ていたふんどし息子。
なのに、マキオカに着いてしばらく経った時、「あれ?塩がない・・。オカン、塩は?」と、聞いてきた。

「知らんよ、わたしゃ。夕べ調味料を用意してって頼んだじゃん」
「塩って、調味料か?」
「・・・そうだよ」
「じゃ、全部オレの責任だっていうのか」
「(当り前じゃ、と言いたいところだが我慢して)そりゃ、そうなんじゃないの?」
「なんだよっ!全部オレのせいにして!」
「何でそんな下らないことで声を荒げる!!」(と、自分も声を荒げる)
という、不毛な親子喧嘩をした挙句、兄夫婦に電話して塩を持ってきてもらったのだった。

そのいわく付きの塩を最後に投入し、「ふんどし息子やみつきカレー」も完成を見たようだ。

風が冷たくなってきたので、焚火台に火をつける。

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日が短くなっているので、まだ5時前だというのに空がオレンジ色に染まりだした。

そろそろ「木こり部発足式」だ。
大変な作業の後は、楽しい宴会。
これ、人生の喜びなり。

丁度部員が全員揃ったので、自己紹介と持ち寄りのお料理、お酒の紹介をしてもらう。
乾杯をして「木こり部発足式」が始まった。

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焚火を囲みながら、美味しいお酒とお料理に舌鼓を打つ。
紅葉に染まった山々が墨絵のようになり出した頃、星が瞬き始めた。

作業の後の心地よい疲れもあって、ビールが進む。
灯油のランタンのささやかな灯が辺りを照らしているが、LEDやガソリンランタンのように、満天の星の光を妨げはしない。

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順番にドラム缶風呂に入ってもらうが、戻って来た部員の氣持ちよさそうな顔がすべてを物語っている。
笑顔が炎に照らされ、話が弾む。

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あー、楽しい。
そうだ、UFOを呼ぼう!(何故そうなる?)

酒に酔った勢いで、やにわに立ち上がったわたしは、部員に呼びかける。
さすが木こり部部員の面々、皆、嬉々として(いや、渋々だったかもしれないが)丸く輪になり手を繋いだ。

以前「UFO呼び出しキャンプ」でやったように、「ベントラーベントラー、スペースピープル、ベントラーベントラー、スペースピープル、ベントラーベントラー、スペースピープル」と唱えながらグルグル回り、最後に「はっ!!」と夜空に向かって念を込めてUFOを呼び出す。

皆で真剣に空を見上げる。
うーむ、なかなか姿を見せてくれませんのう。

ま、とにかく木こり部の部員は相当ネジが緩んでいることは分かった。

しばらくしてさらに酔いが回った頃、諦めきれないわたしは、またしてもUFO呼び出しを提案する。
酔っ払いのおばさんの戯言に付き合ってくれる親切な部員の面々。

「はっ!!」と叫び夜空を見上げると、何か動いた氣もするが、酔っ払ったわたしにとって既にそんなことはもうどうでもよくなっていた。
誰かが「学生の頃、マイムマイムを踊ったね」と呟いたのを聞き逃さなかったわたしは「よし、マイムマイムを踊ろう!」と叫び、皆でグルグル回る。
いったいどんな踊りだったのか、どんな歌だったのかすら忘れ、というかどうでもよくなり、ただそれっぽい歌を怒鳴りながらグルグル回る。

いい年をした大人達が、夜中、手を繋いでひたすら回っている様を、もしUFOの中から宇宙人が見ていたら何を思っただろうか。

その後、酔ってグルグル回った後遺症の頭痛を忘れるために、またお酒を飲みつつ(アホですな)、楽しい夜は更けていったのでした。

つづく

マキオカネイチャークラブ「木こり部」が発足しました!(1)

こんにちは。今日も楽しいマキオカです。

ここのところ、我が家は行事が目白押し。
先週だけでも、主人のお墓参りに来てくれた友人とのお食事会、地元商店街のフリースペースで行われたワイン会、3歳と5歳の孫の七五三(この頃は男の子でも3歳で七五三をやるご家庭が多いんだそう)のお祝いの会。
そして極めつけは、土、日で行われたマキオカネイチャークラブ「木こり部」の発足式!

そもそも「木こり部」とは何なのか。

マキオカネイチャークラブの周辺の木を剪定したり伐採したりしながら、メンテナンスを兼ねつつ遊ぶという、究極の(?)大人の部活動なのぢゃ!
もとい、なのです。

朝、マキオカに到着すると、すでに「木こり部」の伐採の先生であるMさんが到着していた。
Mさんはいつもチェーンソー片手に、マキオカ周辺の森で間伐する活動をされている。

樹の皮を下から上へ剥いていき、立ち枯れさせ、山に光を呼びこむという間伐手法で、女子どもでも安全に参加でき、日本の森を蘇らせる活動の一翼を担うことができる。

日本の山は、今、危機的状況にあるという。
日本には2500万haの森林が広がっているというのに、何故か外国から木を輸入し、林業は顧みられなくなった。

当然、山は手入れが行き届かなくなり、荒廃する。
現在、手入れの行き届いていない人工林(要間伐林)は、800万haとも、1400万haとも言われている。

今までは、山は危険で、林業は専門家しか関われないというイメージがあり、素人には手の出せない分野だと思われていた。
でも、この方法だと、わたし達にだって日本の山を再生させていくことができる。

素晴らしいじゃないですかあ!!

で、この素晴らしい活動をされているMさんとどうやって知り合ったかというと、たまたまある飲み会で席が隣り合わせたのがきっかけ。
「山を持っている方、知りませんかね」「あ、いるいる!」と熊男を紹介し、話はとんとん拍子に進み、現在に至るってワケ。
ま、何だ、わたしの酒好きが、日本の森の蘇りに一役買ったってことですかな。

それはともかく。

他のメンバーは午後から来ることになっている。
いろいろな用事をしながらも、今のうちにやれることをやっておこう。

入口の樅ノ木の枝を剪定する。
Mさんは高所恐怖症とのことで、ふんどし息子が梯子を上って、ノコギリで伐る。

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剪定と言っても、一枝が4メートルほどあるので結構大変だ。

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お陰ですっきりとし、車高の高い車でお客様がいらしたとしても、心配いらなくなった。

次は、異様に高くなってしまった白樺を切り詰める作業だ。

素人にとって、白樺はカッコよく憧れの樹木だ。
だが実は、白樺は浅い位置で根を伸ばし、成長すると幹中心が腐り、倒壊の恐れがある樹木なのだ、
今のように簡単にネットで情報を集められる時代ではなかったので、仕方がなかったとはいえ、痛恨の選定ミス。

問題の白樺は、根元からよじれるように2本になっていて、斜面に向かって傾きながら、15メートルほどに成長している。
ひょろひょろと細い幹がトレーラーハウスに向かって伸びている様を見る度に「これ、このままにしておいて倒壊したら、トレーラーハウスを直撃してしまうんじゃ・・」と、憂鬱な氣持ちになっていた。

Mさんに相談すると「上の方にロープを張り、それを引っ張りながら伐っていくという方法を取ったらいい」と教えてくれた。
早速ロープを掛けるために白樺に上る。

こ、こわい・・。

高さの割に細い白樺の木は、梯子を掛けて下で押さえてもらっていても、たわみながら揺れて、なんとも心もとない。
ましてや、根が浅いことを知っているので「このまま斜面の方に白樺が倒れたら、死ぬ・・」と思うと、恐怖心が湧き上がってくる。

実際に伐採するのは、ふんどし息子がやってくれることになった。
丁度、兄夫婦が来てくれたので、わたしと兄が脚立を支え、Mさんがロープを引っ張ることになった。

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チェーンソーを使うと両手を放さなければならないので、かなり危険だ。
一本目を伐っている最中、梯子がずれてぐらつき、一瞬青ざめる。

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梯子の上から、ふんどし息子の「うおっ」という恐怖の叫び声が響く。

あー、危なかった・・。
まだ心臓がドキドキしている。

しばらくして、メリメリと枝の折れる音とともに、途中で伐られた白樺が斜面に転がる。
Mさんが上手にロープを引っ張ってくれたおかげで、無事幹が斜面に落ちた。

2本目は先程よりも幹が太く背も高いので「氣を付けなければ!」と、心を引き締めながら取り掛かる。
問題は、白樺があまりにも背が高いくせに幹が細いため、梯子を高く伸ばすことができず、ロープを上の方にかけられないことだ。

だから、てこの原理で、引っ張るのにかなりの力が必要になる。

一本目と同じフォーメーションで、ふんどし息子が途中まで幹にチェーンソーを入れる。
先程の反省を踏まえ、最後はノコギリを使って、様子を見ながらゆっくり伐っていく。

まるで大物のマグロを捕らえるように、ロープに全体重をかけるMさん。
梯子をしっかり支えるわたしと兄。

辺りに緊張が走る。

梯子は、さっき伐った枝に固定されたので、前回より安定している。
だが、Mさんの引っ張っているロープの先には、ずっしりと重そうに幹が伸びていて、どう見ても一人で引っ張るのは無理がある。

ミシミシと音がし出した。
もうすぐ幹が倒れそうだ。

わたしが兄に「ここはわたしが一人で大丈夫そうだから、Mさんと一緒に引っ張って!」と言うと、それを聞きつけふんどし息子が「ふざけるなよ!梯子が倒れたらどうするんだよっ!オレが死ぬだろ!!」と叫んだ。

梯子は安定しているし、もし幹が倒れたら梯子を何人で支えていようが同じことだと思うんだけど(ヒドイ)、実際木を伐っているふんどし息子にしてみれば「とんでもない提案」だったようだ。

そうこうしているうちに、バキバキっと音を立て上部の幹が傾き、トレーラーハウスの屋根に枝先を叩きつけながら、あっという間にドウっと倒れた。
ロープは、幹のあまりの重みに用をなさず、空中に舞う。
白樺の幹が斜面一面に転がり、もんどりうって後ろに倒れこむMさん。

「Mさん、だ、大丈夫?!」と心配し声を掛ける。
幸いなことにMさんはケガもなかったようで、「トレーラーは大丈夫ですかね」と言いながら起き上がり、斜面から幹を引きずり出し、手慣れた様子でテキパキと枝を細かくしてくれる。

なんていい人なんだ、Mさん。
そして、ふんどし息子もMさんも無事でよかった。
神様、ありがとうございます!!

ふんどし息子が梯子から降りながら「まったく信じられない。あんな状況で梯子を支える人数を減らそうとするなんて。幹はたわんで揺れるし、伐っていると振動で震えるし。ホントに命懸けだったんだぞ!もう二度とやらないからな!!」と、プリプリと怒っている。

「ごめん、ごめん。ホント、ありがとうね」と言い、感謝しつつも「こりゃ半年は文句を言い続けられるのを覚悟しなきゃならん」と、こっそりとため息をつくわたしなのでした。

つづく

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Author:マキおかん
気が付いたらキャンプ場をやっていたマキおかんです。

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